
「企業の数が多すぎて1社、1社企業研究なんてしていられないよ」
と業界研究まではしっかり取り組めても企業研究で挫折してしまう就活生の方は多いのではないでしょうか?
忙しい就活の中で省きたい気持ちは分かりますが、
企業研究は就活において非常に大切な準備作業です。
「なぜ、企業研究をしなければいけないのか」
解説していきながら、
差を付けるための企業研究の方法をお伝えしていきます。

1.いざ企業研究、でもちょっとその前に
企業研究に取り組もうとしている方であれば大丈夫だとは思いますが、、、
もし、まだ「自己分析」と「業界研究」がまだの方はまず先にそちらから取り組みましょう!
「自己分析と業界研究は既に完璧!」
という方は次の項目に進んじゃってください。
企業研究は、
自己分析、業界研究と同じく就活において非常に大切な準備作業。
この3つの内、どれか1つでも欠ければ満足のいく結果は得られないでしょう。
就活の流れを簡単にご説明すると、
ステップ1
自己分析で、
自分の長所や短所などを把握し、
それを基に、
「どんな仕事であれば自分はやりがいを持てるのか」
「仕事に対する適正」
「自分は将来仕事で何を実現したいのか」
について把握し、
ステップ2
業界研究で、
自己分析で把握した自分の情報を元に
どの業界であればそれが実現できるのか調べる。
ステップ3
そして、最後に企業研究で
企業ごとの特徴について見ていきながら、
実際に志望する企業を選んでいく。
上記のような流れです。
そのため、
まずは自己分析と業界研究に取り組みましょう!
「自己分析と業界研究がまだできていないよ・・・」
という方は以下の記事を参考にしてください!

2.就活生が企業研究をしておくべき本当の理由
先ほどもお伝えしたように、企業研究は就活において非常に大切な準備作業です。
それは、企業研究を行うことで
「自分がやりがいを持って働ける企業を見つけることが出来る」からです。
同じ業界でも企業によって、
社風や福利厚生などは本当に様々です。
有名な大手企業が必ずしも自分に合う企業とは限らないのです。
企業研究を疎かにして、
運良く内定を貰ったとしても、
入社してから
「あれ?思っていたのと違うな」
「この企業あまり好きになれないな・・・」
となってしまう可能性が高いです。
企業研究は、
理想とのギャップを埋めるために大切な作業と言い換えることもできます。
就活は内定を勝ち取ることがゴールではありません。
その先の自分の人生を実りあるものにするための貴重な準備期間。
内定を多く貰える就活生が恵まれているワケではありません。
例え1社だけでも、
「自分がやりがいを持って働ける企業」
から内定を貰える方が恵まれています。
最終的に選べる企業は1社だけだからです。
本当に就職したい企業を1社でも20社でもピックアップするために、
手を抜くことなく企業研究に取り組みましょう。
企業研究にしっかりと取り組み、
本当に就職したいと思える企業に出会えれば、
自ずとES対策や面接対策など、
就活における強力な武器は手に入っているはずです。

