
「月曜日が憂鬱・・・」
「サザエさんを見ると胸が苦しく・・・」といったように「仕事を辞めたい」と思っている方は非常に多いのではないでしょうか。
日々を過ごしていく中でそれが、大きな悩みとなっているでしょう。
「辞めたいけど、その後が不安で・・・」と行動に移せない方も多いはずです。
我慢し、そして悩みながら仕事を続けていくと、最悪病気を発症してしまうかもしれません。
そういった悩みやリスクを回避するために、
「本気で仕事を辞めたい!」と思った時に取るべき行動についてご紹介していきます。

1.「仕事辞めたい」って思わない人の方がどうかしている
仕事をしていて一度も「辞めたい・・・」と思ったことの無い人はいないはず。
悩んでいるのはあなただけではありません。
多くの方が仕事を辞めたいと考え、そして悩んでいます。
調査会社が行ったアンケートを載せておきます。
出典元URL:https://www.asmarq.co.jp/data/ex1809/
<あなたは日常、会社を辞めたいと思うことはありますか。(一つ選択)>
かなりある | 21.0% |
ある | 18.3% |
たまにある | 47.3% |
ない | 13.3% |
約8割以上の方が日常的に「会社=仕事」を辞めたいと考えているようです。
そして、実際に仕事を辞める決断を下す方は非常に多いです。
1-1.仕事を辞める決断を下す人は1年間にどれくらいいるのか?
目次通りの内容です。
厚生労働省の調査結果を基にお伝えさせていただきます。
出典元URL:https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/koyou/doukou/20-2/index.html
<2019年:1年間の離職率>
【男性】
年齢別 | 離職率 |
20~24歳 | 30.7% |
25~29歳 | 16.8% |
30~34歳 | 12.1% |
35~39歳 | 8.9% |
40~44歳 | 6.4% |
45~49歳 | 6.7% |
50~54歳 | 6.0% |
55~59歳 | 5.8% |
【女性】
年齢別 | 離職率 |
20~24歳 | 33.9% |
25~29歳 | 20.2% |
30~34歳 | 17.7% |
35~39歳 | 13.1% |
40~44歳 | 14.7% |
45~49歳 | 12.8% |
50~54歳 | 12.3% |
55~59歳 | 11.1% |
男性・女性ともにたった1年間で実に多くの方が仕事を辞めているということが分かります。
最近ではむしろ、
1度も仕事を辞めずに働き続けるという人の方が圧倒的に少ないのではないでしょうか。
新卒の3年以内の離職率は、
高卒で5割、大卒で3割とも言われています。
何が言いたかったというと・・・
仕事を辞める決断を下すというのはおかしなことでは全くなく、いたって普通のことです。
ただし、一時の感情で辞める決断を下すのは圧倒的におすすめできません。
一時の感情で辞めてしまうと、
辞めたあとに後悔することになる可能性が高くなるからです。
まずは、冷静に辞めたいと思う理由を追究していくことが必要です。
2.まずは、「仕事を辞めたい!」と思う理由と冷静に向き合う
仕事を本気で辞めたいと思ったら。
悩みから解放されるために、
まず辞めたいと思う理由を追究していく必要があります。
これが、簡単なようで簡単ではありません。
中には、漠然と「仕事が嫌だ・・・」と思っている人もいるでしょう。
「人間関係がしんどい・・・」と少し具体的に原因が判明している人もいるでしょう。
問題を解決するためには、それだけでは不十分です。
理由を追究するとは、
例えば、
「上司に対する報告業務がしんどい」
「○○さんに嫌われていような気がするため会話する時にすごく気を遣う」
「残業時間が多く体力的にしんどい」
など、できる限り具体的な理由を掘り出していくことです。
具体的な理由を把握できることで、
・誰かに相談する時により明確なアドバイスが貰える
・原因を把握できることで、気持ちに余裕が生まれる可能性がある
とったように、問題を解決する糸口が見つかるかもしれません。
まずは、辞めたいと思う理由を徹底的に追及してみてください。
しかし、理由を追究していっても、
「解決する糸口が見えない」
「そもそも解決できるような問題ではない」
というようなケースも非常に多いと思います。
(人間関係の場合は特に・・・)
はっきり言います。
その場合は、辞めた方がいいです。
「その決断を取れるものであれば、もうすでに・・・」
と半ば怒りの感情を持たれている方もいるでしょう。
申し訳ありません。
仕事を辞めたくても辞められないという方。
・辞めて後悔してしまうのではないか・・・
・次の職場でも同じ思いをするかも・・・
・辞めたいと思うのは甘えなのでは?
