
希望する企業に入社することは、全ての就活生や転職希望者の最終目標でもあります。
しかし、成長産業を扱う企業や大企業は入社希望先としても人気が高く、ライバルも多い狭き門といえます。
希望する企業に合格するためには、面接を通して、入社意欲や自分の実績・今後のビジョンをしっかりと伝えなければいけません。
今回は、面接での不安や疑問を解消し、面接直前でも使える合格(内定)必至のコツやポイントをご紹介いたします
1.面接は第一印象が大事!
面接は応募書類から読み取れない、応募者の適性や印象、応募書類に記載された実績の事実確認を行う目的で実施されます。
身だしなみや立ち振る舞いといった第一印象は選考結果にも大きな影響を与えるといわれています。
メラビアンの法則で定義されているように、話し手が聞き手に与える影響は「言語情報:7%」、「聴覚情報:38%」、「視覚情報:55%」と言われています。
そのため、大前提として服装や髪型、持ち物は「清潔感」や「真面目さ」が伝わるような身だしなみにしましょう。
服装は原則スーツを着用し、シワを目立たないように気を配りましょう。
また、ブランドバックや派手なデザインのカバンは避け、靴やワイシャツの汚れがないに手入れを徹底してください。
髪型は男女問わず、表情がはっきりと見える髪型を心がけましょう。
その他にも、香水や口臭・体臭への対策、言葉遣い、態度・仕草、さらには面接会場への入室・退室のビジネスマナーなども第一印象に大きく影響します。
ビジネスラボでは、面接のカバン選びや、転職面接でのビジネスマナーの詳細を説明していますので、ぜひ参考にしてください。
<面接対策に必須!好印象なカバンの選び方!持ち方から置き方、NGカバンまで解説!>
2.“誰か”を意識することが大事!
面接官は希望する企業の社員(または企業側から依頼された人事コンサルティング)が担当します。
また、一般的には選考が進むにつれて、面接官の役職が進んでいく傾向が見られます。
そのため、面接官が所属する部署や役職によって、受け応えの内容を変えなければいけません。
さらに、企業によっては面接の雰囲気も異なる場合があります。
近年では少なくなりましたが、敢えて圧迫面接を行うことで、ストレス耐性や困難な状況での対応力などを見極めようとする企業も存在します。
面接官のタイプ(役職や性格など)や場の雰囲気を確かめつつ、面接官側が求めている回答を準備して、面接に臨みましょう。
3.質問の意図を汲み取り、しっかりと伝える
面接官が投げかける質問事項には、必ず何かしらの意図や目的があります。
また、企業には明確な採用基準が存在し、それは企業理念や事業方針を基に作られています。
そのため、応募前の企業選びや面接が決定した場合、企業理念や事業方針の確認、その会社で活躍している人材紹介を確認しておくと面接での質問の意図を明確にしやすいといえます。
質問の意図が何であるかを汲み取り、回答をする際は結論を先に提示し、結論を裏付ける理由や具体例を紹介するようにしましょう。
論理的に話すことで、面接官の意図に沿った回答が可能となります。
また、大きな声ではっきりと伝えることを意識すると、なお伝わりやすくなります。
4.1次面接・2次面接でのコツ
面接は企業の採用担当者と応募者が直接コミュニケーションを取る場です。
日本企業の多くが1次面接、2次面接、最終面接という流れで選考を進めていきます。
また、1次面接、2次面接、最終面接の面接官はそれぞれ異なる役割を持っています。
そのため、各ステージの面接官の役割を理解すれば、面接突破につながるコツを知ることができます。
2-1. 1次面接の面接担当者
1次面接の面接官は、主に人事部の採用担当者が務めます。
この1次面接では、応募者の適性や職務遂行能力、実績が企業の定める基準をクリアしているか、または職務経歴書に記載されている内容に虚偽がないかを確認する役割を担っています。
そのため、1次面接では履歴書や職務経歴書の内容をしっかりと頭に入れ、質問に対して、きちんと受け応えができるようにしておきましょう。
事前に企業が求める人材を調べ、質問内容を想定した上で面接に臨みましょう。
面接中も面接官の質問を通して、企業のニーズや質問の意図が“何か”を汲み取った上で対応していくことが大切です。
2-2. 2次面接の面接担当者
2次面接の面接官は、主に配属される事業部の直属上司、または年齢の近い同僚が務めます。
2次面接では、仕事に対する姿勢や応募者の人物像、さらにはキャリアプランが評価対象とされます。
