就職・転職知識・テクニック

元社員が語る転職業界の全裏事情と絶対に損しない為の活用法

この記事は約9分で読めます。

転職エージェントを利用しようとしている方や、
派遣会社に登録しようとしている方に特に知っておいてほしいことがあります。

それは、人材業界の裏事情です。
転職エージェントと人材派遣会社、それぞれで勤務経験のある私は勤務していた時。
「この内容を知らないことで結構損している人多いな・・・」とずっと思っていました。

人材業界から離れた今。
これからサービスを利用される方がそうならないために、
転職エージェントと派遣会社の裏事情。
そして、その活用方法について詳しくお伝えしていきます。

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 1.転職エージェントの裏事情!

まずは、転職エージェントの裏事情についてみていきます。
残念ながら、全ての人が転職エージェントから手厚いサポートを受けられるワケではありません。

転職エージェントはボランティアであなたの転職活動をサポートするわけではないからです。
(尖った言い方をしていますが、ほとんどの担当者は丁寧に対応してくれます。)

あなたが入社すればその企業から結構なお金が貰えます。
非常に冷たい言い方をすると、「お金が貰える=売上が上がる」から仕事先を紹介してくれるのです。

売上額はあなたの年収の30%前後が相場。

入社先での年収が400万円の場合、

エージェント側には、なんと120万円も入ってきます。

なぜ、この話をしたかと言うと・・・

当然、エージェントにもノルマがあります。

そのため、エージェントは良い企業(年収の高い企業)
に採用される可能性が高い人を優先して案内する傾向にあります。
(営業色の強いエージェントは特に。)

「内定を貰える可能性の少ない人」

「採用されても年収の低い人」は後回しにされる可能性がある。

ということを知っておいて欲しかったからです。

エージェントに利用されることなく、
エージェントを活用し手厚いサポートを受けるにはどうすればいいのか?

そのためには、まず、
エージェントが優先して(手厚く)サポートしてくれるかどうかを見極めることです。

その方法と手厚いサポートを受けるためのテクニックを以下でお伝えしていきます。

 1-1. 電話で連絡が来た時の対応の違いで見極める

転職エージェントに登録すると、エージェントから連絡がきます。
その連絡で、エージェントが手厚くサポートしてくれるかそうでないかを判断することが出来ます。

判断するのは非常に簡単です。

・直接会って面談をする場合

・電話で面談を済ます場合

このどちらかで意味合いが大きく変わってきます。
それぞれのケースについて詳しく見てきます。

 【直接会って面談をする場合】

電話で連絡が来て、自社や喫茶店などでの面談を促された場合。
エージェントにとってあなたの優先度は高いと言えるでしょう。
直接会うのは、提案できる企業が多いため、
一刻も早く面談しあなたの内情を知ろうとしていることの現れです。
(直接会うことで人柄なども把握しようとしている)

エージェントから直接会うことを促された場合はひとまず安心です。

【電話で面談を済ます場合】

電話で面談を済まされた場合、残念ながらエージェントにとって優先度が低い可能性大です。

「紹介できる企業はあるものの、数が少ない場合」

「紹介できる企業はあるものの、紹介先企業の年収が低い場合」などが当てはまります。

「電話ですごく親切な対応をしてくれた!良い担当者に巡り会えてよかった」
と、絶対に勘違いしないようにしましょう。

<挽回テクニック!!>

電話で面談されそうになったら、
「早く転職先を探したいので、是非直接会って面談していただきたいのですが・・・」
と、こちらから面談の日程を詰めましょう。(横柄な態度は絶対NGです。)

エージェントの担当者も人間です。
熱意のある登録者には手厚くサポートしたいと思うでしょう。

無いとは思いますが、万が一直接会いたいと言って断られた場合。
そんなクソみたいなエージェントはこちらから見限ってください。

 1-2.面談後の対応の違いで見極める

面談後、頻繁に担当者とやり取りする機会があれば全く問題ありません。
しかし、直接会ってした面談であっても、
「その後何も連絡がない」ということが往々にして起こりえます。

その理由としては、
「面談の結果で担当者の優先度が下がった」ということが一番に考えられます。

・経験やスキルと異なる希望を持っている(事務経験しかないのにデザイナー希望)

・すぐに転職の決断をしないと判断された場合(在職中などの場合で)

・希望の年収が経歴にあっていない(紹介できる先がない)

・コミュニケーションに問題がある(面接に合格しにくいと判断)

代表的なもので言うと、上記の4つが挙げられるでしょう。
ただし、これは担当者の裁量によるところが非常に大きいです。
そのため、理由なんて挙げればキリがありません。

大切なのは、面談を企業への面接と同じ心構えでいくことです。

採用面接と同じで良い印象を与えることができれば、
担当者の手厚いフォローを受けることが出来るはずです。
連絡も鬱陶しいぐらい来るかもしれません。

<挽回テクニック!!>

面談後に連絡が来なくなった場合の挽回テクニックは簡単です。
こちらから、担当者に求人がないか催促の連絡を入れるだけでOKです。

2~3日以内には、必ず何かしらの連絡が来るはずです。
3日たっても連絡が来ない場合は担当者を変えてもらうか、
別の転職エージェントを利用するようにしましょう。

転職エージェントの担当者と直接会って面談し、
その後定期的に連絡が取れている状態であれば・・・
上手にエージェントを活用できる下地が整っていると言えるでしょう。

活用するために、例えば面接対策として

・企業の情報(面接で見られているポイント、どういう人材を求めているか、など)

