就職・転職

就活はスタートダッシュ!短期決戦を勝ち切るための準備とは

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2019年3月卒業予定の大学生・大学院生対象の大卒求人倍率は1.88倍で、前年の1.78倍よりも0.1ポイント高まり、これで7年連続の上昇となっています。

全国の民間企業の求人総数は、前年の75.5万人から81.4万人となっており、明らかな売り手市場が続いていますが、一方で、就活に失敗した人との差は広がり続けているとも言います。

果たして、就活で成功するためにも、どのような準備をしたらいいのでしょうか?

そもそも就活の成功とは何か

大前提として、そもそも就活の成功とは何なのでしょうか?

もしかしたら、多くの人が知っている企業に入ることや、給料の良い企業に入ることを成功と呼んでいる人もいるかもしれませんが、それを成功と置くと社会人になってからつらいということがわかっています。

「新卒の3割は3年で辞める」という言説がありますが、この辞める時の理由で最も挙げられているのが「ミスマッチ」です。

自分がやりたかった仕事と違う、自分が求めていたこととは違うといった、「違うこと」をそのまま10年20年と続けていくのは不可能といえるでしょう。

そういった意味で、「就活の成功」とは、自分がその仕事を続けられると自信をもって言える企業に入ることといえるでしょう。

仕事人生は、30年以上もあるマラソンのような長距離走です。

場合によっては、年金制度の破綻がささやかれる昨今では、仕事人生は文字通り人生が終わるまで続く可能性もあります。

そのため、続けられると信じられる仕事に就けたことは、まさに幸せといえるでしょう。

就活では、ぜひ自分の理想とする人生とも照らし合わせながら、業界や企業を探してみてください。

就活のスタートはいつから?

人は、多くの場合、スタートラインがいつからかわからないと、何をしていいのかわかりません。

就活はスケジュールがあります。

経団連の就活ルールに寄れば、本格的な採用活動は大学4年時6月から、説明会などの所謂普通の就職活動は3年時3月からです。

とはいえ、経団連の就活ルールに則っていない外資系企業やベンチャー企業の存在などを鑑みると、実質、3年時9月ごろから就活は始まっているといえるでしょう。

就活は自分の希望する企業からの内定を得れば終わりとなります。

日本を代表する企業群は基本的に、4年時8月~9月には選考を終えるため、就活もだいたいその時期までに終了すると考えてよさそうです。

つまり、就活は、3年時9月~4年時9月までの約1年間にわたって行われる活動といえるでしょう。

とはいえ、1つの企業が1年間もの間ずっと採用活動をしているわけではありません。
1つの企業の採用活動は、長くても1か月程度。そう考えてみると、長距離走のように見えて、意外と短距離走なのが就活の特徴といえるでしょう。

この短距離走で成功するためには、何よりも準備が必要です。

就活には、スタートしないと出来ないものと、スタートする前から出来るものがある

就職活動で必要な要素や準備しなければならないものはたくさんありますが、スタートしないと整えられないものと、スタートする前から進めることが出来るものがあります。

時間という限られたリソースを有効活用するためにも、まずはこのことをしっかりと頭に入れましょう。

スタートしないと出来ないもの

就職活動をスタートしないと出来ないものは、エントリーシートの書き方や面接のやり方などが上がってきます。

これらは、予想問題のような形で、就職支援サイトやセミナーなどで対策をとっていくことは出来ますが、実際のところは経験してみるまで分かりません。

特に面接については、面接官の相性や会社の雰囲気なども関係してくるため、ある程度経験を積んでから、ブラッシュアップを続けていくということが必要となるものです。

こうしたスタートしないとできないものへの不安は、最初から持っていることは意味がありません。

無駄な悩みといえるでしょう。ぜひ、スタートする前から準備出来ることにリソースを割いていくことをお勧めします。

スタートする前から準備出来るもの

一方で、就活が始まる前から準備出来るものがいくつかあります。

それは、企業研究・自己分析・OB/OGの確認の3点です。

企業研究

先述したように「新卒の3割は3年で辞める」というものがあり、この理由の多くは「ミスマッチ」です。

こうした不幸を防ぐためにも企業研究は何よりも重要です。

また企業研究は、そのままエントリーシート対策や面接対策にもなります。

自分の志望する企業が普段から何をしているのか、あるいはその企業の課題は何なのかがわかっていると、どのようなアピールを行うことでその企業の目に止まりやすいかがわかってくるからです。

また、一般的なCMやテレビで得られるようなイメージと仕事内容は全く異なることも多いでしょう。

特に外資系コンサルタントや商社、マスコミといった派手なイメージが付きまとう職は、実際に行っているギャップが大きいことで知られています。

ぜひ、地に足を付けるためにも企業研究を進めてみてください。

自己分析

自己分析とは、多くの場合、自分の過去から自分がやりたいことを探すというようなイメージで語られることが多いですが、これは誤りといえます。

「自己」という言葉が入ってきてしまっているため、このような誤解が生まれていますが、本来は自分にとって最も理想的な人生とは何なのか、その理想の人生を送るためにはどのような仕事をすることが良いのか、そしてその仕事からどういったことを得ることで、自分の理想の人生はさらに素晴らしいものになっていくのかといったことを他人に説明できるようにすることが自己分析の主眼です。

