
「転職をしたいけど、どうすればいいのか・・・」
「転職するかしないかどうしよう・・・」
など、転職について悩んでいる女性の方は多いのではないでしょうか?
勇気が出せず、長い間悩み続けている方も中にはいるはずです。
ここでは、そんなみなさんの転職に対する悩みを解決するために「女性の転職」について詳しく解説していきます。
転職に関する調査結果、オススメの転職活動、
女性のための資格、働きやすい職場など、順番にご説明していきますので是非、参考にしてください。

1.転職理由から女性の転職について考える
まずは、女性の方が「転職」についてどういうふうに考えているのかについてみていきます。
多くの女性の方が転職をしたいと考えています。
情報サイトの「escala café」が実施したアンケートを下記に載せておきます。
<あなたは転職を考えていますか?>
転職をいずれしたいと思っている | 41.0% |
考えているが活動はしていない | 23.2% |
考えており活動している | 13.4% |
考えたことはない | 22.4% |
実に7割以上の方が転職をしたいと考えているということです。
では、なぜ多くの女性の方は転職をしたいと考えているのでしょうか?
その答えを女性の転職理由からみていきます。
転職サイトDODAが調査した女性の転職理由ランキングを載せておきます。
<転職理由ランキング:女性>
順位 | 転職理由 | 割合 |
1位 | ほかにやりたい仕事がある | 11.7% |
2位 | 残業が多い・休日が少ない | 6.9% |
3位 | 会社の将来性が不安 | 5.4% |
4位 | 給与に不満がある | 5.1% |
5位 | 雇用形態を変えたい | 4.0% |
6位 | 専門知識・技術力を習得したい | 3.8% |
7位 | 幅広い経験・知識を積みたい | 3.8% |
8位 | 女性が働きにくい環境であることが不満 | 3.0% |
9位 | 土日祝日に休みたい | 2.8% |
10位 | 不規則な勤務が不満 | 2.7% |
出典元URL:https://doda.jp/guide/reason/2018/003.html
この結果から女性の方は、
・仕事とプライベートの両立
・男性と同じ待遇で働ける環境
を求めていることが分かります。
育休や産休などの制度がしっかり整っているのかも重視している点でしょう。
現状に不満があり、その問題が改善されにくい、
もしくはその期待が持てない場合は転職をした方がいいのではないでしょうか。
ストレスの多い職場にとどまり貴重な時間を浪費してしまうことを考えれば、
転職で自ら良縁を引き寄せるのがいいでしょう。
しかし、実際に「いざ、転職!」と行動に移せる方は少ないでしょう。
さきほどの<あなたは転職を考えていますか?>というアンケートでも6割以上の方が、
転職は考えているが行動に移せていないという内容になっています。
おそらく多くの方が転職によるリスクを気にしているのではないでしょうか。
転職先でも同じ思いをするかも、、、今よりも職場環境が悪くなったら、、、
などと考えてしまうと行動にはなかなか移しにくいはずです。
確かに転職してどうなるかは当然、転職してからでなければ分かりません。
リスクはあるかも知れませんが、
実際に転職を実行した女性の方の声をみてみると、
「転職をしてよかった」と感じている方が多いようです。
人材会社のiDAが転職を経験した20 代~ 40 代の女性300 人を対象に実施したアンケートによると、
転職をして「良かった」と感じている方が41.7%、
「どちらかというと良かった」と感じている方が38.3%となり、
8割の方が良い転職が出来たと感じているようです。
この結果から考えると、
転職するかどうか迷っている方は積極的にチャレンジしてみるのがいいかもしれませんね。
転職先で失敗しないためにはしっかりと企業のことを調べておく必要があります。
その内容については後ほど説明していきます。

2.女性のための転職活動をレクチャー!
「転職活動、どうすればいいの?」、
「効果的な手法はあるのか?」など、転職活動でお困りの方も多いはずです。
ここでは、女性のための転職活動について解説していきます。
・女性におすすめの転職サイトとその特徴
・転職サイトの活用方法
・成功率を上げるための転職エージェント
順番にご説明していきますので、是非参考にしてみてください。
2-1おすすめの転職サイトをピックアップ!
