退職・辞職

理想的な仕事の辞め方とすぐに辞める方法2つの辞め方を徹底解説!

この記事は約12分で読めます。

仕事の辞め方について模索している方は、
大きく2パターンに分かれるのではないでしょうか。
「どのような手順を踏んで辞めるのが1番良いのか」について知りたい方。
そして、体調不良や極度のストレスなどから、
「今すぐにでも辞められる方法」について知りたい方。

今回はそんな方々の悩みを解消するべく、
「理想的な仕事の辞め方」
「条件付だけどすぐに仕事を辞める方法」
2つの仕事の辞め方について解説していきます。

おせっかいかも知れませんが・・・
「仕事を辞めて後悔しないための3つの条件」
についてもご紹介していますので是非最後まで目を通していただければと思います。

1.理想的な仕事の辞め方

まず、最初にご紹介するのは「理想的な仕事の辞め方」。
同じ辞めるのであれば誰しも円満に辞めたいはず。
無難に事が進んでいけば余計なストレスを感じなくて済みますからね。

そのための方法として、
・誰に退職の意思を伝えればいいのか?
・どのような言い方をすればスムーズに退職が進むのか?
・退職理由はどんな理由を伝えればいいのか?
・仕事を辞めるベストなタイミングは?
・有給はどのように消化するのか?

などなど、「理想的な仕事の辞め方」について下記の記事で解説しています。

「どのような手順を踏んで辞めるのが1番良いのか・・・」
と悩んでいる方は是非参考にしてください。
理想的な会社の辞め方の全知識|最高の条件で円満に辞めるための全手順

正しい手順を踏まないと退職までに時間が掛かってしまったり、
余計なトラブルを引き起こしてしまったりしますのでここで確認しておきましょう!

2.体調不良などの理由からすぐに辞めたい人のための仕事の辞め方

「すぐに辞められる方法なんてあるの?」
と半信半疑な方が多いとは思いますが、すぐに辞められる方法は存在します。

急に出社しないとかそんな幼稚な方法じゃないですよ。
ちゃんと合法的な辞め方です。
条件付ですけどね。

ちなみに、個人的にはこの辞め方はオススメ出来ません。
当然ですが、先ほどご紹介したような円満に辞める方法が1番良いです。

すぐに辞めると、会社に残っているメンバーに多大な迷惑を掛けます。
社会人として正直少しどうなのかな?と思う部分もあります。
言わなくても分かるとは思いますが・・・

しかし、そんなことを言っていられない!
という方もたくさんいらっしゃるはず。

ブラック企業で働いており心身ともに疲弊している。
職場の人間関係で悩んでおりストレスが尋常ではない。
仕事が原因で体調を崩し最近まともな生活が送れていない。
など、厳しい状況に置かれている方のために、
最後の手段としてすぐに仕事を辞める方法をご紹介していきます。

2-1.有給が14日間残っていればすぐに辞めることができる

有給が14日間残っていればすぐに仕事を辞めることが出来ます。
先ほど条件付とお伝えしたのはこの有給のこと。

なぜ、有給が14日残っていれば辞めることが出来るのか。
その理由をご説明していきます!

2-1-1.法律的には14日前に通知すれば辞められる

法律って実は結構労働者側に有利に働くように作られています。
その守ってくれる法律には、

当事者が雇用の期間を定めなかったときは、
各当事者は、いつでも解約の申入れをすることができる。
この場合において、雇用は、
解約の申入れの日から二週間を経過することによって終了する。

