
就活生のみなさん、面接マナーって非常に重要ですよ。
面接は、入室から退室まで様々なマナーが存在します。
マナーとは『行儀・作法』のことであり、
面接官はあなたの発言だけではなく、立居振舞やコミュニケーション能力を見ています。
マナーも立派な選考基準だからです。
面接官に「自分の人間性を上手くアピールし、良い印象を与えたい!」と思っている方のために、
ここでは基本的な面接のマナーから重要な点を紹介していきます。

1-1.面接の基本的なマナー
面接はオフィスに入る前から始まっています!
もっと言えば家を出たときから緊張感は持っておきましょう。
面接会場に向かっている途中で関係者がどこで見ているか分かりませんし、
万が一のことを考えて細心の注意は払いましょう。
【オフィスに入る前】
・スーツにゴミはついていないか、ネクタイは曲がっていないかなど身だしなみチェック
・冬場の場合、マフラーやコートは建物に入る前に脱いでおく。マフラーは鞄の中にしまいコートは腕に。
※トイレなどでの身だしなみチェックは社員の方の迷惑になるのでやめておきましょう。
・携帯の電源は切っておく。時間確認をしたいのであれば、腕時計をつけていくように。
・受付に入る時間は、だいたい10分~15分前を目安に入る。早すぎるのも遅すぎるのも迷惑。
・エレベーターの乗り降りの際、乗り降りする人への配慮や、ボタンを押してくれている人に一礼して感謝するのはマナーです。
【受付で採用担当者へ連絡】
・まず名乗って、要件を伝える
例「お世話になります。○○大学 ○○学部 4年の○○と申します。」
「本日○時からの新卒採用の面接でお伺いしました。よろしくお願いします。」
1-2.入退室のマナー
面接室に入る前に、控え室に通されるケースがあります。
グループ面接では良くあることです。
控え室では私語厳禁ではないですが騒がないようにし、気持ちをリラックスさせて待機しましょう。
~面接始まり~
①元気よく返事
面接の順番が回ってくると、
名前か番号を呼ばれるので「はい」と元気よく返事をしましょう。
②ノックは3回、入ってドアを閉め一礼
面接官にお尻を向けないように斜めに立ち、
鞄を持っていない方の手で静かに閉めましょう。
また、男性は手を横に、女性は手を前に。
お辞儀後、顔を上げたら1度面接官を見ると堂々として落ち着いたように見えます。
③席の横に進む
ドアを閉めたら席の横に進み、立ち位置は入口に近い方の席の横に立ちます。
そして「○○大学○○学部○○学科の○○と申します。」とはっきりと名乗りましょう。
④「よろしくお願いします」と言ってから一礼
普段何かを言いながら動作してしまいがちですが、
必ず言い終ってから一礼するようにしましょう。
⑤お辞儀の角度
一礼もお辞儀の角度で異なってきます。
15度会釈、30度敬礼、45度最敬礼と言われています。
面接が始まるときの礼は30度がふさわしいです。
⑥椅子の3分の2くらいに腰掛ける
面接官に椅子に座るようにすすめられてから着席するようにしましょう。
手の置く場所は男性の場合、
着席したら左右の手を軽く握り、左右の膝と太ももの間にそれぞれ置きます。
女性の場合は、両手を重ね、膝と太ももの間に置きます。
足幅は、男性は肩幅程度に開き、女性は膝と太ももをくっつけるようにしましょう。
※面接官を室内で待つ場合
面接官が扉をノックしたら「はい」と席から立ちましょう。
そして、面接官が入ってきたら、
相手から「お座り下さい」「おかけ下さい」と言われるまで、座ってはいけません。
あとは同じ流れで行います。
~面接終了~
⑦お礼を言ってから最敬礼
面接が終了したら必ずお礼を述べましょう。
特にこういうのでなければいけないとかはないので、
あなたの気持ちが伝わる言葉で大丈夫です。
無難なのは、「本日はお忙しい中ありがとうございました。」
などで良いでしょう。言い終ってからお辞儀の角度は45度です。
⑧ドアの前で一礼
ドアの前に移動したら、一度面接官の顔を見てから「失礼します」と言ってから一礼し退出します。
お辞儀の角度は45度です。
面接はここで終了となりますが、ここではまだ気を緩めてはいけません。
面接が終わったからと言って、
ケータイをさわったり、すぐにコートを着たりすることは避けましょう。
ビルや建物を出るまでは誰かに見られていると思って行動するようにしましょう。

