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「転職を成功へ導く!前職の退職理由の伝え方」

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今の会社に不満を持ち、転職を考えている人の中に面接時に必ず聞かれる「退職理由」を「どう答えればいいのか」と苦労している人は多いのではないでしょうか?

転職活動をする上で重要なポイントになってくるのが「前職の退職理由」です。
間違いなく面接時に聞かれる項目の一つです。

退職理由の伝え方にはコツがあります。
そのコツさえ知っていれば誰でも人事担当者を納得させることが可能です。
ここでは、よくある退職理由別に例文を交えて解説します。

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1.転職しようと思ったら

転職を考えている人のほとんどが、現在の会社に何かしらの不満を感じている人です。
一度冷静に考えてみて、
「その不満を抱えてでも、今の会社に残るメリットがあるのか」を考えてみるといいでしょう。

メリットがないようであれば、会社を辞めて今すぐ転職活動をすることをオススメします。
メリットがあるのであれば、今の会社に残るリスクや不満と天秤にかけてみてください。

メリットが勝つようであればそのまま残った方がいいでしょう。
しかし、不満やリスクの方が勝つようであれば、転職へと一歩踏み出す勇気を出しましょう。

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2.前職の退職理由は大きな判断ポイント

面接では必ず前職の退職理由を聞かれます。
それは、人事担当者が転職希望者に対して、以下のような点を気にしているからです。

・他の社員と良い関係を築くことができるか

・仕事に対する考え方が甘くないか

・採用してもすぐに辞めてしまわないか

・退職理由が志望動機に繋がっているか

主にこのようなところです。

また、「前職ではやりたい仕事をすることができなかった」
という退職理由に合わせて入社後の業務内容を配慮する為でもあります。
人事担当者が気にしているポイントを押さえ、退職理由を伝えることが重要です。

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3.理由を伝える時の注意点

まず初めに知っておいて欲しいことは、
「ほとんどの人は本当の退職理由を答えていない」ということです。

転職者は退職理由の「ホンネ」と「タテマエ」を上手く使い分けています。
なにも面接で退職理由を聞かれたからといって、ホンネの部分を話す必要はないのです。

転職サイトのリクナビNEXTが、
転職経験者100人に退職理由の「ホンネ」と「タテマエ」について調査した結果。

ホンネランキングトップ3には人間関係に対する不満が2つもランクインしており、
2位には、「長時間勤務」や「休みが取れない」、
4位には「給与が低い」などの労働時間・環境に対する不満が挙がっています。

しかしこれらを退職理由として面接時に答えては、はっきり言って印象は悪いです。
そのため、転職者のほとんどが、
退職理由のホンネの部分は話さずに、タテマエの部分を話すのです。

タテマエランキングの1位は「キャリアアップしたかった」です。
ちなみに、この「キャリアアップしたかった」はホンネランキングでは7位だったことから、
転職者は退職理由のホンネとタテマエを上手く使い分けていることが見てとれます。

そのため、本当の退職理由を答える必要はないのです。

では実際に退職理由を伝える時の注意点について解説していきます。

・前向きな話で終わらせる

退職理由を話す際、最後は必ず前向きな話や志望動機に繋がる話で締めくくりましょう。
「前職での○○を行った経験を活かし、
さらにワンランク上のステージで活躍したいと思ったから」などです。

このポイントを押さえることで、
意欲の高さやモチベーションの高さを効果的に伝えることができ、
すぐに辞めてしまうのではといった懸念を払拭することが出来ます。

・人間関係を理由にしない

転職理由の第一位は人間関係です。

しかし、基本的に人事担当者は人間関係で退職理由した人材を好ましく思いません。
仮に採用し入社しても、また人間関係を理由にすぐに辞めてしまうかもしれないからです。
退職理由において人間関係を理由にしないというのは、
転職希望者と人事担当者の間の「暗黙の了解」とも言われています。

・受け身や批判の言葉を使わない

「〜しろと言われた」「〜してくれない」などの受け身の言葉は使わないようにしましょう。
人任せで受動的なイメージを持たれますし、
入社後も同じ不満を口にするのではと思われてしまうでしょう。

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4.好印象を与える前職の退職理由

それではよくある退職理由を例に、好印象を与える伝え方について解説していきます。

<残業や休日出勤などが理由の場合>

【良い例】

「前職の仕事に満足しておりましたが、月の残業時間が100時間を超えたり、ほぼ毎週休日出勤があったりと、なかなか自己投資する時間が確保することが出来ませんでした。しかし、仕事そのものにはやり甲斐を感じていたので、より自らの成長が期待できる環境で力を発揮したいと考え、前職を退職しました。」

【悪い例】

「前職の仕事に満足しておりましたが、月の残業時間が100時間を超えたり、ほぼ毎週休日出勤があったりと、なかなか自己投資する時間が確保することが出来なかったことが前職の退職理由です。」

※ポイントは、仕事を軸に考え、働くことへの意欲を示すことです。
「残業や休日出勤が多かった」といった理由だけでは、
自社でも同じ問題が起きるのでは?という不安を抱かれかねません。

また、残業や休日出勤を伝える場合は具体的に言いましょう。

<人間関係が理由の場合>

【良い例】

「人材派遣会社の営業として、新規クライアントの開拓に従事していました。しかし、以前からWEB業界に興味があり、セミナーなどへ足を運ぶにつれ実際に就業したいという想いが強くなり退職を決意しました。」

