退職・辞職

仕事を辞めた方へ送る「その後の生活」について

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仕事を辞めたあと、「どうしたらいいのか…」と悩まれている方多いのではないでしょうか?
仕事を辞めてスッキリした気持ちとこの先の不安など、
いろいろな気持ちが入り混じっているかと思います。
また、解放感から何もする気になれない人もいるでしょう。

ですが、仕事を辞めたあとの「リスク」は予想しているよりも大きなものです。
この「リスク」について知っておくこと。そして、向き合うことが大切です。
辞めた後の生活という点に注目し、
『転職活動』および、『必要な手続き』を中心にご紹介していきます。

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1. リスクと向き合う!

仕事を辞めたあとのリスクについて考えたことがありますか?
辞めた方も、辞めようか考えている方も絶対に知っておくべき内容です。

<収入が不安定>

まずは当然、収入面です。
転職先が決まっていれば別ですが、そうでない場合この問題に頭を悩ますことになるでしょう。
簡単には見つからないかもしれません。
仕事を辞めて無職の状態が続くともちろん収入は0になります。
生活をしていくためには必ずお金が必要です。
その状態が続けば続くほど精神的にも疲れてくるでしょう。

<手続きが面倒>

ちなみに、仕事を辞めたあと必要な手続きがあることをご存知ですか?
「健康保険」「年金保険」「雇用保険」の3つの手続きです。
今までは会社が全て手続き等をしてくれていましたが、退職すると保険は喪失されます。
次の仕事が決まるまでの間、無保険というわけにはいきません。
また、保険に入っていない状態で病院に行けば、全額支払わなければいけないのです。

最低でもこの2つは絶対に理解しておきましょう。
面倒な手続きについては目次3で詳しく解説しています。

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2. その後の生活のために!転職活動

仕事を辞めたあとのリスクとして第一に考えられることが、収入面です。
その問題を解決するために多くの方は転職活動を行うでしょう。

「貯金があるから当分は・・・」と考えていてはダメです。
何百万も貯めていない限り貯金はすぐになくなってしまいます。

正直、仕事を辞めてから「さぁ!転職活動するぞ!」と動き出すのでは遅いです。
まだ転職活動を始めていない方は、今すぐにでも始めた方がいいでしょう。

 なかなか転職先が見つからず無職の状態が続いたときに、もちろん無収入になります。
また、どうしても周りの目が気になってしまいます。
周りの同世代の子たちは、仕事に励み、プライベートでも楽しんでいるのに…
今の自分を周りの人はどう見ているのだろう…
と周りの視線ばかり気にしてしまい、転職活動に励むことができません。

仕事を辞めてストレスから解放されたのに、新たなストレスに頭を悩ますかもしれません。
実際、辞めたあとに転職先が決まらず生活が不安定になり、精神的に病む方は多いです。

仕事を辞めてからだと、なかなかいいところが見つからない、
内定がもらえないと焦ってしまい、妥協し結局後悔する羽目に…ということも考えられます。

また、転職活動期間が長くなればなるほど、転職はますます不利になっていきます。
無職期間が半年をこえると面接官のつっこみが厳しくなり、
せっかく面接まで進んでもそこでつまずいてしまっては意味がありません。

まだ仕事を辞めていない人は、在職中に転職先を見つけることをおすすめします。
ある程度、余裕を持って転職活動を行ってください。

気を付けて頂きたいのが、在職中に転職活動を行うとき、表立った行動は避けてください。
「退職するらしいよ」という噂が広まり、良い印象は与えません。
また「忙しいのによく転職活動する時間があるな」
という周囲からあなたへの不平にもつながってしまいます。

収入面、そして収入面に精神的なストレスには必ず向き合わなくてはなりません。
会社に不満があって辞めた方は、
転職先ではもちろんその不満を取り除ける会社を見つけたいですよね。
また目的や、やりたいことがある人はそれらを叶えられる会社でなければ意味がありません。

 「転職活動」について、以下で掘り下げてご説明していきます。

2-1. みんなの転職活動期間は?

