
1対1の面接前に行われることが多いグループディスカッション。
苦手意識を持っている就活生も多いのではないでしょうか?
グループディスカッションは、コツを知っているか否かで、通過率が大きく変わってきます。
グループディスカッションに落ちてしまい、苦手意識を持っている就活生。
グループディスカッションに不安を感じている就活生。
そんな方のためにグループディスカッションの3つのコツをご紹介していきます。
1.グループディスカッションは意外と簡単

グループディスカッションは特別に難しいものではありません。
今回はグループディスカッションへの意識を変えるために、
基本知識である
【グループディスカッションの基本】
グループディスカッション突破に必要な
【グループディスカッションの対策】
そして、高評価を得られるための
【グループディスカッションの評価ポイント】
この3部構成でお伝えしていきます!
最後まで目を通していただければ、きっと苦手意識を克服できるヒントを得られるはずです。
志望動機や自己PR、面接での予期せぬ質問への応対力など就職活動では優先すべき準備がたくさんあります。
一方で、グループディスカッションはコツさえ押さえてしまえば、準備はほとんど必要ありません。
2.グループディスカッションのコツは基本を押さえること

グループディスカッションに、優れた技術や能力は必要ありません。
グループディスカッションの種類と共通するコツを知ることで、きちんと対応できます。
グループディスカッションは企業側が何かしらの意図を持って、実施します。
そのため、グループディスカッションの種類を知り、採用過程で導入されるグループディスカッションの形式を把握できれば、通過率を大幅にUPでき、最終的な合否率にも影響を与えます。
2-1.グループワークタイプの特徴
グループディスカッションと混同されいやすいグループワーク。
グループワークとは、企業側が用意した資料を用いて、何かしらの成果(アウトプット)を出すワーク形式を指します。
このグループワークタイプのディスカッションではその企業が用意した資料を用いて、地頭の良さや課題解決能力、協調性などが評価されます。
論理的思考を用いた発言やグループとしての成果を求める姿勢が重視されます。
2-2.ディペートタイプの特徴
ディペートタイプのグループディスカッションは2つのグループに分けて、双方に意見をぶつけ合う形式を取ります。
答えのないテーマに対して、双方が相手側に負けないように話し合いが進められます。
企画立案や事業計画、取引交渉など社会で想定される課題への取り組み姿勢や、課題解決能力を評価します。
このようなディベートタイプのグループ形式では個性が際立つ発言や立ち振る舞い、相手の論理の矛盾に気付ける論理的思考を重視されます。
2-3.自由討論タイプの特徴
ひとつのテーマに対して、自由な話し合いが展開されるグループディスカッションです。
比較的穏やかな雰囲気の中で進行されます。
企業の風土や企業理念が応募者の考え方や価値観に合致するかが評価対象となります。
そのため、企業理念やミッションを理解するための事前学習が必要です。
2-4.共通するグループディスカッションのコツ
グループディスカッションには、タイプに問わず、通過率をアップする3つのコツが存在します。
誰でも実践できる簡単な内容ですので、ぜひ参考にしてみてください。
- 全員で受かる気持ちを持つ
- 初対面という状況を崩す
- 時事問題の収集
【全員で受かる気持ちを持つ】
グループディスカッションでは、全員で受かる気持ちが大切です。
なぜなら、グループディスカッションはその名の通り『チーム戦』だからです。
良い結果を残せたグループのメンバーは全員通過することも珍しくありません。
逆にどれだけ自分が能力を発揮して頑張っても、チームとして結果を残せなければ、落ちてしまうこともあります。
『同じグループの人たちはライバルではなく、仲間』
このことを肝に銘じておきましょう。
「リーダーシップを発揮しようと、場を仕切ろうとしていませんか?」
「対策本に書いてある論理的な発言をしようとしていませんか?」
「個性的な意見を出しそのせいで場を困らせてしまっていませんか?」
自分を優先させるよりも「全員で合格する」という気持ちを持って、本番に臨んでください!
【初対面という状況を崩す】
「なかなか発言できない・・・」
「私は消極的な性格で・・・」
と緊張してしまい、本来の自分の良さを発揮できない人はあなただけではありません。
緊張感が少しでも和らげば、スムーズに議論に参加できるはずです。
そのため、緊張感を軽減させるためにも初対面という状況をできる限り、崩すようにしましょう。
緊張をほぐすためにも
「待ち時間を利用して軽く雑談する」
「自己紹介だけでも頑張る」
企業によっては、待ち時間が設けられていない場合や、話してはいけない雰囲気が漂っている場合もあるかと思います。
そのような場合は自己紹介だけでも頑張りましょう。
グループ内の緊張を緩和できれば、議論は驚くほどいいスタートを切れます。
また、自己紹介をしっかりと行えば、議論にも参加しやすくなります。
【効率良く時事問題を収集する】
グループディスカッションでは、時事問題や業界の課題をテーマに取り上げることがあります。
そのため、知識がなければ、議論に参加できない事態に陥ってしまう可能性が考えられます。
一方で、時事問題をテーマにしたグループディスカッションは対策が立てにくいことも事実です。
そこで、就職活動の空き時間に効率良く情報を収集しておきましょう。
時事問題の収集でオススメしたいサイトはこちら↓
<NHK 時事問題マスター>