との記載が。
By民放627条

「退職します」と伝えて2週間経過すれば無事退職出来てしまうのです。
法律に記載されているのでもちろん合法的。

そして・・・・
その2週間の期間に・・・・
最強の武器「有給」を使用。

直接、上司や人事部にこんな風に伝えれば大丈夫です。
「○月△日をもって退職します。それまでの期間は残っている有給を使用します。」

たったこれだけですぐに辞められます。
「そんな馬鹿な・・・」
と思いますよね。
私もそう思ってました。

しかし法律的にはこれでOKですし、
以前勤めていた会社の同僚はこの方法を使って実際辞めていました。

会社から突然消えた同僚への罵声は尋常ではなかったですが・・・
まあ出社しないので関係ない。

ちなみにこの方法を使用するとほぼ間違いなく引き止められます。

「そんな有給の使い方認められるか!」
「会社の規則(就業規則)で1ヶ月前には言わないと退職を認めないと書いているだろ!」
「せめて業務の引き継ぎ、プロジェクトが終わってからにしろ!」
などなど、正直言い分は大方ごもっともだと思いますが・・・

ちなみに、「有給の使用を拒む・退職を拒む」これはどちらも法律違反
※有給の使用時期を変更する「時期変更権」という権利を会社は持っているが、
退職の時はその権利を行使出来ないので気にしなくてOK!

そして会社のルールである就業規則に書かれている内容よりも当然法律の方が上

ということで会社側が何を言ってきても辞めることが出来ます。
しかもこんなに簡単に。

ちなみに、退職の伝え方についても特に決まりはありません。
さすがに直接会って伝えた方がいいかとは思いますが、
電話でもメールでもFAXでも何でもOKです。

何でもOKなのですが、
退職の意思を伝えた証拠は必ず残しておくようにしましょう。
トラブルを回避するためです。

2-1-2.トラブルを回避するために「証拠」を残しておく

「証拠」を残しておかないと会社と揉めてしまう危険性があります。
口頭のみで退職の意思と有給消化する旨を伝えた場合、
会社側が「そんなことは聞いていない」と主張してくるケースが考えられるからです。

「いやいや、ちゃんと伝えましたよ!」
と言ったところでそれを証明するものがなければ圧倒的にこちらが不利。

その無用なトラブルを避けるために必ず証拠を用意しておきましょう。
直接伝える場合は、書面と一緒に。
電話で伝えた場合は、その後メール・FAXにて。

メール・FAXがこちら側の手元に証拠を置いておけるので無難かと。
文面はシンプルにこんな感じでOKです。

 一身上の都合により2017年8月14日をもって退職致します。
2017年8月1日より14日間は有給を消化致します。 

2017年8月1日
○○部○○課(氏名)
△△株式会社 代表取締役 (氏名)殿

上記のように、いつ退職の意思を伝えたのか分かるように必ず「証拠」を残しておきましょう。

※退職願・届は提出しなければならないのか?

退職願は法律的に言うと必ずしも必要ではありません。
会社側が「退職届を提出していないから認められない!」
と言ってきても気にする必要はありません。
作成するのは簡単なので拒む必要はないかと思いますけどね。
退職の意思が伝わる内容であれば大丈夫です。

トラブルを回避するために「証拠」をしっかり残したし、
「よしっ!これで問題なく辞められる」
なんてそんな甘くはないですよ。

このすぐ辞める方法を使うと中には脅してくる会社もあるかもしれないですからね・・・

2-1-2.万が一会社から脅された時の対処法

「そんな一方的に辞めるのであれば給料は払わないぞ!」
「損害賠償を請求してやる!」
などなど、こんな感じで脅される可能性が大いにあり得ます。
特にブラック色の強い会社にお勤めの方。
中小企業で代表がワンマンな会社にお勤めの方。

