
正しい接客用語を普段から使えている人は恐らくほとんどいらっしゃらないかと。
アルバイトに限らず社会人でも間違えている方多いですよ・・・
特にコンビニや飲食店だと間違った接客用語がそこら中に蔓延しています。
間違った接客用語だとお客様に不快感を与えてしまうだけでなく、
それが身についてしまい自分が恥ずかしい思いをしてしまう可能性も・・・
ささいな言葉遣い一つで与える印象は大きく変わっちゃいますからね。
そんなことにならないために!
正しい接客用語だけでなく、
良い印象を与えるためのクッション言葉を中心にご紹介!
全ての接客業に従事する方、必見です!

1.実は間違いだらけの接客用語!バイト敬語ではなく正しい接客用語を身に付けよう!(解説付き)
冒頭でもお伝えしたように間違った接客用語は結構蔓延しています。
特にコンビニや飲食店でよく聞かれるバイト敬語と呼ばれる間違った接客用語。
普段、正しいと思って使っている接客用語でも実は間違いだった・・・
なんて可能性は非常に高い!
バイト敬語が一度身についてしまうと、
なかなか直せなくなり恥ずかしい思いをしてしまうかも・・・
場面ごとによくある間違い接客用語と正しい接客用語を解説してきます!
お客様に不快感・違和感を与えないためだけでなく、
自分のためにもここでしっかり学んでおきましょう!
1-1.レジにてよく使われている間違い接客用語
最初は恐らくほぼ全ての接客業で使用する機会のあるレジ。
お金のやり取りで不快感を与えるのは絶対にNG!
正しい接客用語をマスターしましょう!
1-1-1.お会計は〇〇円になります。〇〇円のお返しになります。
もはや一般的になりすぎて「何が間違っているの?」
という声が聞こえてきそうなレベル。
しかしこの「~~になります」というのは正しい接客用語ではありません。
正しくは、「~~でございます」
「~になります」は、
成るという意味があるため変化があるものを表現する時に使用する言葉。
使える場面は、「今年で〇〇歳になります」など。
お釣りをお返しする時の「〇〇円のお返しになります」も同様。
正しくは、「〇〇円のお返しでございます」
また、
「こちらカレーになります」
「店内は全て喫煙説となっております」
↑これらも同じように間違い接客用語!
「~になります」ではなく「~でございます」
間違った使い方をしている人が多いので注意しましょう!
1-1-2.〇〇円からお預かりします。
細かいかもしれませんが、
「~から」という言葉を金額の後ろに付けるのは正しい使い方ではありません。
お客様からお預かりします。
↑このように使用するのが「~から」の正しい使い方。
そのため、「~から」を除いて「〇〇円お預かりします」
これが正しい接客用語です。
ややこしいのですが「お預かりします」
というのは、金額がちょうどの時に使用する接客用語としてはNG。
お預かりするのは、
お釣りがある時に一旦お金を預かりそこからお金をお返しするという意味です。
金額がちょうどの場合は、「〇〇円頂戴します」が正しい接客用語。
お釣りがある場合は、
「〇〇円お預かりします」
金額がちょうどの場合は、
「〇〇円頂戴します」
↑言葉の意味を考えれば納得できるはず!
1-2.カフェやレストランなど飲食店にてよく使われている間違い接客用語
続いては、カフェやレストランなど飲食店での間違い接客用語。
間違った接客用語がそのままマニュアル化されている可能性も・・・
1-2-1.ご注文は〇〇でよろしかったでしょうか?
間違った接客用語ランキングがあれば、
間違いなくナンバーワンに入るほど多くの人が使っているこの接客用語。
なぜ、過去形なのか!!文法的に言うのであれば現在進行形を使用するのが正解。
そのため、
「〇〇でよろしかったでしょうか?」
ではなく、
「〇〇でよろしいでしょうか?」が正しい接客用語!
1-2-2.店内でお召し上がりですか?
ファストフード店などでよく使われているこの接客用語。
丁寧な言葉遣いなので正しいように感じがちですが実はこれも間違い接客用語。
「召し上がる」というのは尊敬語。
尊敬語に「お」をつけると二重敬語となるため間違い接客用語なのです。
「店内で召し上がりますか」が正解。
しかし「店内でお召し上がりですか?」という言葉が定着しているため、
「店内で召し上がりますか?」だと逆に丁寧さを欠いた言葉だと思われるケースも。
今となってはおかしな表現でもないのでそこはケースバイケース。
お店の習慣に従うのがいいかもしれません。
1-2-3.AとBどちらにいたしますか?
これも頻出の間違い接客用語。
特にカフェでよく聞きますね。
実は「いたす」は謙譲語。
そのため、なんとお客様を下にしてしまう非常に失礼な表現なのです。
正しくは、「AとBどちらになさいますか?」
お客様に対しては尊敬語を使用しましょう!
1-2-4.~のほう
この間違い接客用語を至るところで使ってしまっている人は多いのでは?
「~のほうをお持ちしました」
「~のほういくつお持ちしましょうか?」
などなど。
「ほう」という言葉は基本的に方角を示す時に使用するもの。
「お店はあちらの方にございます」など。
そのため、この「ほう」に関しては使用しなくてOK!
「~をお持ちしました」
「~はいくつお持ちしましょうか?」が正しい接客用語です。