2.身だしなみで印象アップ!
身だしなみの重要性についてみていきます。
面接は長くても30分程度です。
熟練の面接官でもその時間であなたの人柄を全て把握することは出来ません。
そのため、第一印象が非常に重要になってきます。
面接は第一印象が8割と言われてるぐらいです。
第一印象を決めるのは、身だしなみと表情。
表情に関しては明るく、相手の目線を見て話すことを心がけていただければ基本的には大丈夫です。
第一印象を決める大きなポイントである身だしなみについて掘り下げてご説明していきます。
男性、女性とも清潔感やフレッシュさを演出することが大切です。
男性、女性別に簡単にご説明していきます。
<髪の毛・顔>
男性
・長髪、茶髪、寝癖はNG!清潔感が重要
・ヒゲはきちんと剃る
・髪の毛は立てすぎないように
女性
・髪色は地毛に近い色
・前髪は額や眉毛を出すと明るい印象に
・長い髪はしっかりと束ねる
・化粧はナチュラルメイクで(濃い化粧やノーメイクはNG)
・カラーコンタクトは避けるように
<スーツ>
・自分の体型に合ったものを着用
・黒、紺(濃紺)、ダークグレーで無地のスーツ
(派手すぎる色や、柄のあるものは避けましょう)
・シワ、ほつれ、汚れはないか必ずチェックしておく
・ネクタイは派手ではないシンプルなものを選ぶ
<カバン>
スーツに合った色で、A4サイズの書類を折らずに入れられる大きさのものにしましょう。
また、床に置くことが多いため床においたときに立つものにすると便利です。
<靴>
男性
・靴下はスーツに合うダークカラー(白はNG)
・靴のタイプはプレーントゥ(つま先に飾りがなく、あまりとがってないもの)
女性
・ビジネスの場なので、素足ではなく、ストッキングを履くように
(ストッキングの色は、自分の肌の色に近い色にし、黒は避けましょう)
・外出先などでの破れ(伝線)に備えて、予備を持っておくと安心
・パンプスのヒールは、3~5cmのものは足が綺麗に見え、疲れにくい
<爪>
男性
・伸びた爪、汚れた爪はNG
女性
・長過ぎる爪、ジェルネイル、付け爪はNG
・マニキュアを塗るなら自然な色のもの(うすいピンクや透明のもの)
『清潔感・健康的・機能的』この3つに気をつけてしっかりと事前に準備をしておきましょう。

3.面接でよく聞かれる質問集!
ここでは、実際の面接でよく聞かれる質問をご紹介していきます。
どういったことを聞かれるのか、把握できるだけでもそれに対する準備ができますし、
面接に対してより具体的なイメージを持てるはず。
・当社を志望した理由を聞かせてください。
・あなたがこの業界、業種を選んだ理由はなんですか?
・なぜ、同じ業界の他社ではなく、当社を選んだのですか?
・あなたの長所と短所を教えてください。
・あなたは周りの方からどう思われていると思いますか?
・入社後にやりたい仕事は具体的にありますか?
・当社が第一志望ですか?
・今までで一番の失敗談とそこから学んだことを聞かせてください。
・学生時代にあなたが一番打ち込んだことはなんですか?
・最近あなたが関心のあるニュースはありますか?
・アルバイト経験から学んだことを教えてください。
・あなたの今後の目標やキャリアプランについて聞かせてください。
・あなたの趣味はなんですか?
・自分を何か(色、植物、動物など)に例えるとしたらなんですか?
・あなたの性格を一言で表すとしたらなんですか?
・あなたの座右の銘はなんですか?
・希望しない部署に配属されたらどうしますか?
・転勤についてどうお考えですか?
・学生と社会人の違いはどこにあると考えていますか?
以上のような質問が基本的に多いです。
これらを参考にしっかりと準備していただければ面接を突破できる可能性を上げることが出来ると思います。
回答は具体性を持って論理的に話すようにしましょう。