こんな言われ方をすると非常に怖くなると思いますが、安心してください。
完全に違法行為です。

法律に記載されている内容に基づいて退職の手続きを行っているので、
こちらに非はありません。

その言われた内容を録音でもしておいて、労働基準監督署に駆け込めば大丈夫です!
被害を被るのは逆に会社側に。

「あ、割と簡単にいつでも辞められるのか」
と思うと少し気持ちが楽になることもあります。
ご紹介した方法は最終手段として頭に入れておいてください。

※トラブルになっても一切の責任は負いかねます。  

3.仕事を辞めて後悔しないための3つの条件

散々仕事を辞める方法をご説明しましたが、
その前に少し考えていただきたいことがあります。

「辞めて本当に後悔しないか?」
これです。

転職先がすでに見つかっている方にはあまり当てはまらないかも知れませんが、
仕事を辞めることで後悔してしまう可能性も十分考えられます。

今の状況が限界で心身ともに疲弊している人とかは別ですよ。
そんな場合は何も悩むことなく辞めた方が絶対にいいです。

そうじゃない場合は少しでも後悔する可能性を少なくするために、
辞めて後悔しないための条件を以下でご紹介していますので、
是非目を通していただければと思います。

3-1.「条件1」辞めるリスクを把握しておく

仕事を辞めたい・辞めようとしている方の中には、
もしかしたら一時の感情でその気持ちになっている方がいるかもしれません。

仕事を辞めるには少なからずリスクが存在します。
そのリスクを把握した上で覚悟を持って辞めるのと、
そうでないのとでは大きな違いがあります。

辞めるリスクの代表的なものは、
1.生活に不安が生じる
2.手続きが非常に面倒
3.社会的信用が低下する
4.最悪のケースが考えられる
この4つ。

3-1-1.リスク1<生活に不安が生じる>

当然ですが、転職先を探していない状態で辞める場合は貯蓄を切り崩しながら生活しなくてはなりません。
貯蓄があまり無い場合は、先の見えない生活に対して不安や焦りの気持ちが出てきます。
仕事を辞めたにもかかわらずそれが大きなストレスとなるでしょう。
ちなみに、自己都合で退職の場合、失業保険が貰えるのは3カ月以上先。

3-1-2.リスク2<手続きが非常に面倒>

手続き面にも注意が必要。
退職してから次の転職先までブランク期間がある場合は、
社会保障の切り替えや納付を自分でしなければなりません。

これが非常に面倒です。
言葉では説明しにくいですが一度経験すれば二度としたくないと感じるはず。

3-1-3.リスク3<社会的信用が低下する>

転職後に住宅や車のローンなどを組もうとした時に、
審査に通りにくくなる可能性があります。

それだけでなく、一概には言えないかもしれませんが企業の多くは転職回数の多い人をあまり好みません。
そのため、転職回数が増えてしまうことにより次の転職先が見つけにくくなってしまいます。
今後の選択肢を狭くしてしまう原因となるかもしれません。

3-1-4.リスク4<最悪のケースも考えられる>

前半でお伝えした内容と被りますがこの点が1番やっかい。
上司から毎日厳しく指導されるのが嫌で転職した場合。
転職先で同じことにならないという保証はどこにもありません。
余計に悪化するケースだって十分考えられます。
↑これです。

最悪のケースを考え、「それでも構わない!」
と思えない場合は一度じっくり考え直した方がいいかもしれません。

あなたの今の生活を冷静に考えて、辞めるリスクはすみずみまで想像しましょう。
今後の人生のビジョンを描くことも大切です。

・仕事で実現したいことは何か。
・仕事をする上で大切なこと、ゆずれないこと。
・理想とする生活を実現するためには何が必要か。
・3年後、5年後、10年後にどうなっていたいのか。
・そのためには何をしないといけないのか。
など。

「仕事を辞めようとしたこと」をきっかけに一度時間を掛けていろいろと考えてみるのがいいでしょう。
そのうえで、仕事を辞める決断を下す場合は、リスクを把握し覚悟が持てている状態です。
その場合は、何も恐れることはないでしょう。

3-2.「条件2」在職中に転職先を探しておく

辞めた後も仕事を続ける必要のある方は、
在職中に転職活動を行っていた方が絶対にいいです。

辞めてから転職活動を行うのはオススメできません。
先ほどお伝えしたように、
生活に余裕がなくなるため転職先をじっくり選ぶことができにくくなりますし、
ブランク期間を生じさせてしまうと書類選考に通りにくくもなります。

