
就活生の中には、グループディスカッションを何回も受けているけど、
「合格しない・・・」「発言できない・・・」
と突破するために糸口を見つけられていない方が多いのでは?
就活で多くの方がぶつかる壁がこのグループディスカッション。
残念ながら実施する企業は年々増加しており、
ここを突破できないと内定なんて夢のまた夢。
そういった残念な結果にならないよう、
今回はグループディスカッションを突破するための極意を5つご紹介します。
ここでしっかりと予習し、自信を持って本番に臨んでください!

1.GD突破の極意その1:社会人基礎力をアピール
面接でもグループディスカッションでも何であっても、
選考においてはまず評価基準を理解しておく必要があります。
グループディスカッションの評価基準とは「社会人基礎力」を備えているかどうか。
この1点に尽きます。
社会人基礎力とは、経済産業省が提唱している
「職場や地域社会で多様な人々と仕事をしていくために必要な基礎的な力」のこと。
参考元URL:経済産業省
「この応募者はうちの組織において活躍してくれるかな?」
その点を採用担当者は厳しく見てくるワケ。
企業は大きな組織。
時には違う会社の人と仕事をすることもあるでしょう。
多様な人と仕事をするための基礎力が重視されるのは至極当然のこと。
ぶっちゃけ例え能力がずば抜けていても、
一匹オオカミであれば、企業は全然欲しくありません。
「面接は合格するけど、、、GDは全然ダメ、、、」
なんて就活生はその点が全く理解できていない場合が多いです。
自分だけをアピールすればいい面接と、
チームの成果が重視されるGDでは天と地ほど差があります。
採用担当者にチェックされている点も当然異なります。
先ほどの社会人基礎力について少し掘り下げると、
「どんな行動をチェックされているのか(評価されるのか)」が把握できます。
この社会人基礎力は3つの能力と12の能力要素で構成されており、、、

さすがの採用担当者も、
1回のグループディスカッションでこの全てを把握することはできないでしょう。
しかし、見ていただければ分かるように、
グループディスカッションで把握しやすい能力がたくさんあります。
主体性や働きかけ力は言わずもがな。
与えられた時間内で計画よく進めているか?=計画力
難しいお題でも自分なりのアイデアを出すことができるか?=創造力
自分の意見を分かりやすく伝えられるか?=発信力
独りよがりにならず相手の意見をしっかり聞けているか?=傾聴力
的外れな意見が出ても冷静に対応できるか?=柔軟性
周りの参加者たちをしっかり見ることができているか?=状況把握力
ざっと簡単に考えただけでもこれだけ出てきます。
これを見ていただければ、就活生の間でささやかれる
「司会をすれば合格しやすい」
「書記は不利だよ」
といった意味の分からないウワサがいかに的外れか理解していただけるはずです。
グループディスカッションが突破できない方でありがちなのが、
そういった間違った認識を持ってしまっていること。
プロの採用担当者を舐めるなよって感じです。
採用担当者の「評価基準は何なのか」
採用担当者は「何を見ているのか」
ここが理解できているかどうかが1つの大きなカギとなるでしょう。
グループディスカッションの評価基準は、
「社会人基礎力」を備えているかどうか。
まずは、この点を必ず理解しておいてください。

2.GD突破の極意その2:GDの流れを知っておく
ここでは、極意というよりも・・・
少しでも不安を和らげるためにGDの流れをご説明します。
ちなみに、流れの中では意外と自己紹介が重要です。
流れとしては、
1.採用担当者からテーマと制限時間の告知
2.グループが割り当てあれグループ内で自己紹介
3.採用担当者から役割の発表
↑グループ内で自由に決める場合もあります。
4.議論スタート
5.代表者が議論した結果を発表
企業によって違いはありますが、
だいたいはこんな感じです。
流れを把握しておけば、
はじめてのグループディスカッションでも戸惑うことはないはずです。
自己紹介が重要な理由を少しご説明。
見た目以上に大抵の就活生は結構緊張しています。
もし、あなたが緊張しながら自己紹介をするとその緊張がより伝染してしまうのです。
緊張が伝染すると議論の滑り出しが非常に悪くなってしまいます。
ここだけは少し強がってでも元気よくハキハキと自己紹介しましょう。
グループの緊張を緩和させるためです。
自己紹介の最後に、
「みんなで協力して次のステージに進みましょう!」
的な勇気付けるフレーズを入れるのも大いにあり。
ユニークな一言を入れられる人は積極的に!
↑滑っても責任は取れませんが・・・
グループ内の緊張を緩和できれば議論が驚くほどいいスタートを切れます。
それだけでなく、
ハキハキと自己紹介が行えれば議論に参加しやすくなるというメリットも。
必ず1人はいるリーダーシップを発揮する人。
自己紹介で元気がない人。
ハキハキと自己紹介した人。
どっちに話を振りたくなりますか?
というワケで自己紹介は多少強がってでも元気よく行いましょう!