4.言葉遣いは正しく!
普段正しい敬語で話せていると思っている人でも、
間違った言葉遣いをしている人はたくさんいます。
なので、この機会にもう1度自分の言葉遣いに間違いはないか、面接でよく使う敬語や尊敬語を見ていきましょう。
【敬語】
会う→お会いする
☓ ~に会いました。
◯ ~にお会いしました。
言う→申し上げる
☓ 先ほど言ったように
◯ 先ほど申し上げましたように
もらう→いただく
☓ 貴重なお時間をもらい、ありがとうございます。
◯ 貴重なお時間をいただき、ありがとうございます。
行く→参る
☓ ◯時に~へ行きます
◯ ◯時に~へ参ります
がんばる→努力させていただく
☓ 貴社にふさわしい人材となるべく頑張ります。
◯ 貴社にふさわしい人材となるべく努力させていただきます。
知る→存じ上げる
☓ 知りません。
◯ 存じ上げません。
見る→拝見する
☓ ~は既に見ました。
◯ ~は既に拝見しました。
わかる→かしこまる
☓ はい、わかりました。
◯ はい、かしこまりました。
聞く→伺う
☓ ~について聞いてもよろしいでしょうか?
◯ ~について伺ってもよろしいでしょうか?
【尊敬語】
面接官の動作を表現する際には、「尊敬語」
尊敬語とは「相手の動作を表現する際に使い、相手に敬意を払う言葉」です。
以下はよく使う尊敬語です。
教える→ご指導
☓ 〜について教えて下さい。
◯ 〜についてご指導下さい。
思う→お考えになる
☓ 私の~について思うのは、ごもっともです。
◯ 私の~についてお考えるになるのは、ごもっともです。
言う→おっしゃる
☓ ◯◯様の言うように、
◯ ◯◯様がおっしゃるように
する→なさる
☓ ◯◯様は今までにどんなことをしていたのですか?
◯ ◯◯様は今までにどんなことをなさっていたのですか?
見る→ご覧になる
☓ 履歴書を見てください。
◯ 履歴書をご覧ください。

5.面接官はどこを見ているのか?
面接中に面接官がどこを気にしながら見ているのかって、結構気になりますよね?
マイナビが新卒採用実績のある2,240社にアンケートを取ってくれていましたので、そちらを載せておきます。
・面接官が注視しているところ(上位3つを選択)
明るさ・笑顔、人当たりの良さ | 57.8% |
入社したいという熱意 | 50.5% |
素直さや伸びしろ等の成長可能性 | 40.5% |
職場の雰囲気に合うか | 34.1% |
まじめさ・誠実さ | 22.7% |
臨機応変に対応できるか | 14.9% |
バランスの良さ | 14.7% |
地頭の良さ | 12.6% |
言葉遣い・態度 | 11.6% |
自己紹介、自己PRの内容 | 11.5% |
企業・業界理解の深さ | 8.9% |
技術的・専門的な知識 | 7.3% |
個性的な人材かどうか | 2.7% |
その他 | 1.5% |
出典元URL:https://shinsotsu.mynavi-agent.jp/knowhow/article/checkpoint-of-interview-manner.html
目次2でご説明した内容と被る点もありますが、
非常に簡単にまとめると、明るく笑顔で元気よく、
志望動機に熱意を込めて伝えれればかなりの好印象を持ってもらえます。
基本的に面接官は、
・明るさ、笑顔、人当たりの良さ
・言葉遣い、態度、身だしなみ
・目線
・声のトーン、大きさ
以上の項目を中心に見ているようです。
アンケート結果やこれらの項目を意識することで印象をアップできる=採用確率を上げることができるはずです。
必ず、意識して面接に臨むようにしましょう。
6.まとめ
面接の際、変わったことを意識する必要はありません。
普通の言葉遣い・態度・表現・言い方など、常識を意識すれば、十分。
ただ気をつけてほしいのは正しい敬語、尊敬語で話すことです。
「普通ではアピールにならない」と思うかもしれませんが、
面接のような緊張する場面では「普通」でいることの方が難しいです。
一方的に話しすぎないように、面接官の話もしっかりと聞くようにしましょう。
面接に必要なことは事前にしっかりと準備をして、万全の態勢で面接に挑みましょう!