女性におすすめの転職サイトをいくつかピックアップしましたので、
その特徴についてご紹介していきます。
求人数の多い順にお伝えしていきます。
・リクナビNEXT
まず、おすすめさせていただきたいのがリクナビNEXTです。
男性、女性問わずおすすめの転職サイトです。
なんといっても知名度がナンバーワンであり、
転職者の8割以上が利用していると言われています。
求人の掲載件数が多く、中小企業から大企業まで幅広く扱っています。
特徴としては、
転職の際に必要な職務経歴書の書き方の情報が豊富で非常に参考になるでしょう。
掲載求人の特徴といえば、営業系の求人が強いです。
また、比較的年齢層の若い求人の情報が多いため、
営業職への転職を考えている方や、20代の方などは登録しておいて損はないでしょう。
・マイナビ転職女性のおしごと
大手転職サイトのマイナビ転職から、
女性向けの求人のみを集めて紹介してくれている女性転職サイトです。
女性向けの求人で絞っているにもかかわらず、
求人数が豊富であり幅広い求人の中から探すことができます。
女性に人気の事務職、販売・サービス業、
美容関係、医療福祉系を中心に扱ってくれています。
また、転職に役立つコラムが豊富な点、女性社員5割以上や育児中の社員在籍中、
5日以上連続休暇取得可能など細かな条件から探せる点が魅力的な部分と言えるでしょう。
条件面でこだわりたい方は必ず登録しておいてください。
・女の転職@type
女性を積極的に採用している企業の正社員・契約社員の求人を掲載してくれているのが特徴です。
独自のコンテンツが非常に豊富であり、その点が魅力的なサイトだと言えるでしょう。
転職力診断テストや適職タイプ診断テストなど豊富な独自の自己分析ツールがあり、
自分を見つめ直せるいい機会だと思います。
自分にはどの職種が向いているのか、どんな仕事がしたいのか、
仕事する上で何を重視しているのかなどが把握できるので、
転職したいけど、具体的な業種や職種が決まっていないという方は登録必須です。
また、職務経歴書や自己PRなどの見本が数多くあり、良い参考になります。
・とらばーゆ
女性向けの転職情報は№1です。
掲載されている求人情報は事務職や販売、
サービス、医療介護系など女性が応募しやすい内容の求人が多いのが特徴です。
また、「キャリアアップしたい」「子育てブランクがある」「残業月10時間以下」など、
女性のニーズの高い求人のみをピックアップして掲載してくれているため、
スムーズに求人の検索を行えるのが大きな魅力と言えるでしょう。
女性向けのコンテンツが豊富で、働く女性を対象にしたインタビューなど、
転職を考えている女性にとってはタメになる内容が多いです。
マイナビ転職女性のおしごと同様に条件面でこだわりたい方は登録必須です。
2-2転職サイトはこう活用する!
ここでは、転職サイトの活用方法についてみていきます。
活用するためには、まず転職サイトに登録することです。
登録しておくことで、求人を検索するときに設定した条件を保存しておくことができます。
(残業なし・土日祝休みなど)
保存しておくことで後日の検索が圧倒的に楽になるでしょう。
また、それだけでなく保存した条件に沿うおすすめの求人情報を定期的に送ってきてくれます。
そのため、忙しい方などは非常に助かるでしょう。
また、最近主流になっている「スカウト」というサービスを利用できます。
「スカウト」とは簡単に言うと、
あなたの登録した職務経歴などの情報を企業が見て、
興味を持ってもらえた際に連絡がくるサービスです。
企業からのオファーによって転職を成功させている方も多くいます。
転職サイトに登録するメリットをまとめると、
・求人情報の検索を効率よく行える。
・企業からオファーがもらえる
上記の2点になります。
転職をスムーズに行うためにも、必ず転職サイトには会員登録するようにしましょう。
ただし、会員登録する際には注意点があります。
複数の転職サイトに登録すると、かなりの数のダイレクトメールがきます。
転職サイトからの重要な内容を見落とさないためにも、
読まないダイレクトメールは停止させましょう。
各サイトの設定画面から停止の手続きは簡単にできます。
必要な情報だけを受け取るスタイルで転職サイトを利用しましょう。
転職サイトを利用する上でもう一つ注意点があります。
転職サイト上にある求人票の情報を真に受けすぎないようにしましょう。
「どうしても人が欲しい」という状況のため、
求人情報に良い内容だけ書いている可能性を否定できません。
気になった企業の求人票に書かれている内容を全て真に受けるのではなく、
自分でその企業の情報を集めることが大切です。
情報を集める方法としては口コミサイトを併せて利用するようにしましょう。
口コミサイトでは、実際に所属していた社員の生の声を見ることができます。
そのため、よりリアルな内情を把握することができるのです。
気になる育休や産休の取得率、
職場の雰囲気などを丁寧に書いてくれている場合も多いです。
上手く使うことができれば、
入社してから「こんなはずじゃなかった」とガッカリする可能性を少なくすることができるでしょう。
口コミサイトのメジャーどころは、
・カイシャの評判
・転職会議
・VORKERS
・キャリコネ
などがあります。是非、転職サイトと併せて利用してみてください。
2-3頼りになる転職エージェント!