まずは、どれくらい転職活動に時間がかかるのかを見ていただきたいと思います。
転職サイト『enミドルの転職』が行った
転職活動期間についてのアンケート調査の結果をお伝えします。

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出典元URL:enミドルの転職

ほとんどの方が3か月ほどかかっているということが分かります。
20代は少ないですが、半年、1年かかっている人もいます。

なかなか決まらないという人の中には、異業種の転職や、条件が多すぎるという人もいるでしょう。
またそれが、転職活動の期間が延びる原因になっているということも考えられます。

会社を辞めて、仕事から解放され、少し休憩したいという気持ちも分かります。
しかし、「早く転職先を見つけたい」と思うのであれば、
くどいようですが、すぐにでも転職活動を始めるべきです。

前向きに、焦らず、根気強く行えば、必ず見つけることができるでしょう。
ちなみに、転職をして良かったと感じている人は実際何割くらいいるのかこれもまた気になりますよね。
こちらも『en転職』が行ったアンケート結果です。

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出典元URL:en転職

転職をして、「よかった」と思う人は全体の約8割を占めていることがわかります。
転職活動は大変ですが、そこを乗り越えたからこそよかったと感じている人が多いのでしょう。

また、2つの意見として

<非常によかったと思う人の意見>

・居心地のよい会社に入れたから。
・いろんな会社のスタイルを身をもって体験でき、より幅広い考え方をできるようになったから。
・いろんな会社で仕事をすることにより自信がついたから。
・色々な経験が出来た事と、考え方が多様化し、
仕事に対する目的意識が向上し、何より自己の成長が感じられた。
・転職により、自分が最も望む仕事内容に近い職種を得る事ができ、
自分の能力・視野が劇的に広がった為。
・元の会社で頑張り、希望の職種を目指すのも一つの可能性だったが、
大きな組織の中でそれがいつ叶うのかを待つより、思い切って新しい環境を選択した。

<よかったとは思えない人の意見>

・仕事内容などよく分からずに転職してしまった。
・早く勤めたいという気持ちの焦りから次の会社の業務など、あまり考えずに仕事に就いた事。
・家族があるので離職後の再就職(収入が途絶えては生活できない)を急ぐあまり再就職先の条件を甘くし、妥協して就職して後悔している。

転職活動に時間がかかっても、嫌々今の仕事をするよりは、
新しい環境で働くことがあなたのプラスになるはずです。
辞めたことを後悔しないためには、いい転職先を見つけるしかありません。

よかったと思えない人の意見は、
焦って次の仕事先を決めてしまったがために、後悔しているということが見受けられます。

気持ちを切り替えるためにも、もちろんリフレッシュをすることは必要です。
しかし、少しでも早い転職活動を始めて、あなたが求める仕事を見つけてください。

また、気になる転職後の年収についてですが、
転職者の2人に1人が転職を気に年収が上がっているようです。
参考元URL: https://mid-tenshoku.com/enquete/report-119/

<転職を機に年収は上がったか?>

上がった約51
あまり変わらない約22
下がった約27

良い条件で転職できるように、必ず事前に転職活動を行っておくようにしましょう。
焦らず、根気強く頑張ってみてください。

 2-2. 今すぐ始めよう!転職活動

転職活動を行う際、有効に転職を行える方法が主に3つあります。
転職サイト、転職エージェント、ハローワーク。
他にも自主応募や企業HP等からの直接応募などがあります。

転職活動はやり方によって結果が出るまでに大きな差が生じます。
転職先の探し方や効率の良い転職活動については、
下記の記事で詳しく解説していますので是非、参考にしてください。
https://labo.i-youth.co.jp/job/160.html

転職先で同じ思いをしないためにも、
記事の中でお伝えしている「口コミサイト」は是非利用してみてください。

また、転職活動を行う際に注意してほしいポイントが、『応募書類の書き方』です。
書類選考で落とされていては、内定をもらうまでほど遠いです。
自分の強みをしっかりとアピールしましょう。
そのために必要なのが、今までの自分の経歴を振り返って自分の強みを知るということです。

この作業を怠らずに行うことで、
応募職種に生かせるキャリアの持ち主であるということをうまく伝えることができるでしょう。
経験やスキルというと、
目に見える営業経験や設計経験のようなキャリアだけだと勘違いされる方が多いですが、
目に見えない行動力や粘り強さなどのスキルもアピールできるポイントです。

少しでも採用される可能性を上げられるように、応募書類の書き方には気を付けましょう。

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3. 退職後の3つの手続き

仕事を辞めた後にしなければいけないのが、

「健康保険」「年金保険」「雇用保険」の手続きです。
では、順にご説明していきます。

3-1.健康保険の切替え

会社を退職すると退職日の翌日付けで社会保険の健康保険は喪失されます。
ですから、次の仕事が見つかるまでの合間の保険を選択しなければいけません。

日本に在住している人は、必ずいずれかの健康保険制度に加入しなくてはなりません。
そのため、資格喪失された日付で、
「国民健康保険」「任意継続被保険」「被扶養者資格」のいずれかに加入する必要があります。

【国民健康保険】

地域保健として自営業者や退職者などが加入している健康保険で、市町村が運営しています。
市区町村ごとに運営しているため、保険料の計算方法も住む場所によって多少異なります。

