
「企業研究ってどのやり方で行うのがベストなのか?」
「何から手をつければいいのか分からない・・・」
など、企業研究のやり方で困っている就活生の方は多いのではないでしょうか。
もしかしたら、
「時間がかかるし適当でいいかな?」
なんて思っている方もいるのでは?
結論から言えば、
企業研究は就活において必須の準備作業。
企業研究の出来が選考の結果を左右すると言っても過言ではありません。
皆さんが良い結果を残すために、
ここでは「効率の良い企業研究のやり方」を中心に解説していきます。

1.企業研究は就活における3大必須準備作業
しつこいレベルでお伝えしますが、
企業研究は就活において必須の準備作業です。
しかし、企業研究のみ時間を掛けて取り組めばいいというワケではありません。
就活には、
3大必須準備作業というものが存在します。
それは、
1.自己分析
2.業界研究
3.企業研究
この3つ。
就活の流れを簡単にご説明すると、
ステップ1
「自己分析」で、
自分の長所や短所などを把握し、
それを基に、
「どんな仕事であれば自分はやりがいを持てるのか」
「仕事に対する適正」
「自分は将来仕事で何を実現したいのか」
について把握し、
ステップ2
業界研究で、
自己分析で把握した自分の情報を元に
どの業界であればそれが実現できるのか調べる。
ステップ3
そして、最後に企業研究で
企業ごとの特徴について見ていきながら、
実際に志望する企業を選んでいく。
上記のような流れです。
この流れから考えると3つの内、
どれか1つでも欠ければ満足のいく結果は得られないでしょう。
つまり、まずは<自己分析>と<業界研究>を先に取り組むべき。
もし、「まだ自己分析と業界研究がまだ終わっていない、、、」
という方がいれば先にそちらから取り組みましょう!
是非、下記の記事を参考にしてください!

2.企業研究のやり方をステップ順に徹底解説!
というワケで、
企業研究のやり方について解説していきます。
「どのやり方で?」
「どの順序で進めていけば?」
とお困りの方のために!
「この順番で進めていけばバッチリ!」
となるようにステップ別にお伝えしていきます。
ステップ1
まずは、企業のHPをチェック!
ステップ2
企業の説明会に参加する
ステップ3
就職四季報を基に企業を分析する
ステップ4
OB・OG訪問を行う
ステップ5
競合他社についても調査する
「1社1社調べるの面倒だなー」
と思う気持ちは痛いほど分かりますが、
先ほどお伝えしたように非常に大切な準備作業ですので、
手を抜かずに取り組んでいきましょう!
2-1.まずは、企業のHPで基本情報を集めるところからスタート!
すでに取り組んでいる方も多いかもしれませんが、
まずは企業のHPから基本情報を入手しましょう。
詳しく見ていくポイントは、
・企業概要
・事業内容
・採用情報
この3つです。
企業のHPを見ると、
企業概要、もしくは会社概要というページが必ずあるはずです。
そこから企業規模を把握していきましょう。
企業の資本金、従業員数、支店数など。
これら簡単な情報だけでもその企業の規模を把握することができます。
そして、次に事業内容について見ていきましょう。
「その企業の主たる事業は何なのか」
「メインの事業以外でどんな事業を展開しているのか」
「その企業でどんな仕事をするのか」
イメージするために、これらは最低限知っておきたい情報。
最後に採用情報のページを詳しく見ていきましょう。
ほぼ全ての企業で採用情報専用のページが作られているはずです。
チェックするポイントとしては、
まず募集職種です。
営業職なのか、事務職なのか、総合職なのか、
入社してまず、どんな仕事をするのかイメージするために必ずチェックしましょう。
企業によっては、採用情報のページに
先輩社員のインタビュー的なものを載せてくれているところも多いです。
それがあれば必ずチェックしましょう。
1日の仕事の流れや、
今現在どんな仕事をしているのか、
入社して大変だったこと、
今の仕事のやりがいなどなど。
貴重な情報がたくさんあります。
目を通していくことで、
入社してからのイメージがより具体的なものになっていくでしょう。
それ以外にも、
代表者のメッセージや、企業理念もチェック。
「何を考え、どんな目的で仕事に取り組んでいるのか」
絶対に役立つ情報とは言えませんが、
代表者の考えや企業理念が浸透している企業も中にはあります。
そこから企業の雰囲気を掴めるかもしれません。
漠然とした企業に対するイメージをより深くするために、
企業研究のスタートは、
企業のHPからスタートさせましょう。
2-2.企業説明会で企業の雰囲気を掴む
当然と言えば当然ですが、
気になる企業の説明会には必ず参加しましょう。
企業のHPで調べた内容と被る部分もあるかもしれませんが、
その企業の人から直接説明してもらう貴重な機会です。
「え?じゃあ先にHPで調べなくてもよくない?」
となるかもしれませんが、それは大きな間違いです。
事前に何も調べず説明会に行き、
担当者の話を「ふむふむ、なるほど。」とただただ聞くのと、
事前にしっかり調べておき、
「あ、この情報は拾えていなかった情報だ」
「気になっていた点が解決できた」
と気づきの部分を発見できるのとでは大きな差が生まれます。
自分のイメージが少しずれていた場合、説明会で修正することができるからです。
他にも説明会に参加するメリットはあります。
企業の担当者を観察してみましょう。
説明会は企業にとっても優秀な人材を確保するための一大イベント。
その説明会で説明してくれる担当者はいわばその企業の顔となる人物です。
簡単に言えば、その企業の優秀な社員。
その人の話し方や、説明会のやり方で企業の雰囲気が見えてくる可能性があります。
もしかしたら、
「え?こんな人が説明会を仕切っているの・・・?」
と感じることもあるかもしれません。
(非常に失礼な言い方ですいません・・・)
「そんな人でも大きな仕事を任せる会社ってどうなの?」
と疑ってみてみるのも面白いですよ。
「社員に対する評価制度がしっかりしていないのか?」
「とりあえずやってみろよ!の精神で仕事を任す社風なのか?」
などなど、憶測で考えることができるのも説明会の醍醐味です。
あなたの人生を預ける会社を選ぶワケです。
与えられる情報を正面から捉えるだけでなく、
様々な角度から捉えて疑ってかかるぐらいが丁度いいかと。
少しでも興味のある企業は時間の許す限り積極的に説明会に参加しましょう!
2-3.就職四季報で第三者からの目をチェック
次のステップは、
就活生にとって必須の情報誌。
就職四季報。