「転職エージェント」という言葉を聞いたことがない!という方もいらっしゃるでしょう。
簡単に言えば、転職のプロのアドバイスを貰いながら転職活動を行えます。
当然、無料で利用できます。
「転職できるかどうか」から「どういう業種、職種が狙い目」
など、様々なアドバイスをしてくれますので一度試しに利用してみるのをオススメします。
女性の方にオススメの転職エージェントを載せておきますので、
興味のある方は一度調べてみてください。
<女性にオススメの転職エージェント>
『ウーマンウィル』
人材大手マイナビが運営する、全員女性のコンサルタントに相談できる転職エージェントです。
マイナビという最大手人材会社と求人情報を共有しているため、
案件数も多く、なおかつ担当も全員女性のため、
あなたのことを理解し共感したうえで案件を聞いてくれます。
『Woman Career』
人材紹介会社大手のインテリジェンスが運営する女性向けの転職サービスです。
担当キャリアアドバイザーによる電話・対面相談サポートがあり、
あなたのキャリアをいかに磨いていくかのアドバイスがもらえます。
女性の転職で必要な観点や面接手法などのノウハウを知ることができます。
「女性のための転職フェア」や、
女性のキャリアをテーマにしたイベント「Woman’s Career Meeting」が有名です。
『DODA』
こちらも人材紹介会社大手であり、
日本最大級の求人数で人気を集めています。
女性のキャリアアドバイザーに相談でき、
女性が活躍できる環境などをしっかり判断してくれます。
福利厚生面も含め、
女性のワークライフバランスの実現にも配慮し、最適な転職先を紹介してくれます。

3.女性が取得しておきたい資格をピックアップ!
転職する際に、
何か資格を取得してから転職活動を行いたいと考えている方は多いのではないでしょうか。
資格を取得しておくことで転職先の幅を広げることができますし、
希望している職種に就業できる可能性を上げることができるでしょう。
資格さえあれば転職を成功させることができるという訳ではありませんが、
転職先の業種に直結しているような資格を持っていれば大きなアピールポイントになるかと思います。
幅広く使える資格をご紹介していきますので、
資格を取得しようと考えている方は是非参考にしてみてください。
・日商簿記検定
日商簿記検定は、日本商工会議所が実施する簿記の検定で難易度によって、
1級から4級まで分かれていますが、企業へのアピールになるのは3級からです。
業種を問わず、幅広く活かせる資格になります。
経理関連書類の把握や財務基本知識を身につけることができ、
個人事業や中小企業の経理事務に非常に役立ちます。
そのため、管理、総務、事務職ではもちろんのこと、
営業でも必要な知識として評価している企業が多くなっています。
資格取得の目安ですが、3級の取得にはだいたい2ヶ月程度、
2級で4〜5ヶ月、1級の取得には8ヶ月以上となっています。
・秘書検定
秘書と名前がついていますが、秘書を目指す方のためだけの資格ではありません。
秘書検定は秘書に求められる幅広いビジネスマナーやスキルを証明するための資格です。
そのため、この検定を取得していればビジネスシーンにおける知識やスキルを備えていると、
企業に対してアピールすることができるでしょう。
どの業種に限らず事務職全般で活用することのできる資格といえます。
資格取得の目安は2級で1〜2ヶ月、準1級で3~4ヶ月、1級が5ヶ月以上となっています。
・MOS
マイクロソフトオフィススペシャリストの略称です。
ワードやエクセルパワーポイントなど、
のマイクロソフトオフィスのスキルを証明するためのものです。
どの職種でも基本的に業務中はPCを扱うことになると思います。
そのため、活用できる範囲が広い資格といえるでしょう。
PCを実際に扱うスキルを証明するのは難しいですが、
この資格があれば企業にどれくらい扱えるのかをアピールすることができます。
オフィスのバージョンによって試験内容が異なります。
転職に活かすことを考えると最新バージョンの試験を受験した方がいいでしょう。
資格取得の目安は2〜3ヶ月程度となっています。個人的にはオススメの資格です。

4.必見!女性が働きやすい職場の見分け方
「働きやすい職場」というのは少し漠然としていますが、
多くの方が転職先に求める内容ではないでしょうか。