・志望動機、転職理由、面接で聞かれる内容の整理

・面接マナーと面接時の注意点のおさらい
など、内定を勝ち取るためのノウハウを身に付けることが大切です。

それ以外にも、応募書類(履歴書・職務経歴書)は隅々までチェックしてもらいましょう。
これら「ノウハウ」を吸収するのがエージェントを活用する最大のメリットです。

サービスを利用する際は、
ノウハウを吸収する段階まで必ず到達するようにしましょう。

1-3.これまでを踏まえて・・・

これまでを踏まえ転職エージェントを利用するのに向いている人は、

・経験やスキルが高い人

・転職先を早く見つけたい人

・エージェント担当者の「ノウハウ」を吸収したい人

・すぐに転職できるかどうか知りたい人

・転職可能な企業がどんなところか知りたい人
などが該当するかと思います。

少し失礼かも知れませんが、あえて極端に言うと・・・

・高校→大学→社会人・・・

・高校→社会人・・・

といったようにある程度一般的な経験の積み方をされてきた方は利用するのに向いています。
そうでない場合はエージェントを利用するのに向いていないかもしれません。
しかし、だからと言って落ち込む必要はありません。

<挽回テクニック>を駆使すれば向いている人と同じようにエージェントを利用できるはずです。

エージェントが持っている、

・企業との太いパイプ

・転職の「ノウハウ」

を効果的に利用しない手はありません。

是非、裏事情を知ったうえで活用してみてください!

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2.派遣会社の裏事情!

続いて、派遣会社の裏事情をお伝えしていきます。
派遣の仕組みを簡単にお伝えすると、ざっくりこんな感じです。

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求人に「時給1,300円」とあれば、派遣会社は派遣先の企業から1時間当たり2,000円貰っています。
あなたが1日8時間働けば、派遣会社は5,600円儲かることになります。
(1ヵ月に20日仕事をすれば、5,600×20=112,000)

「抜きすぎだろ!この野郎!」
と思うかもしれませんが、そんなことは全くありません。

派遣会社は転職エージェントと比べて、薄利多売です。
この112,000円の中からスタッフの保険料であったり、
派遣会社を運営するための諸経費だったりを支払わなくてはなりません。

つまり、多く派遣させてナンボの商売なのです。

そのため、登録者1人に対して手厚く時間を掛ける派遣会社は少ないです。
転職エージェントと比べると少しドライな感じは否めません。

派遣会社を活用するための方法について以下でご説明していきます。

2-1.担当者にマメに連絡する

活用する方法は転職エージェントの時とほとんど同じです。
1番大切なのは、こちらから積極的に連絡することです。
派遣会社の担当者と仲良くなることができれば、
あなたに優先的に仕事を紹介してくれるかもしれません。

派遣会社のいいところは、転職エージェントと違い年収の高い低いであまり判断しない点です。

すぐに勤務できる人に対して優先的に仕事を紹介してくれます。

先ほど派遣会社はドライだとお伝えしましたが、
機械的に仕事を紹介してくれるスタンスが「自分に合っている」という方も多いです。

担当者に連絡しても、

・希望に沿った仕事を紹介してくれない

・「案件がありましたら、こちらからご連絡しますね。」が口癖
上記のような場合。
すぐさま、別の派遣会社に登録するようにしましょう。

2-2.複数の派遣会社に登録する

派遣会社を活用するための1番良い方法は、複数の派遣会社に登録することです。
大手と言われる派遣会社だけでなく、

・特定の地域に強い中小の派遣会社

・自分の希望する職種に強い派遣会社
など、違ったタイプの派遣会社に登録するのが良いでしょう。

大手には大手なりの、中小には中小なりの、派遣会社のメリットがあります。

「大手派遣会社は仕事をたくさん紹介してくれるけど、フォローがよくない」
という声もよく聞きます。

実際、派遣を利用している人で複数の派遣会社に登録している人はかなり多いです。
派遣の求人情報サイトの「はたらこねっと」がアンケートを取ってくれていましたので、
そちらの結果を載せておきます。
参考元URL: https://www.hatarako.net/contents/choice/02/

登録している派遣会社の数割合
1社12%
2社16%
3社18%
4社11%
5社11%
6~10社18%
11~15社4%
16社以上6%

3社以上登録している方の割合が70%以上とかなり高い割合です。

複数に登録している理由としては、

・複数登録しておくと仕事に入りやすい

・派遣会社によって特徴や強みがあるから
という理由がやはり多かったです。

2-3.これまでを踏まえて・・・

これまでを踏まえて、派遣会社に登録するのに向いている人は、

・経歴に自信はないけどこれから自分のスキルを培っていきたい人

・どんな仕事でもいいからとにかく働きたい人

・様々な仕事を経験していきたい人

上記のような人が該当するかと思います。

派遣会社を上手く活用するために、

・担当者にマメに連絡する

・複数の派遣会社に登録する

この2点は絶対に忘れないでおいてください。

3.まとめ

転職エージェント、派遣会社、それぞれを最大限活かすために、
活用方法の項目はよく目を通しておいてください。

元も子もありませんが、人材業界は担当者次第のところが強いです。
自分にとって良い担当者でないと感じたら、

・担当を変えてもらう

・別の会社を利用する

のどちらかの判断を早めにした方がいいでしょう。

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