【悪い例】

「人材派遣会社の営業として、新規クライアントの開拓に従事していました。業務に関しては非常にやりがいのあるものだったのですが、上司の仕事のやり方に疑問を抱くようになり退職したい想いが強くなってきました。そんな時にWEB業界のセミナーへ行く機会があり、そこで興味を持ちいろいろと調べていく中で実際に就業したいという想いが強くなり退職を決意しました。」

※人間関係が退職理由の場合はその理由を話すのは避けましょう。

これが退職理由だという方は多いとは思いますが、
どんなに上手な表現を使っても本人に至らない点があったと思われてしまう可能性が高いです。

これが本音の理由だとしても、違う部分に注目して話すようにしましょう。
あなたが実現したい働き方が必ずあるはずです。

やりたいことがあった、
チャレンジしてみたいというようなポジティブな内容で話すようにしましょう。

<給料や待遇面が理由の場合>

【良い例】

「前職では、年功序列の評価制度が取られており、また部署による待遇の差が激しく、自身の評価がしっかりと行われていないのではと疑問に思っておりました。そこで、違う環境でもう一度チャレンジし、自身を再評価してほしく思い、退職を決意しました。」

【悪い例】

「前職では、年功序列の評価制度が取られており、また部署による待遇の差が激しく、自身の評価がしっかりと行われていないのではと疑問に思っておりました。どうしてもその点を払拭することが出来ず、退職を決意しました。

※ポイントは、給料や待遇の不満だけではなく、
新しい環境でチャレンジしたいということを伝えることです。
仕事に対する意欲をしっかりと伝えましょう。

しかし、給料面を退職理由にする場合には、
スキルや経験、実績が無ければ説得力を持ちません。

日頃の努力やこれまでの成果、転職後のヴィジョンを合わせて回答するようにしましょう。

ベストな退職理由とは、前職の退職理由が志望動機に繋がるように回答することです。
「前職では実現できなかった仕事が、応募先では実現できる」ということが伝わるようにしましょう。

退職理由の本音は、何かしらの不満があったからでしょう。
しかし、面接で退職理由を聞かれた時は、ネガティヴな退職理由を答えないようにしましょう。

そして、人間関係などの理由で退職した場合でも、
表向きは円満退社であったことを貫き通しましょう。

退職理由を不満で終わらせるのではなく、
不満を解消して応募先企業で何をやりたいのかを答えることがポイントです。

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5.在職中の方へ

転職活動中の方の中には、在職中の方もいると思います。
ここでは、在職中に転職が決まった方の退職日までにしておくべきことについて解説しておきます。

<業務の引き継ぎ>

転職が決まり、自分は退職することになったからといって、
現在の職務を疎かにしてしまうことは社会人としてあってはならない行動です。

担当業務は完了、もしくは区切りのいいところまで行うのが社会のルールです。
場合によっては、早出や残業もいとわず責任を果たしていく姿勢が大切です。
そして退職日が決定したら、担当業務の整理や引き継ぎに全力を注ぎましょう。

引き継ぎは、後任者と一緒に一通りのルーチン業務を行うのが理想です。
しかし職場によっては、まだ後任者が決まっていないといった場合もありえます。
そんな事態に備える為にも、あらかじめ「引き継ぎノート」を準備しておくことをオススメします。

業務の流れや要点など、テーマ別や取引先別にまとめておくと良いでしょう。

<退職の挨拶>

今までお世話になった人への挨拶も忘れずに行いましょう。
社内の人への挨拶の仕方、社外の人への挨拶の仕方について解説します。

・社内の人への退職の挨拶

基本的に社内の人への報告は、正式に広報されてからにしましょう。
最近では、退職のあいさつはメールで行うのが一般的になってきています。
ただし、目上の人など相手によっては退職のあいさつメールを失礼に感じる人もいるので気をつけましょう。
自分と相手の関係性を考え、あいさつメールもしくは直接あいさつするかを使い分けましょう。

社内の人へは、退職を報告するというよりも「最後のあいさつ」に近いものなので、勤務最終日に送るのが一般的です。
しかし、会社特有の慣例がある場合があるので、これまでの先輩方などから受け取った、あいさつメールを参考にするといいでしょう。

メールを送るときの注意点として、必ず送り先をBCCで送付しましょう。
TOやCCでは他のメールアドレスが見えてしまうので気をつけましょう。

ここでの退職理由は、「一身上の都合」が基本です。

また会社の愚痴や苦言は絶対に書かないようにしましょう。

・社外の人への退職の挨拶

社内へ送る退職メールと、社外へ送る退職メールは意味合いが違います。
社外には会社の信用を損ねない事、不安や不満を残さない事が鉄則です。

書き方3つのポイントについて解説します。

・退職日を明記する

退職日が一週間後なのか一ヶ月後なのかで先方の優先順位も変わってくるので、必ず明記しましょう。

・後任者や引き継ぎについて明記する

本来であれば後任者と一緒に直接あいさつに行くのがベストですが、
それができない場合はメールの中で名前を伝えておきましょう。

・私用の連絡先などは書かない事

あくまで会社を通しての関係なので一線を引いておきましょう。
また、転職先や退職理由などを書く事も、
会社やあなた自身の信用を損ねる事になるのでやめておきましょう。

6.まとめ

転職活動を成功させるかどうかは、
面接時に聞かれる「前職の退職理由」で左右されると言っても過言ではありません。
この記事を参考にして事前に準備しておくことで、採用率が大幅にアップします。
相手が何を聞きたいと思っているのかを把握し、それに対して120%の回答ができるようにしておきましょう。

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