3.就活生に伝えたい差を付けるための企業研究の方法
「1社1社調べるの面倒だなー」
と思う気持ちは痛いほど分かりますが、
先ほどお伝えしたように非常に大切な準備作業ですので、
手を抜かずに取り組んでいきましょう!
ESや面接対策のために、
上辺だけの企業研究をする就活生が多いので、
真剣に取り組めば他の就活生に差を付けることができます!
効率良く企業研究に取り組むために以下の順序で行っていきましょう!
ステップ1
まずは、企業のHPをチェック!
ステップ2
企業の説明会に参加する
ステップ3
就職四季報を基に企業を分析する
ステップ4
OB・OG訪問を行う
3-1.まずは、企業のHPで基本情報を集めるところからスタート!
すでに取り組んでいる方も多いかもしれませんが、
まずは企業のHPから基本情報を入手しましょう。
詳しく見ていくポイントは、
・企業概要
・事業内容
・採用情報
この3つです。
企業のHPを見ると、
企業概要、もしくは会社概要というページが必ずあるはずです。
そこから企業規模を把握していきましょう。
企業の資本金、従業員数、支店数など。
これら簡単な情報だけでもその企業の規模を把握することができます。
そして、次に事業内容について見ていきましょう。
「その企業の主たる事業は何なのか」
「メインの事業以外でどんな事業を展開しているのか」
「その企業でどんな仕事をするのか」
イメージするために、これらは最低限知っておきたい情報。
最後に採用情報のページを詳しく見ていきましょう。
ほぼ全ての企業で採用情報専用のページが作られているはずです。
チェックするポイントとしては、
まず募集職種です。
営業職なのか、事務職なのか、総合職なのか、
入社してまず、どんな仕事をするのかイメージするために必ずチェックしましょう。
企業によっては、採用情報のページに
先輩社員のインタビュー的なものを載せてくれているところも多いです。
それがあれば必ずチェックしましょう。
1日の仕事の流れや、
今現在どんな仕事をしているのか、
入社して大変だったこと、
今の仕事のやりがいなどなど。
貴重な情報がたくさんあります。
目を通していくことで、
入社してからのイメージがより具体的なものになっていくでしょう。
それ以外にも、
代表者のメッセージや、企業理念もチェック。
「何を考え、どんな目的で仕事に取り組んでいるのか」
絶対に役立つ情報とは言えませんが、
代表者の考えや企業理念が浸透している企業も中にはあります。
そこから企業の雰囲気を掴めるかもしれません。
漠然とした企業に対するイメージをより深くするために、
企業研究のスタートは、
企業のHPからスタートさせましょう。
3-2.企業の説明会で企業の雰囲気を掴む
当然と言えば当然ですが、
気になる企業の説明会には必ず参加しましょう。
企業のHPで調べた内容と被る部分もあるかもしれませんが、
その企業の人から直接説明してもらう貴重な機会です。
「え?じゃあ先にHPで調べなくてもよくない?」
となるかもしれませんが、それは大きな間違いです。
事前に何も調べず説明会に行き、
担当者の話を「ふむふむ、なるほど。」とただただ聞くのと、
事前にしっかり調べておき、
「あ、この情報は拾えていなかった情報だ」
「気になっていた点が解決できた」
と気づきの部分を発見できるのとでは大きな差が生まれます。
自分のイメージが少しずれていた場合、説明会で修正することができるからです。
他にも説明会に参加するメリットはあります。
企業の担当者を観察してみましょう。
説明会は企業にとっても優秀な人材を確保するための一大イベント。
その説明会で説明してくれる担当者はいわばその企業の顔となる人物です。
簡単に言えば、その企業の優秀な社員。
その人の話し方や、説明会のやり方で企業の雰囲気が見えてくる可能性があります。
もしかしたら、
「え?こんな人が説明会を仕切っているの・・・?」
と感じることもあるかもしれません
(非常に失礼な言い方ですいません・・・)
「そんな人でも大きな仕事を任せる会社ってどうなの?」
と疑ってみてみるのも面白いですよ。
「社員に対する評価制度がしっかりしていないのか?」
「とりあえずやってみろよ!の精神で仕事を任す社風なのか?」
などなど、憶測で考えることができるのも説明会の醍醐味です。
あなたの人生を預ける会社を選ぶワケです。
与えられる情報を正面から捉えるだけでなく、
様々な角度から捉えて疑ってかかるぐらいが丁度いいかと。
少しでも興味のある企業は時間の許す限り積極的に説明会に参加しましょう!
3-3.就職四季報で第三者からの目をチェック
次のステップは、
就活生にとって必須の情報誌。
就職四季報。