気になる情報わかりやすく見ることができます!
時事問題の情報収集は業界・企業研究にも大いに役立ちます。
ぜひ活用してみてください!
3.グループディスカッションの役割を考える

グループディスカッションはコツだけでなく、選考を突破するための戦略を練らなければいけません。
グループディスカッションの場面においては、自分の個性を発揮することも大切です。
しかし、無理に自分を演じる必要はありません。
グループディスカッションにおいても自分の個性に合った役割を選べば、大丈夫です。
無理に自分を演じることは、的外れな意見や場違いな行動につながり、結果としてチームの足を引っ張ってしまいます。
肩の力を抜いて、自分の個性を発揮しましょう。
グループディスカッションは意見を出し合う場であり、ひとつの結論に達するために行われます。
また、グループディスカッションでは、以下のような役割が存在します。
- 司会
- 書記
- 発言者
自分が集団の中で、どの役割に適性があるかを考えて、対策を立てるようにしましょう。
役割別の対策は以下で解説していきます。
3-1.司会の役割
司会として、1番大切な役割は、周りの人間に発言させることです。
個性を発揮しつつ、周りの人間に気を配る司会は他の役割と比べて、評価項目されやすいといえます。
自分が一番に案を出すような主体性を見せつつ、周囲の人間に発言を促すように意識しましょう。
反対意見が出た時は、まずは発言者に理解を示し、チームの総意を重視した上で解決に導きましょう。
司会の役割は周囲の人間の参加を促し、チームを機能させることが求められます。
3-2.書記の役割
グループディスカッションでは、必ず自分の意見を出さなければいけないというわけではありません。
「議論をまとめ、促し、結論に導く」役割も必要とされます。
その役割を担うポジションが書記です。
学生の中には、自分の意見をうまく伝えられない方もいらっしゃいます。
そのような方のために、要約・まとめてあげることも書記の重要な役割です。
消極的な人は発言できない状況に焦りを感じてしまうかもしれませんが、議論を理解し、まとめる力は論理的思考が必要なため、社会人の重要な能力と認識されています。
個人の考えや意見を、チーム全体に浸透できれば、チームの議論が活発になり、チームとして良い結果につながります。
一方で、書くことに熱中しすぎないように注意しましょう。
3-3.発言者の役割
司会、書記はリーダーシップや論理的思考をアピールしやすいポジションですが、企画や意見を発言する人も個性や主体性、論理性をアピールしやすい立場にあります。
率先して意見や案を出すことで、主体性や創造性、コミュニケーション能力、論理的思考を一度にアピールできます。
自分のアイデアや意見が採用されれば、発案者として、存在感を示すこともできます。
ほとんどの参加者は発言者に回ることが多いと思います。
自分の考えや価値観を積極的に発信すると同時に企業側の意図を理解した上で、積極的に議論に参加しましょう。
4.グループディスカッションの評価ポイント