など、決断できない理由が数多くあるでしょう。
何故か後ろめたい気持ちになってしまいますよね。
私も以前はずっとそう思っていました。
辞めたくても辞められないまま数年間過ごしてしまっていました。
今思えば、もっと早くに辞めておけばよかったと少し後悔しています。
辞めたい理由としっかりと向きあい、
辞める決断がいよいよ現実味を帯びてきたとき。
次のステップです。
辞めた後に後悔しないための準備をしていきましょう。

3.辞めて後悔しないための「3条件」を知っておく
辞めて、ストレスから解放されたと思いきや・・・
辞めたあと後悔している方は多いです。
私の周りにも大勢います。
・転職先がみつからない・・・
・転職先で痛い目にあった
・辞めたのにストレスが増えた
など、後悔している理由は様々でした。
なぜ、自ら望んで辞めたのに後悔してしまうのでしょうか。
それは、
・辞めるリスクを把握できていない
・辞めた後の展望を描けていない
・相談せずに自分の気持ちだけで決断してしまっている
上記の3つが理由となっています。
次以降で辞めて後悔しないための条件をお伝えしていきます。
3-1.「条件1」辞めるリスクを把握しておく
仕事を辞めたい、辞めようとしている方の中にはもしかしたら・・・
一時の感情でその気持ちになっている方がいるかもしれません。
仕事を辞めるには少なからずリスクが存在します。
そのリスクを把握した上で覚悟を持って辞めるのと、そうでないのとでは大きく変わってきます。
リスク1<生活に不安が生じる>
当然ですが、転職先を探していない状態で辞める場合。
貯蓄を切り崩しながら生活しなくてはなりません。
貯蓄があまり無い場合は、先の見えない生活に対して不安や焦りの気持ちが出てきます。
仕事を辞めたにもかかわらずそれが大きなストレスとなってしまいます。
ちなみに、自己都合で退職の場合、失業保険が貰えるのは3カ月以上先・・・
リスク2<社会的信用が低下する>
転職後に住宅や車のローンなどを組もうとした時に、審査に通りにくくなる可能性があります。
それだけでなく、一概には言えないかもしれませんが、
企業の多くは転職回数の多い人をあまり好みません。
そのため、転職回数が増えてしまうことにより、
次の転職先が見つけにくくなってしまいます。
リスク3<最悪のケースも考えられる>
例えば、今の仕事を辞めたいと考えた一番の理由が人間関係だったとします。
最悪の場合、次の仕事先にはもっと苦手な人がいるかもしれません。
最悪のケースを考え、それでも構わない!
と思えない場合は一度じっくり考え直した方がいいかもしれません。
最低でも上記の3つのリスクは把握しておく方がいいでしょう。
また、理想と思った会社に転職できてもほぼ必ず働き出せばギャップは出てきます。
あなたの全てを満たしてくれる転職はかなり稀です。
現状に不満がある場合は転職後の未来を想像し、メリットのみを追いがちです。
一時の感情や覚悟を持たずに辞める場合はそれなりの代償を払わなくてはいけません。
あなたの今の生活を冷静に考えて、辞めるリスクはすみずみまで想像しましょう。
今後の人生のビジョンを描くことも大切です。
・仕事で実現したいことは何か。
・仕事をする上で大切なこと、ゆずれないこと。
・理想とする生活を実現するためには何が必要か。
・3年後、5年後、10年後にどうなっていたいのか。
・そのためには何をしないといけないのか。
など。
「仕事を辞めようとしたこと」をきっかけに一度時間を掛けていろいろと考えてみるのがいいでしょう。
そのうえで、
仕事を辞める決断を下す場合は、リスクを把握し覚悟が持てている状態です。
その場合は、何も恐れることはないでしょう。
3-2.「条件2」転職先を探しておく
リスクを把握し覚悟を決め、
それでも辞める決断をされた方の多くは転職活動を始めるかと思います。
転職活動は必ず在職中に行うようにしましょう。
辞めてから転職活動を行うのはあまりオススメできません。
生活に余裕がなくなるため転職先をじっくり選ぶことができにくくなります。
今の状況ではブランク期間がある転職者を避ける企業が結構多いです。
理由なく働かないことに慣れてしまうと、
いざ復帰しようと思った時になかなか行動に移せなくなってしまいます。
そのため、先の展望がイメージできてはじめて会社を辞める選択をするのが賢明です。