3.GD突破の極意その3:テーマよりもパターンが重要
不安に感じている就活生にありがちなのが、
「本番ではどんなテーマが出てくるのだろう・・・」
とテーマを意識し過ぎること。
↑気持ちは分かりますが・・・
実はグループディスカッションにおいて、
テーマよりもパターンの方が重要なのです。
テーマは事前に教えてくれない限り、
企業の数だけ存在しますので予習が出来ません。
しかし、パターンに関してはたったの4つしかないのです。
突破することを考えればテーマよりもパターンを理解し対策するのが効率的。
言わずもがなですよね。
というワケ4つのパターンの対策を取りましょう。
グループディスカッションのパターンについては、
下記の記事で解説しています。
<グループディスカッションのテーマ例+各パターンの対策を徹底解説!>
↑是非、一度目を通しておいてください。

4.GDの極意その4:役割は自分の個性にあったものを選ぶ
ここからは、より実践向けの内容をご紹介。
グループディスカッションの場において、
自分の個性を発揮することが何よりも大切です。
ムリに自分を演じる必要は全くありません。
役割だって自分の個性に合ったものを選べばいいのです。
GDの合格率が高い人と低い人との差はそこにあります。
ムリに自分を演じることで、的外れな意見、場違いな行動を取ってしまい、
結果としてチームの足を引っ張ってしまいます。
いわゆるクラッシャー的なやつですね。
肩の力を抜いて、自分の個性を発揮することに注力しましょう。
当然、その個性というのは先ほどご紹介した「社会人基礎力」に則したもの。
だいたい、グループディスカッションなどの議論の場、
会社での会議でもそうですが集団で意見を出しあう場では、
人は大きく3つのタイプに分かれます。
タイプ1:積極的に意見を出せる人
タイプ2:なかなか自分から発言できない人
タイプ3:中途半端な人
それをGDの役割に当てはめると、
タイプ1=司会
タイプ2=書記
タイプ3=タイムキーパー
↑となるワケです。
この書き方をすると、
タイプ1が優れていて、タイプ2が劣っているように感じるかもしれませんが、
決してそんなことはありません。
積極的な人は自分の意見が通らないと、
否定的な発言をし、チームの和を乱すかもしれません。
消極的な人は発言こそできないかもしれませんが、
周りの人の話をしっかり聞きチームの状況をよく把握できているかもしれません。
中途半端な人はバランスがしっかり取れており、
チームをサポートできているかもしれません。
キレイごとではなく、長所は時に短所となり、短所は時に長所となるのです。
それがその人の個性。
自分が集団においてどのタイプなのか一度考えてみてください。
タイプ別の対策を以下で解説していきます。
<※>
狙った役割を選べない可能性もあると思いますので、
一応全てのタイプの対策に目を通しておいてください。
4-1.タイプ1:積極的な人の極意(司会向き)
1番大切なのは、周りに発言させること。
そこを念頭に置いてください。
そこが出来ない場合、このタイプの人が1番落ちやすい。
アピールしようと、自分だけが発言し周りは置いてけぼり。
チームとしての成果が出せず、結果そのチーム全員不合格。
足を引っ張りやすいタイプです。
そのため、
個性を発揮しつつ、弱点を補う動き方が他のタイプに比べてより必要となるでしょう。
逆にその動き方がしっかりできれば、文字通りGDなんて余裕です。
主体性や働きかけ力は意識していなくても発揮できるはずです。
しつこく言いますが、自分だけが発言してしまうのは絶対NG!
チームの中には、必ず発言回数が極端に少ない人がいるはずです。
その人に、
「〇〇さんはこの意見に対してどう思いますか?」
とハナシを振ってあげましょう。
↑状況把握力のアピール!
「こやつ、積極的にも関わらず周りが見えていて配慮までデキるのか・・・」
ってなること間違いなし。
その他のポイントとしては、
反対の意見が出た時の対処法。
積極性が裏目に出てしまい、自分の意見を押し通してしまいがち。
そこで、反対意見が出た時に、
まずは一旦「なるほどですね」と言ってみてください。
少し冷静になれます。
どちらの意見が正しいかについては、
チームの総意に任した方が圧倒的に楽。
「なるほどですね。確かにその意見も納得できます。では、ここでどちらの意見に沿って議論を進めていくか多数決を取りませんか?」
↑簡単に言うとこんな感じ。
↑チームワーク力のアピール!
周りに発言させ、
チームを機能させることが出来れば無敵です。
4-2.タイプ2:消極的な人の極意(書記向き)
グループディスカッションの場では、
何も自分の意見を話す=発言ではありません。
このタイプの人は自分の個性を発揮することを1番念頭に置いておいてください。
アピールの方法なんていくらでもあります。
「〇〇さんの意見は~~~という点が素晴らしいと思います」
と人の意見をホメることも1つの発言です。
それだけでなく、誰かの発言に対し、
「つまり、~~ということですよね?」
と間に入ることも立派な発言。
理解力を示すことができるでしょう。
↑この発言ばかりはNG。だいたい1回のGDで3回使えればいい方。
消極的な人は発言できない状況に焦りを感じてしまうかもしれませんが、
そんな無駄な感情は捨てちゃって大丈夫。
発言をしっかり聞けるスキル=傾聴力
周りを見ることが出来るスキル=状況把握力
↑この2つに磨きをかけていきましょう。
他の人が発言している時に、
しっかりと目を見て「なるほど」など相槌をしながら聞くとよりアピールに。
発言している人に対して
「この人自分の意見をしっかり聞いてくれているな」
と安心させることができるのも大きなメリット。
それが、チーム全体に浸透すれば、
よりチームの議論が活発になりチームとして良い結果が出やすくなるでしょう。
チームワークの和を乱しにくいと考えれば、
3タイプの中で1番合格しやすいかもしれません。
発言できないことに対する焦りは禁物。
発言を振って貰った時に的外れな意見を出すことの無いよう、
しっかりと周りを見て周りの人の発言に耳を傾けてください。
あなたの個性を発揮し、チームを活性化させること。
それが合格への1番の近道です。
4-3.タイプ3:中途半端な人の極意(タイムキーパー向き)
中途半端な人=バランスの取れている人です。
このタイプの人はそこに絶大な自信を持って本番に臨みましょう!
アピールできるチャンスはいくらでもあります。
タイプ1とタイプ2の両方の解説を参考にしてみてください。
バランスが取れているということは、
タイプ1、タイプ2の長所そのどちらもアピールできるということです。
そして、さらにまとめ役として自分の地位を確立していきましょう。
タイムキーパーのように議論が計画的に進んでいるかチェックする。
↑計画力のアピール!
「○○さんの意見は~~、△△さんの意見は~~つまり、Aということですよね?」
と意見を集約し、まとめることを意識してみてください。
柔軟性と発信力をアピールすることができるようになります。
議論がそれないように周りをよく観察しながら、
自分の長所である「バランス」がチームとして取れているか。
そこを意識して、上手く立ち回っていきましょう。