これから自分の部下となる応募者が、組織に馴染み、最大限のパフォーマンスを発揮できるかを判断する役割を担っています。
それらの役割を果たすため、今までの業務内容に関する質問が多いといえます。
応募者の長所・短所を含め、「過去、困難をどのように乗り越えたかな」などにきちんと応えられるようにしておく必要があります。
2次面接では業務の具体的なエピソードを話せるようにしておくと良いでしょう。
稀に年齢の近い同僚が2次面接の担当官を担当する場合もあります。
この場合、「一緒に働く同僚としてふさわしいかどうか」を見極めるためと考えられます。
質問内容も直属の上司となり得る面接官と同様、応募者自身に関する質問が多いので、基本的な対策は同じです。
面接官が直属の上司となる方か、もしくは同僚かどうかの見極めは、面接官が自己紹介する際の役職と、自分が応募する役職を比較して、判断しましょう。
5.最終面接でのコツ
最終面接の面接官は、主に事業部長や執行役員が務めます。
最終面接の段階では、人事部や現場の社員から既に合格ラインに達している判断になっている場合が多いといえます。
そのため、最終面接では1次面接や2次面接の再確認が行われるので、質問には適宜受け応えした上で、積極的に入社意欲をアピールすると効果的です。
また、最終面接の場で合格(内定)を通達されることも珍しくないため、入社可能時期も整理しておくと良いでしょう。
近年では、ベンチャー企業やスタートアップ企業を中心に、2次面接が事実上の最終面接としている企業も多いようです。
選考過程は転職エージェントや採用担当者を通じて知ることができるので、最終面接の有無を確認し、2次面接までの選考の場合は2次面接のコツで紹介した内容と一緒に入社意欲も伝えましょう。
6.面接で不合格になる特徴
今回は面接を合格するためのコツを中心にお伝えしました。
一方で、面接で不合格になりやすい特徴を事前に知っておくことも大切です。
今回はライバルに差をつけるためにも、面接官がマイナス印象を持ちやすい応募者の特徴をご紹介します。
【一方的な自己アピール】
既にご紹介しているように、面接のコツとして、面接官が“誰か”を意識し、企業側の意図は“何か”を汲み取ることが大切です。
また、面接は双方のコミュニケーションを通して、一緒に働けるかどうかを判断する場でもあります。
そのため、応募者が一方的に自己アピールや志望動機、入社意欲を話すようでは面接官に好感を持ってもらえません。
「“話し上手”は“聞き上手”」ということを意識し、慌てずに質問ひとつ一つをしっかりと理解した上で、丁寧に応えていきましょう。
また、応募者は緊張すると早口になってしまう傾向がみられます。
早口は一方的な自己アピールと認識されやすいので、注意が必要です。
【ネガティブな理由に基いた受け応え】
転職の面接では、ネガティブな理由による転職はマイナスの評価がされやすいといえます。
中でも給与や福利厚生などの待遇面や勤務時間・職場環境への不満はネガティブな理由による就職・転職と認識されます。
本音がネガティブな理由で構成されている場合、志望動機や自己PR、入社意欲にも矛盾が生じてしまいます。
面接は、その矛盾を洗い出す手法としても活用されることを知っておきましょう。
新卒採用や中途採用に関わらず、面接では自分のキャリアプランや実現したい将来像を基に志望動機や転職理由を構成していくことが大切です。
ビジネスラボでは、面接のコツの他に押さえておきたい面接の流れを解説しています。
明日にも使える転職希望者必見の内容が多いので、ぜひ参考にしてみてください。
<事前準備やマナーが大事!面接の流れを徹底解説!>
【素直じゃない】
新卒の就職活動生や転職希望者に限らず、面接では「素直である」ことが大切です。
「素直さ」は相手の意見を尊重し、組織としてのパフォーマンスを高める根本的な姿勢です。
応募者の素直さは面接官からの質問に対する受け応えや、質問に対する反論などから判断できます。
そのため、短所や矛盾点を指摘された場合、感情的にならず、素直に受け入れることが重要です。
素直さは職場や周りの人々に悪影響を与えない人物か、すぐに辞めない人物かを判断しています。
面接の場は論争の場所ではなく、相互理解を高める場ということを肝に銘じておきましょう。
7.まとめ
面接で合格(内定)を勝ち取るためには、面接官の役割や企業側の意図は“何か”をきちんと理解しておくことが重要です。
そのため、面接のステージ毎の特徴を把握することは面接を合格するための大きなコツといえます。
また、ご紹介したコツを実践するだけでなく、面接に求められる話し方やビジネスマナーの遵守も重要です。