2.接客スキルが格段にUP!?クッション言葉を使いこなそう!
正しい接客用語が身についている。
それだけでも十分素晴らしいことですが、
さらに上を目指すためにクッション言葉を使いこなしましょう!
クッション言葉とは簡単に言うと相手に対する気遣いの言葉。
話す言葉の前にクッション言葉を取り入れることで、
丁寧な印象を与えることができますしトラブルの回避にも役立ちます。
多用し過ぎるのはNGですが・・・
決して難しいものではないので、
使える場面では積極的に使っていきましょう!
クッション言葉を大きく分けると、
・相手にお願いする時に使用するクッション言葉
・断る時や謝る時に使用するクッション言葉
この2つに分かれます。
それぞれどんな時に使えるのか以下でご説明していきます。
2-1.相手にお願いする時に使えるクッション言葉
代表的なクッション言葉は、
・お手数ですが
・差し支えなければ
・宜しければ
・恐れ入りますが
この4つ
【クッション言葉使用例】
・お手数ですが
お手数ですが、〇〇の用紙にご記入いただけますでしょうか?・差し支えなければ
差し支えなければ、ご職業をお伺いしてもよろしいでしょうか?・宜しければ
宜しければ、あちらのお席でお待ちいただけますでしょうか?・恐れ入りますが
恐れ入りますが、あちらのレジでご精算いただけますでしょうか?
クッション言葉のあるなしで比べていただければ、
その違いは一目瞭然かと。
クッション言葉がないとお願いする時に少し命令口調のようになってしまいます。
それでは相手に不快感を与えることになりかねません。
何かお願いする時はクッション言葉を用いて丁寧な印象を与えるようにしましょう!
2-2.断る時や謝る時に使用するクッション言葉
代表的なクッション言葉は、
・あいにくですが
・申し訳ありませんが
この2つ!
【クッション言葉使用例】
・あいにくですが
あいにくですが、お客様のご希望の商品の取り扱いがございません。・申し訳ありませんが
申し訳ありませんが、その内容についてはわかりかねます。
接客において断る時や謝る時が1番重要。
その時にどれだけ丁寧な対応が出来なければ、
お客様が今後利用していただけないなんてことになりかねません。
お客様に気持ちよく感じていただくためにもクッション言葉を使いこなしましょう。
他にもクッション言葉はたくさんありますが、
接客の際に使える代表的なものはご紹介したこの6つ。
接客スキルの向上に一役買ってくれること間違いなしです。

3.基本中の基本!7大接客用語!
最後にすでにご存じの方も多いとは思いますが、
接客の基本とされている7大接客用語をご紹介します。
すでに知っている方も初心に帰った気持ちで確認してみてください!
3-1.その1「ありがとうございます」
説明不要の基本中の基本。
しかし一応注意点も。
「ありがとうございました」はお客様がお店から出られたタイミングに使う言葉。
過去形を使うのはすでに接客が終了したことを意味するためあまり好ましくありません。
お店にいる時は「ありがとうございます」
少しでもお店を出たら「ありがとうございました」
しっかりと使い分けるようにしましょう!
3-2.その2「いらっしゃいませ」
この接客用語も説明不要ですが、
語尾を伸ばした言い方は絶対にやめましょう。
大きな声で語尾を伸ばすと少し活気が出る雰囲気はありますが、
マナー的にはよろしくありません。
しっかりと言い切り気持ちよくお客様をお迎えしましょう!
3-3.その3「お待たせいたしました」
例え少しでもお客様をお待たせした場合は必ず使用しましょう。
「待ってねえよ!」
と怒鳴ってくる人は絶対にいないので安心してください。
意外にも「お待たせしました」と言っている人が多いので注意。
「お待たせいたしました」が正しい接客用語です。
3-4.その4「恐れ入ります」
クッション言葉でご紹介したこの「恐れ入ります」は実は接客の基本中の基本。
何かしていただいた時に感謝の気持ちを伝える。
何かお客様にさせてしまって謝罪の気持ちを伝える。
その前に「恐れ入ります」を忘れずに!
3-5.その5「かしこまりました」
接客業の方でも稀に「了解しました」と言っている方がいるので注意しましょう。
丁寧な言葉と勘違いする方がいらっしゃいますが、
正しいのは「かしこまりました」です!
3-6.その6「少々お待ちください」
この接客用語は少し注意が必要。
言い切ってしまうと聞く人によっては、
素っ気ない対応と受け取る人もいます。
お待たせしてしまう場合は、
「少々お待ちいただけませんか?」
と疑問形にするのが1番ベストです!
3-7.その7「申し訳ございません」
この接客用語を使わないのが1番なのですが・・・
ミスは誰しもしてしまうので致し方ありません。
ありがちなのが、「申し訳ありません」「すみません」と言ってしまうケース。
響きは問題なさそうですが、正しい接客用語ではありません。
しっかりと「申し訳ございません」と謝罪の気持ちを伝えしましょう。
4.まとめ
普段何気なく使っている接客言葉。
「ほとんど間違っていた・・・」
なんて方も多いのでは?
お客様のためにも自分のためにも正しい接客用語を身に付けておきましょう。
接客スキルが向上するクッション言葉も是非使いこなしてください!