出版社:東洋経済新報社
おなじみの↑ですね。
「欲しいのは宣伝じゃない、ホントの情報!」
興味のそそられるキャッチコピーを書いてくれていますが、
内容はまさにその通り!
採用実績、
有休取得率、
離職率、
待遇、
月平均残業時間と支給額、
昇給、
平均年収、
休暇について、etc・・・
など入手しづらい情報が盛りだくさん。
企業に対する理解をより深めることができること間違いなしです。
情報をどれだけ開示しているか、
情報開示度も書いてくれています。
情報開示度が低い会社は少し怪しいかも・・・
この就職四季報が優れている点は貴重な情報以外にもたくさんあります。
まず、1つ目が記者評価。
HPや企業説明会で得られる情報は、
企業のプラスの側面がほとんどです。
しかし、この記者評価には、
長年企業を見てきたプロが会社のマイナスの側面についても書いてくれています。
第三者からの評価を知ることができるのは大変貴重。
酸いも甘いも知った上で企業を志望することが出来るようになるワケです。
そして、2点目が企業の業績についてのデータ。
単純な売上だけでなく、
営業利益、
経常利益、
純利益、
出資金、
などなど。
万が一、記載されている業績のデータを見て、
「ん?これってどういう意味?」
というものがあれば必ず言葉の意味を調べてください。
これらの情報を基に企業を分析することができるようになります。
「なぜ、業績が落ち込んでいるのか?」
はたまた、
「業績が伸びている要因は?」
企業が置かれている現状を把握できる大きなチャンスです。
企業の現状と抱えている課題、
そして今後の展望など。
本当に就職したい企業であれば、
就職四季報の情報を基にそこまで調べましょう。
企業名 課題
企業名 業績 要因
など、ネットで調べれば気になる情報をGETできるかもしれません。
自分にとって「求めている情報」をどのようにして入手するか
ネットなのか、
新聞なのか、
書籍なのか、
それを訓練するのも就活の大きな意義です。
全ての人にネットから拾える情報がベストとは限りません。
書籍の人も多数いるはずです。
就職四季報の業績データを基により深く研究していきましょう。
就職四季報を読み、分析を行えば、
入社してからのギャップを埋める役割を果たしてくれること間違いなしです!
2-4.OB・OG訪問は欠かせない!!
企業のHP、企業説明会、
そして、就職四季報で第三者の評価を見て自らで企業を分析しても
まだ、気になる点、解決できない点があるはずです。
必ずOB・OG訪問を行いましょう。
今まで企業研究にしっかり取り組んだからこそ。
このOB・OG訪問がより活きてきます。
実際に働いている人から聞ける話は何事にも代えがたい貴重な情報です。
入社してからのギャップや、
仕事に対する喜び、
入社してからどんな苦労があったか、
などなど。
少しでも気になることは何でも質問しましょう。
入社してからのイメージがより鮮明になってくるはずです。
入社して考え方がどんな風に変わったのか、
将来の目標やキャリアプランについて聞いて見るのもいいかもしれません。
その企業に入社できた場合
どんな風に成長していくのか、
見えてくると就活へのモチベーションが上がること間違いなしです。
臆することなく、ガンガンOB・OGを活用していきましょう!!
2-5.競合他社についても調査する
最後に取り組むのは競合他社の調査。
実施の目的は競合他社と比較を行うためです。
この比較が行えれば非常に強いです。
これは少し対策チックなお話しになりますが、
企業は選考の中で、
「この応募者はなぜ、数ある会社から内の会社を選んだのか」
というのを結構気にします。
「この業界が希望なら、他にも競合他社が結構あるのに・・・」
って感じですね。
実際に面接でその内容を質問してくる企業は多いですよ。
その際に明確な理由を伝えることが出来れば評価UPは間違いなし!
ちなみに、順番として最後に取り組むのにはそれなりの理由があります。
志望企業に対して理解が深まっていない段階で他社を調べても効果が半減するからです。
というワケで、最後に必ず競合他社の調査に取り組みましょう!
競合他社を調べる方法としては、
最低限ステップ1とステップ3に取り組み、
・志望企業と競合他社との今後の展望の違い
・志望企業と競合他社との商品の違い
上記の内容について比較。
余裕があれば、OB・OGといった感じです!