5.GDの極意その5:1番の極意は練習!
元も子もないような感じがしますが、
結局のところ本気で合格率を上げたければ練習するのみです。
セミナーに参加したり、
グループディスカッションの対策本をいくら読んだりしても、
すぐに上手くなるワケではありません。
「こうすれば評価される」と頭で理解できていても、
実際にその動き方をしなければ自分の力にならないのです。
スポーツに例えると分かりやすいかと。
「こうすれば上手くなる」的な本をいくら読んでも上達しないですよね。
コーチの的確なアドバイスをいくら聞いてもそのままにしていれば、
アドバイスを聞いていない状態とほとんど変わらないですよね。
その情報やアドバイスを基に練習し、試行錯誤して初めて上達するものです。
本気で合格したければ、
10回くらい練習してください。
苦手な方はなおさらのこと。
以下でGDの具体的な練習方法をご紹介します。
<GD練習方法>
1:仲間を集める
まずは、メンバーを集めましょう。
人数は4人~8人。同じ就活生じゃなくても大丈夫です。
真剣に取り組んでくれる方をチョイス!
2:テーマと時間を決める
GDのテーマと時間を決めます。
テーマはどんなテーマでも構いません。
今は便利な時代になったもので、GDのテーマなんてネットで探せばいくらでも出てきます。
例えばこれを1つの参考にしてみてください。
参考元URL:(公式)15.16卒GDお題実例集Twitter
時間はテーマによって自由に決めましょう。
本番は30分~長くても50分の時間がほとんどです。
そのため、練習もその範囲内の時間で設定しましょう。
3:役割を決める
代表的な役割は、
・司会
・書記
・タイムキーパー
↑この3つ。
1つの役割だけ練習するのではなく、必ず全ての役割を練習しておいてください。
本番のGDでは、自分が得意な役割を選べるとは限りません。
どの役割になってもいいようにバランスよく取り組んでください!
+α必ず試験官役を置いておきましょう。
試験官を置く理由は後でフィードバックを行うためです。
4:撮影する
少し恥ずかしいかもしれませんが、せっかくの練習を無駄にしないために、
練習中はスマートフォンなどで撮影してください。
後で見直すと非常に勉強になります。
客観的に見ることが出来るので、
「自分の課題」について明確に把握できるからです。
全体が撮影できるように少し工夫して、
映ることを確認してからGDを開始するようにしましょう。
5:練習が終わったら必ずフィードバックを行う!
練習してそのままにしておくのは、
非常にもったいない!
終わったら必ずフィードバックを行うようにしましょう!
フィードバックの内容は、
・テーマに沿った発表ができていたかどうか
・各自が役割を全うできていたかどうか
・チーム全員が議論に参加できていたかどうか
・各自の良かった点と改善点
この4点です。
試験官役の人は適格なフィードバックが行えるように、
議論をじっくりと見ておきましょう。
グループディスカッションの合格率を上げるためには、とにかく練習する。
結局、何事も練習しなければ上達しないのです。
6.まとめ
グループディスカッションを突破するには、
1.評価基準を理解しておく
2.流れを把握
3.パターンに対して対策を練る
4.個性に合った役割を選択
5.とにかく練習
この5つが必須事項。
近道なんてありません。
簡単なノウハウに惑わされることなく、
本気で突破したいのであればしっかりと準備しましょう。