女性が働きやすい職場として例を挙げるのであれば、
・待遇面、仕事内容に男女差がない
・福利厚生がしっかりしている
・育休や産休の利用率が高い
・労働時間が適正である
以上のような内容が該当してくるかと思います。
実際に就業してみないと判断しにくい面があるかと思いますが、
それらを見極める方法についてここではご紹介していきます。
・従業員に占める女性の割合が高い
従業員に占める女性の割合が高い場合は、
女性が働きやすい職場と言える可能性が高いです。
職場の環境や雰囲気が、女性の働きやすいように整っていると言えるでしょう。
当然、職場における女性の割合は業種によって大きく異なります。
同業種の企業と比較してみれば判断しやすいかと思います。
ちなみに、厚生労働省が行った調査によると、
就業者における女性の割合は42.8%となっていました。(平成25年)
・女性の勤続年数が長い
勤続年数の長さは非常に重要です。
女性の勤続年数は、男性に比べ約5年も短くなっているようです。
理由としては、やはり結婚・出産・育児などによる退職でしょう。
男性と比べて勤続年数の差が小さければ女性が長く働き続けられる職場環境であり、
出産や育児などをサポートする制度が整っている企業である可能性が高いです。
・女性の管理職の割合が高い
女性の管理職の割合が高い場合は、
仕事内容や待遇面に男女の差がないと判断できるでしょう。
そのため、人事考課制度がしっかりと整っている企業だと言えます。
ステップアップできる環境であれば、
仕事に対してやりがいを持つことができるでしょう。
ちなみに、厚生労働省が行った調査によると、
管理職に占める女性の割合は14.8%となっていました。(2019年)
・くるみんマークを取得している
くるみんマークというのは、
厚生労働省が子育てに関係する基準を満たしている企業に対して使用を許可しているマークです。
このマークを取得している企業は、
子育てに関して手厚いサポートを行っていると判断することができます。
取得している企業は2020年3月末現在で3,312社います。
以上のような条件を満たしている企業は女性が働きやすい職場であると言えるでしょう。
転職先を探す際の参考にしていただければと思います。

5.女性特有の悩みについて
ここでは、女性特有の悩みについて少しお伝えしていきます。
転職を考えられる理由として、結婚や出産を機にという方も多いのではないでしょうか。
大手転職さいとのとらばーゆが実施したアンケートを基にそれらの内容について細かくみていきます。
参考元URL:https://toranet.jp/contents/investigation/11093/
アンケート対象既婚女性1,000名
結婚・出産の前後に転職をした方の割合を見ると、
「転職をした」と回答した方が64%で「転職をしていない」という方は36%でした。
転職をした方の理由を見ると、「前職よりも労働時間が短いため」が46%、
「休日・休暇が安定して取得できるため」が34%という結果でした。
結婚や出産などのタイミングでワークライフバランスを見直される方が多いようです。
いつ、転職をするのがベストなのかというアンケート結果もありましたのでそちらを載せておきます。
<どのタイミングで転職をするのがベストなのか>
順位 | 時期 | 回答率 |
1位 | 結婚する前(結婚が決まる前~決まってから) | 30% |
2位 | 出産後、子育てが落ち着いてから | 19% |
3位 | 結婚をしてから(妊娠・出産前に) | 19% |
これらの結果から、やはり家庭と仕事の両立はなかなか難しいことが分かります。
転職を決意する理由として、
会社側で女性に対する制度が確立されていないことも要因としてあるでしょう。
そのため、転職先は先ほどご説明した次世代認定マークを取得している企業、
もしくは自分の好きな時間に働くことができる「派遣社員」という働き方のどちらかを選択するのがベストなのかもしれません。
6.まとめ
仕事における女性特有の悩みを解消するには、
「女性の働きやすい環境」が一番でしょう。
現状に不満がある場合は一歩勇気を出してみてください。
確かにリスクはあるかもしれませんが、
口コミサイトや、目次4の内容を参考にすることで必ず納得のいく転職が行えるはずです。
踏ん切りがつかないという方は一度、転職エージェントに相談してみるのがいいでしょう。