3.完璧を目指す就活生のために
先ほどご紹介した企業研究にプラスα加えることで、
企業研究の完成度は非常に向上します!
そのプラスαとは、
1.インターンシップに参加する
2.IRを把握する
この2点。
ただ、忙しい就活生の身。。。
「少し余裕があれば取り組む!」
くらいの感じで参考にしてください!
順番にご紹介していきます!
3-1.インターンシップに参加する
最近、結構主流になってきているインターンシップ。
実際に利用している就活生も年々増加しているようです。
インターンシップに参加するメリットは、
なんといっても実際に就業体験を行えること。
これに尽きます。
リアルな経験は何事にも代えがたく、
内定後のミスマッチを防ぐ役割も果たしてくれます。
ただし、何事も漠然と取り組んではNG!
参加する場合は、しっかりと参加する目的を明確にしておく必要があります。
インターンシップに参加する目的は、
1.自己成長
2.仕事の向き、不向きの把握
3.インターン先の先輩と交流する
他にもたくさんありますが、大きくはこの3点。
インターンに参加して、
成果を出せた就活生は内定を貰える確率が上がるそうです。
本当に行きたい企業がインターンを実施してくれている場合は、
積極的に参加した方がいいでしょう。
3-2.IRを把握する
「IR?聞いたことねぇよ」
という方も多いのでは?
IRとは投資家情報のこと。
これを把握することが出来れば、間違いなく企業理解が深まるでしょう。
企業は株主からより多くの投資を得たいと考えています。
それを基に事業を運営していくわけですので。
このIRにはそんな投資家たちが、
「この企業に投資しようか、やめておこうか」
判断するための情報がたくさん載っています。
投資家は簡単に言えば、企業の未来を信じて投資する人達。
そんな投資家に投資してもらうためには、
今後の展望をより細かく載せておかないといけないですよね?
IRをしっかり読むことが出来れば、
企業の展望をより深く理解することができるのです。
それだけでなく、IRを把握することは大きな社会勉強になります。
株主総会で企業はどんなことを話すのか。
世の中の景気の動き。
などなど。
慣れない間は少し難しいかもしれませんが、
IRを読み取れるスキルは今後の人生を考えると必ず役立つスキルです。
余裕があれば、是非取り組んでみてください!

4.企業研究ノート活用のススメ
せっかく調べた情報は当然のごとく、
「企業研究ノート」として大切に保管しておきましょう。
作り方はお任せしますが、
ルーズリーフを用いてファイリングするのがベスト。
アイウエオ順で並べておけば、後から見直す際に非常に便利です。
Wordなどで、あらかじめテンプレートを作っておくのがいいでしょう。
↓officeを使って情報を整理する方法もありますので、参考までに。
<就職活動必勝ノート>
5.まとめ
3大必須準備作業の企業研究。
効率良く進めていき、できるだけ多くの企業に対して実施しましょう!
そこに費やした時間が必ず結果として現れてくれるはずです。
余裕があれば、
インターンの参加とIRの把握もお忘れなく!