就職活動のグループディスカッションは応募者の適性や潜在能力を評価する採用過程のひとつです。
そのため、必ず評価ポイントが存在します。
グループディスカッションの評価ポイントを予め知っておくことで、対策・練習がしやすくなります。
今回はグループディスカッションで押さえておくべき評価ポイントをご紹介いたします。
4-1.評価される能力は5つ
グループディスカッションで評価されやすい能力は主に5つ。
- 発言力
- 議論展開力
- 思考力
- 協調性
- 積極性(主体性)
企業によって、求められる能力や要求されるレベルに差があります。
社風や業界研究を進め、重視すべき評価ポイントを予測して、グループディスカッションに望みましょう。
しかし、全ての能力を持ち合わせている必要はありません。
自分の適性に合った能力を重視する、または自分の適性能力が重視される企業を選択すると良いでしょう。
4-2.協調性を重視しよう
業界や企業に限らず、会社という組織に所属する以上、最低限の協調性は重視されます。
近年では多様な価値観や意見が画期的なビジネスモデルや新商品が生みだすと認識されています。
そのため、グループディスカッションでは
「他人の意見を尊重する」
「他人を巻き込んで議論する」
「他人を不快にさせない(慮る)」
などの協調性が重視されやすくなっています。
4-3. 幅広い視点で議論を盛り上げる
採用する企業は就活者の潜在能力や本当の姿を見たいと考えています。
そのため、グループディスカッションでは就活者の議論が活発になることを望んでいます。
自分のアピールも意識しつつも、議論を盛り上げるような気遣いや発言を重視しましょう。
また、幅広い視点でグループディスカッションに臨むことで、議論は活発化します。
あまり深く考えず、自分が考えたアイデアや意見を臆せず発言するようにしましょう。
4-4.グループディスカッションは練習も必要
グループディスカッションの通過率を上げるためには、実際にグループディスカッションをどれだけ経験するかが鍵となります。
今回は本番のグループディスカッションを成功させるための練習方法をご紹介いたします。
<グループディスカッションの練習方法>
1:メンバーを集める
参加人数は4人~8人。同じ就活生じゃなくても大丈夫です。
真剣に取り組んでくれる方を集めましょう。
2:テーマと時間を決める
グループディスカッションのテーマと時間を決めます。
テーマはどんなテーマでも構いません。
テーマはインターネットで検索してみましょう。
下記のサイトがグループディスカッション用のテーマを多数紹介してくれています。
参考元URL:(公式)15.16卒GDお題実例集Twitter
時間はテーマによって、柔軟に決めましょう。
本番では30分~50分が一般的です。
そのため、練習でもこの範囲内で時間を設定しましょう。
3:役割を決める
今回、ご紹介した役割で決めていただいても構いません。
- 司会
- 書記
- 発言者
自分の役割を限定するのではなく、全ての役割を練習してみましょう。
また、試験官役を置くことで、客観的なフィードバックを得られます。
4:撮影する
練習の場面をスマートフォンなどで撮影してみましょう。
あとで見直すことで、自分のディスカッションの様子を客観的に見直せます。
また、自分の課題を明確に把握できるので、オススメです。
5:終了後、フィードバックを行う!
ディスカッションが終わったら、必ずフィードバックを行いましょう!
フィードバックは、以下の4点を重視しましょう。
- テーマに沿った発表ができていたかどうか
- 各自が役割を全うできていたかどうか
- チーム全員が議論に参加できていたかどうか
- 各自の良かった点と改善点
5.まとめ
グループディスカッションは、基本や対策、評価ポイントを理解するだけでも合否結果が大きく変わってきます。
中でも「全員で合格する気持ち」が1番大切です。
メンバーひとり一人が個性を発揮できるようにグループディスカッションに臨む姿勢が必要です。
今回、ご紹介した内容を理解・練習を通して、少しずつ自信をつけていきましょう。