手続きの場所:住んでいる地域の市町村役場
必要書類:健康保険の資格喪失証明

【任意継続被保険者】

在職時に加入していた保険にそのまま加入するのが「任意継続被保険者制度」です。
在職中の健康保険に引続き、2年間加入することができます。
ただし、退職した前日までに被保険者期間が継続して2カ月以上ないと任意継続被保険者になれません。

在職中の保険料は労使折半で、会社が保険料の半分を負担していましたが、
退職後もこの任意継続被保険者となれば、全額自己負担になります。
保険料は、在職時の標準報酬月収から決められ、
計算方法は、各健康保険で個別に決められています。

手続きの場所:協会健康保険の都道府県支部(※退職した日から20日以内)
必要書類:健康保険任意継続被保険者資格取得申出書

【被扶養者資格】

家族(配偶者・親・子など)が加入している社会保険の健康保険に、
扶養親族として加入することです。
また、被扶養者が増えたからといって社会保険料が上がるわけではありません。

手続き方法:被保険者が社会保険に加入している場合は、被保険者が勤務している会社に申し出る。
被保険者が健康保険の任意継続に加入している場合、
協会けんぽ都道府県部に健康保険任意継続被扶養者(異動)届を提出する
必要書類:非課税証明書または退職時の源泉徴収票

退職後の健康保険は、
自らが最も適していると思う保険制度への加入手続きを行わなくてはなりません。
もし何も手続きをしなかったら、自動的に国民健康保険に加入する必要があります。

3-2.年金保険の切替え

社会保険に加入していた方は自動的に厚生労働年金などを支払っていた形になりますが、
こちらも退職日の翌日には資格が喪失されます。

そのため、仕事を辞めてしまうと年金に加入していない状態になるので、
改めて国民年金の手続きが必要になります。
退職後14日以内に手続きを行ってください。

手続きの場所:住んでいる地域の市町村役場
必要書類:年金手帳が必要になります。

自分で保管している場合や、勤めていた会社に保管している場合もあります。
会社に預けている場合は基本的には退職日の当日に返却されると思います。
万が一紛失した場合は、社会保険事務所で再発行が可能です。

3-3.雇用保険の手続き

仕事を辞めた人にとって一番早く手続きしてほしいのが「雇用保険」です。
条件によってもらえる日程や金額が違ってきます。
「自己都合」での退職の場合手続きから100日程たって、
ようやく1回目の支給がされることになります。
手続きが遅れると受給日も遅くなるので1日でも早く手続きをしましょう。

ですが、雇用保険は誰でも加入できるわけではありません。3つの受給資格があります。
雇用保険の受験資格についてみていきます。

・雇用保険適用事業所で働く

雇用保険適用事業所とは、
1週間に20時間以上働き、31日以上働き続ける予定の労働者が1人以上いる会社です。
また、自分自身の勤務時間もこの条件を満たしていれば、
正社員、アルバイト、パートに関係なく雇用保険に加入できます。

雇用保険に加入しているかどうかは、
給与明細から「雇用保険」といった名目で毎月金額が差し引かれていることで確認ができます。

・1年以上雇用保険に加入していた実績が必要

また雇用保険適用の複数の会社で働いたことがある場合、
働いた期間の合計が1年以上あれば条件を満たします。

会社の倒産などやむを得ない事業で失業した場合などは、
「短期雇用特例被保険者」という扱いになり、機関の条件が6か月に短縮される制度がある。

やむを得ない理由ではなく「自己都合」で失業した場合は、
給付を受けられる期間が短くなったり、給付が失業の3か月後になったり不利な点があります。

・働く意思があること

自分に再び働く意思があることを認められて、
初めて受給資格が得られ失業手当を受けられます。
雇用保険加入期間の条件を満たした状態で失業し、
ハローワークで手当てを受けるための手続きをした後は、
毎月一定の就職活動をすることで受験資格が得られます。

就職活動とは

・ハローワークの就職説明会に参加
・ハローワークから求人に応募
・就業訓練を受ける

※雇用保険に関する法律は定期的に改正・変更します。
必ず直接ハローワークに問い合わせるか、
ハローワークのホームページで確認するようにしてください。

 4.まとめ

仕事を辞めた方は、
これから何をしなければいけないのかを把握し、計画をしっかりと立てて行動してください。
また、辞めたいと思っている方は、
辞めたあとのリスクなどを踏まえた上で本当に今辞めるべきかをもう一度考えてください。

その場の感情や思い付きで行動することだけは絶対にしてはいけません。
何をするにしても、最後に決断するのはあなたです。後悔のない人生にしてください。

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