働かない期間が長くなると、
いざ復帰しようと思った時になかなか行動に移しにくくもなりますしね。

そのため、先の展望がイメージできてはじめて会社を辞める選択をするのが賢明です。

今の状況が例え辛くとも心身共にある程度健康な状態なのであれば、
給料を貰いながらじっくりと転職先を探すのがいいでしょう。

少しでも妥協して転職してしまうと、
同じ失敗を繰り返してしまう可能性が高くなってしまいます。

会社側から考えるとあまりよろしくないかもしれませんが、
転職先を探しながら仕事を続けることで少し心に余裕が生まれるというメリットもあります。

精神的に気持ちが前向きになるからです。
在職しながら転職活動を行う場合、
だいたい転職先がみつかるまでに2~3カ月。

会社に所属していると2~3カ月の間に様々なことが起きるでしょう。

もしかしたら、
心に少し余裕が生まれている状態だとあなたが仕事を辞めたいと思っていた問題が解決する可能性も無いとは言い切れません。

そう言った意味でも必ず転職先は在職中に見つけるようにしましょう。

転職先の探し方については、
下記の記事で詳しく解説していますので是非、参考にしてください。
【2021年最新版】利用者から評判が良い転職サイト6選!!

転職先を探すには、
上記の記事でもご紹介している「転職エージェント」というものを使うのも効果的。
転職エージェントの活用方法を解説しているこちらの記事も是非併せてご参考に。
元社員が語る転職業界の全裏事情と絶対に損しない為の活用法

3-3.「条件3」必ず誰かに相談する

3つ目の条件は必ず誰かに相談しアドバイスを貰うこと。
相談する相手は家族でも、会社の先輩、同僚、友人でも誰でも構いません。

何かしらの不満を理由に「仕事を辞めたい」
となっている状況では後ろ向きな考えに陥りやすいです。

そんな状況では、客観的で冷静な判断をすることは難しく、
後で後悔してしまう可能性がかなり高くなってしまいます。

誰かに相談することであなたの現状を客観的に見て、
背中を押してもらえたり、引き止めたりしてくれます。

複数人に相談しそれぞれのアドバイスを聞くことで、
新たな考えが生まれ精神的に楽になれる可能性もあります。

社外の人は会社のしがらみなど関係なく完全な第三者として冷静なアドバイスをしてくれます。
必ず一人は社外の人に相談するようにしましょう。

また、相談する相手は様々な立場の人にするのがいいでしょう。
仲の良い友人や先輩だけではなく、
自分より多くの経験をしている人や考え方が全く違う人などです。

つながりがあるのであれば、高校や大学の時の先生に相談してみるのもいいでしょう。
あなたの性格を理解したうえで必ず良いアドバイスをしてくれるはず。
真剣に相談すれば、必ず相手も親身になって話を聞いてくれます。

私自身、仕事を辞めたいと考えた時は、
できる限り多くの人に相談し多くのアドバイスをいただきました。

私の場合、運良くそれをきっかけに転職先が見つかり今もその会社に勤めています。
別に転職先が決まらなくとも、
多くのアドバイスを聞けることで考えの幅を広く持つことができるようになります。

仕事を辞めるということは決して「甘え」や「逃げ」ではありません。
退職するということに後ろめたさを感じる必要はありません。

誰かに相談した後の状態であれば、少し心に余裕が生まれているはずです。
それによって、仮にどんな退職理由であったとしても前向きな気持ちになれているでしょう。

新しい環境で仕事ができる、新しいことを学べる、新しい人間関係がつくれる。
など、これから先の未来に希望を抱くためにも必ず誰かに相談するようにしましょう。

4.まとめ

仕事の辞め方を中心にご説明しましたが、
大切なのは円満に辞めることではありません。
辞めたことを後悔しないこと。これが1番大切です。

そのためにも「3つの条件」は必ず確認しておいてください。
「辞める決断をすること」=「ダメ」ではありません。
じっくりと考え、相談した結果の決断なのであれば自信を持って新しい環境に飛び込んでいけるはずです。

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