今の状況が例え辛くとも心身共にある程度健康な状態なのであれば、
給料を貰いながらじっくりと転職先を探すのがいいでしょう。
少しでも妥協して転職してしまうと、同じ失敗を繰り返してしまう可能性が高くなってしまいます。
注意点としては、転職活動していることが会社の人にバレないようにすることです。
バレずに転職活動を行うのは少し難しいかもしれませんが、
会社の人にバレてしまうと辞める際にどうしても角が立ちやすくなってしまいます。
会社側から考えるとあまりよろしくないかもしれませんが、
転職先を探しながら仕事を続けることで少し心に余裕が生まれるというメリットもあります。
精神的に気持ちが前向きになるからです。
在職しながら転職活動を行う場合、だいたい転職先がみつかるまでに2~3カ月はかかってきます。
会社に所属していると2~3カ月の間に様々なことが起きるでしょう。
心に少し余裕が生まれている状態であれば、
あなたが仕事を辞めたいと思っていた問題が解決する可能性も0ではないはずです。
そう言った意味でも必ず転職先は在職中に見つけるようにしましょう。
転職先の探し方については、
下記の記事で詳しく解説していますので是非、参考にしてください。
https://labo.i-youth.co.jp/job/160.html
3-3.「条件3」必ず誰かに相談する
3つ目の条件は必ず誰かに相談しアドバイスを貰うことです。
相談する相手は家族でも、会社の先輩、同僚、友人でも誰でも構いません。
何かしらの不満を理由に仕事を辞めたいとなっている状況では後ろ向きな考えに陥りやすいです。
そうなってしまっている状況では、客観的な判断ができにくくなってしまいます。
客観的な判断ができないと後で後悔してしまう可能性がかなり高くなってしまいます。
誰かに相談することで、
あなたの現状を客観的に見て背中を押してもらえたり、引き止めたりしてくれます。
複数人に相談しそれぞれのアドバイスを聞くことで、
新たな考えが生まれ精神的に楽になれる可能性もあります。
社外の人は社内のしがらみなど関係なく第三者として冷静なアドバイスをしてくれるはずです。
そのため、必ず一人は社外の人に相談するようにしましょう。
また、相談する相手は様々な立場の人にするのがいいでしょう。
仲の良い友人や先輩だけではなく、自分より多くの経験をしている人や考え方が全く違う人などです。
つながりがあるのであれば、高校や大学の時の先生に相談してみるのもいいでしょう。
あなたの性格を理解したうえで必ず良いアドバイスをしてくれるはずです。
真剣に相談すれば、必ず相手も親身になって話を聞いてくれます。
私自身、仕事を辞めたいと考えた時はできる限り多くの人に相談しアドバイスをいただきました。
私の場合、運良くそれをきっかけに転職先が見つかり今もその会社に勤めています。
別に転職先が決まらなくとも、
多くのアドバイスを聞けることで考えの幅を広く持つことができるようになります。
会社を辞めるということは決して「甘え」や「逃げ」ではありません。
退職するということに後ろめたさを感じる必要はありません。
誰かに相談した後の状態であれば、少し心に余裕が生まれているはずです。
それによって、仮にどんな退職理由であったとしても前向きな気持ちになれているでしょう。
新しい環境で仕事ができる、新しいことを学べる、新しい人間関係がつくれる。
など、これから先の未来に希望を抱くためにも必ず誰かに相談するようにしましょう。

4.「辞める」決断を下す場合、「辞め方」を知っておく
辞める意思が固まり、いよいよ退職に向けて動き出す時。
「辞め方」を知っていないと、トラブルに発展してしまう危険性があります。
そうならないためにも!
そして、同じ辞める時に少しでも得をするために!
以下の記事で「辞め方」について解説しています。
是非、参考にしてみてください。
<理想的な会社の辞め方の全知識|最高の条件で円満に辞めるための全手順>
https://labo.i-youth.co.jp/retirement/647.html
5.まとめ
仕事を辞めたいと思い、悩み、
ストレスと闘い続けているのはあなただけではありません。
まずは、冷静に。一時の感情で動くのはナンセンスです。
冷静になり、リスクを把握した上での決断であれば自信を持ちましょう。
きっと、後悔しない選択ができているはずです。