大事なことは、今どうであるのかというよりも、今自分が望んでいる10年先20年先の自分はどのようなものなのかということを明確にしていくことといえます。

仕事が人生というわけでなく、仕事は自分の人生に華を添えてくれる存在であると考えましょう。

仕事を利用しながら、自分が満足できる人生を歩むためにはどうしたらいいのかと、素直に割り切ってみることで、自分の魅力を希望する会社にアピールすることが出来るのです。

OB/OG訪問

大きな企業では、OB/OG訪問も、実質上の選考となっている場合も多く、無視できない場合も多いでしょう。

また選考となっていないとしても、OB/OG訪問をお願いする社会人とやり取りをするという機会はそうそうないことを考えてみても、非常に貴重な経験になります。

OB/OGとしては、自分の貴重な時間を消費して学生と会うわけですから、ぜひ一緒に働きたいと思えるような学生と会いたいと考えるのが普通でしょう。

そのため、学生としては、OB/OG訪問を行いたいという仕事をしているのだと考えてみてはいかがでしょうか。

つまり、時間配分やその使い方、あるいは話の持って行き方など考えるべきことはいくらでもあります。

また、あまり大きくない大学では、自分の行きたい企業にOB/OGがいるかわからない場合もあるでしょう。

あるいは、本当に自分のOB/OGがいない可能性も否定できません。

こうした場合はどうしたらいいのかと考える癖をつけておくことは、社会人になってからの仕事ぶりに影響を与えます。

例えば、人事課に相談してみて、紹介してもらうということも一つの手です。

社会に出てからも、やらなければいけないのに、自分の力ではどうにもならないことが仕事ととして与えられることはしばしばあります。

OB/OG訪問はその最初の段階だと思って、ぜひ準備してみてください。

スタートする前から出来るものを準備して、スタートダッシュを決めよう

企業研究・自己分析・OB/OG訪問についての力の入れようは、学生によってまちまちといえます。

どれもあまり力を入れなかったのにうまくいったという人は、そもそも明らかな能力がある人や、他人から見てこれはと思われるような実績を学生のうちから積んでいることが良くあるでしょう。

しかし、こうした人たちの経験は、一般的な学生にとってはあまり参考にならないのではないでしょうか。

受験でも同じですが、しっかり地に足を付けて、自分のやらなければならないことをコツコツと進めていくという力は、就活でも非常に役に立ちます。

また、社会人になってから仕事を続けていく上でも大きな力となるでしょう。

就職活動という狭い視点だけでなく、社会人になってから、あるいは自分の理想とする人生を送るために、企業研究・自己分析・OB/OG訪問は重要なのだと考えてみてください。思った以上の学びを得られるのではないでしょうか。

逆に企業研究・自己分析・OB/OG訪問を軽視することは、そのまま志望動機が上手く練れない・自己PRがあやふやになるということに直結します。

企業研究が進んでいない場合は、企業がどのような人材を望んでいて、どういった強み弱みがあるのかがつかみきれません。

そのため、自分の能力がその企業にどのように役に立つのかを、上手く伝えられなくなります。

自己分析が不十分な場合、どうしてその企業を希望しているのか、他の企業ではどうしてダメなのかが上手く伝えられません。

基本的に、自分の人生なので、自分がやりたいことが先にあって、その上でそのやりたいことを叶えるために仕事があるという考え方をしましょう。

「こういう人生を歩みたいからこそ、御社に入ることが自分にとっては当たり前なのです」といったレベルにまで言語化出来れば、会社としても納得ができます。

OB/OG訪問をしなかった場合、自分が入社後何をするのか、3年後5年後どういった仕事をしているのかといったイメージがあやふやになります。

その会社で仕事をすること自体をイメージできないということは、当然、自分がやりたいことと、その会社の仕事を通じて出来ることがマッチしているのかどうかわからないため、人事の方や面接官に自分の言いたいことをうまく伝えられないでしょう。

結果として、企業研究・自己分析・OB/OG訪問を着実にこなさなければ、エントリーシートも面接での対応もうまくいかず、自分の魅力や強みを会社に伝えきれないということになるのです。

この3つのことは、すぐに出来るものではなく、時間がかかるものとなっています。

しかし、こうした準備をしっかり整えつつ、3年時9月を迎えることは、他の何もしていない学生と比べて、大きな差になっているはずです。

準備をしっかりと整えることで、就職活動のスタートダッシュを決めていきましょう!

まとめ

就職活動はその活動自体は1年ですが、有名大学に入ることといった視点で見てみると、実は10年近く前から準備してきた活動ともいえます。

また、新卒でどこの会社に入ったかによって、その後の生涯年収が大きく決まるという研究結果もあります。

ぜひ後悔のしない就職活動をするためにも、自分が出来ることに注力してみてください。

企業研究・自己分析・OB/OG訪問は、仮に自分の希望する企業への就職が出来なかったとしても、その後の人生で役に立つ時が来ます。

ぜひ、短期的な視点だけでなく、長期的な視点を持って、就職活動を進めていってください!

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