出版社:東洋経済新報社
おなじみの↑ですね。
「欲しいのは宣伝じゃない、ホントの情報!」
興味のそそられるキャッチコピーを書いてくれていますが、
内容はまさにその通り!
採用実績、
有休取得率、
離職率、
待遇、
月平均残業時間と支給額、
昇給、
平均年収、
休暇について、etc・・・
など入手しづらい情報が盛りだくさん。
企業に対する理解をより深めることができること間違いなしです。
情報をどれだけ開示しているか、
情報開示度も書いてくれています。
情報開示度が低い会社は少し怪しいかも・・・
この就職四季報が優れている点は貴重な情報以外にもたくさんあります。
まず、1つ目が記者評価。
HPや企業説明会で得られる情報は、
企業のプラスの側面がほとんどです。
しかし、この記者評価には、
長年企業を見てきたプロが会社のマイナスの側面についても書いてくれています。
第三者からの評価を知ることができるのは大変貴重。
酸いも甘いも知った上で企業を志望することが出来るようになるワケです。
そして、2点目が企業の業績についてのデータ。
単純な売上だけでなく、
営業利益、
経常利益、
純利益、
出資金
などなど。
万が一、記載されている業績のデータを見て、
「ん?これってどういう意味?」
というものがあれば必ず言葉の意味を調べてください。
これらの情報を基に企業を分析することができるようになります。
「なぜ、業績が落ち込んでいるのか?」
はたまた、
「業績が伸びている要因は?」
企業が置かれている現状を把握できる大きなチャンスです。
企業の現状と抱えている課題、
そして今後の展望など。
本当に就職したい企業であれば就職四季報の情報を基に
そこまで調べましょう。
企業名 課題
企業名 業績 要因
など、ネットで調べれば気になる情報をGETできるかもしれません。
自分にとって「求めている情報」をどのようにして入手するか
ネットなのか
新聞なのか
書籍なのか
それを訓練するのも就活の大きな意義です。
全ての人にネットから拾える情報がベストとは限りません。
書籍の人も多数いるはずです。
就職四季報の業績データを基により深く研究していきましょう。
就職四季報を読み、分析を行えば、
入社してからのギャップを埋める役割を果たしてくれること間違いなしです!
3-4.OB・OG訪問は欠かせない!!
企業のHP、企業説明会、
そして、就職四季報で第三者の評価を見て自らで企業を分析しても
まだ、気になる点、解決できない点があるはずです。
最後は、必ずOB・OG訪問を行いましょう。
今まで企業研究にしっかり取り組んだからこそ。
このOB・OG訪問がより活きてきます。
実際に働いている人から聞ける話は何事にも代えがたい貴重な情報です。
入社してからのギャップや、
仕事に対する喜び、
入社してからどんな苦労があったか、
などなど。
少しでも気になることは何でも質問しましょう。
入社してからのイメージがより鮮明になってくるはずです。
入社して考え方がどんな風に変わったのか、
将来の目標やキャリアプランについて聞いて見るのもいいかもしれません。
その企業に入社できた場合、
どんな風に成長していくのか、
見えてくると就活へのモチベーションが上がること間違いなしです。
臆することなく、ガンガンOB・OGを活用していきましょう!!

4.企業研究ノート活用のススメ
せっかく調べた情報は当然のごとく、
「企業研究ノート」として大切に保管しておきましょう。
作り方はお任せしますが、
ルーズリーフを用いてファイリングするのがベスト。
アイウエオ順で並べておけば、後から見直す際に非常に便利です。
Wordなどで、あらかじめテンプレートを作っておくのがいいでしょう。
↓officeを使って情報を整理する方法もありますので、参考までに。
<就職活動必勝ノート>
5.まとめ
1社、1社企業研究をしていくのは確かに大変です。
しかし、今後の自分の人生を考えた時、
そこに費やす時間は必ず無駄になりません。
他の就活生に差を付けるためにもしっかり取り組んでいきましょう!