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転職を成功させるための「職務経歴書、書き方講座!」

この記事は約13分で読めます。

職務経歴書の書き方に悩まれている方は多いのではないでしょうか?

転職活動をする上で大きな障壁となるのがこの職務経歴書です。
特に初めて書く方はなかなか筆が進まず、戸惑ってしまうかと思います。

職務経歴書は企業にアピールできる重要な書類です。
完成度の高い内容にすることで転職活動を有利に進めることができるでしょう。

そのため、ここでは転職活動を成功させるために、
しっかりとアピールできる職務経歴書の書き方についてみていきます。

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1.履歴書と職務経歴書の違い

まず、大前提として履歴書と職務経歴書の違いについてご説明していきます。

履歴書は学歴や経歴など自己紹介的な意味合いで書くものですが、
職務経歴書は具体性を持ってどのように仕事をし、
どのようなスキルを培ってきたかと書くものになります。

書類選考される上で重要な意味を持つのは職務経歴書の方です。
履歴書と職務経歴書では見られるポイントも変わってきます。

履歴書では、

・通勤可能なエリアに住んでいるか

・転職回数などから組織に適している人材かどうか

・丁寧な字で書けているか

・学歴や職歴などの経験

などが見られる点になってきます。

職務経歴では、

・誤字脱字がないか

・実務能力を満たしているか

・仕事に対する意欲

・職歴にプロセスや成果が語られているか

・転職理由に一貫性があるか

・自分の能力や強みに客観性があるか

・記載内容には信憑性があるか

などが見られます。

一歩踏み込んだ内容を見られるのが職務経歴書です。

例えば、履歴書にも職務経歴書にも職歴について記入すると思いますが、
履歴書の職歴には、勤務先の企業名、部署、役職及び入社日と退社日のみでOKです。

しかし、職務経歴書は一歩踏み込んだ内容を書くものですので、担当した業務の詳細、
業務での実績や成果、業務を通じて身に付けたスキルなどを書く必要があります。

履歴書と職務経歴書の違いについて理解していただけたでしょうか?
次以降では、もう少し深く職務経歴書についてみていきます。

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2.職務経歴を書く前に

まずは、書き始める前に職務経歴書がどういうための書類か、
どういう流れで作成するのか、作成する際の注意点などをご紹介していきます。

2-1そもそも職務経歴書とは?

職務経歴書はあなたが仕事を通じて培ってきた経験、実績をアピールするための書類。
企業からすると、職務経歴書を見る際に、
どういうプロセスで仕事をしてきたのか、
仕事に対する熱意、
これからどういうキャリアを望んでいるか、
などが気になるポイントになってくるでしょう。

逆に言うと、そういった内容を盛り込めれば完成度の高い職務経歴書と言えます。

よく、例文や解答例などを真似して記入する方がいますがあまりオススメは出来ません。

職務経歴書はあなたの転職を成功させるためのです。
書類選考を通過させるために書くものではありません。
そういった書き方をしてしまうと面接でボロが出てしまいます。

面接は職務経歴書を基に進められるケースがほとんど。
そのため、職務経歴書は自分の伝えたいことを、
自分自身の言葉で、作成する必要があります。

2-2職務経歴書を作成するための流れ

職務経歴書を作成する流れとしてはまず、
あなたの今までの経歴を振り返り整理する必要があります。
メモに書きだしていきましょう。

具体的に言うと、

・今までどんな会社で働いてきたか

事業内容や会社の規模(売上や従業員数など)不明点は企業のHPなどで確認しましょう。

・今までどんな仕事をしてきたか

どの期間、どの部門で、誰を相手に、どんなことをしたかを書きましょう。

・仕事での成果

あなたの行った仕事によってどんな成果が出たのか書きましょう。
売上の向上、コストの削減、集客率のアップ、リピーターの増加など、
出来る限り具体的な数字を使って書いて行きましょう。

・管理した経験

部門などで責任者などの経験があればその経験について詳しく書くようにしましょう。
自分の役割や指導した経験などを含めるとより良いと思います。

・業務時間以外の内容

例えば、仕事のスキルアップ、
効率化のために自分で勉強したことや取得した資格があればそれらを書きましょう。

・自分のスキルについて

今まで書きだした内容を基に自分のスキルについて書いていきます。
自分ができること、知識があることから考えると書きやすいと思います。

・その企業でどうしたいのか

転職先でどんな仕事をしたいのか、
なぜ自分はその仕事がしたいのか、
なぜその企業を選らんだのか、
など書いておきましょう。

これらの内容を振り返っていただいたのは自己分析をするためです。
振り返っていくと自分の強みが分かってくると思います。

ビジネススキル、知識、人脈、性格、将来のビジョン、
仕事への意欲などを把握できることで実際の面接時にもアピールしやすくなるでしょう。

経歴を振り返って書きだす作業が職務経歴書を完成させるうえでも、
転職を成功させるうえでも一番重要な作業だと思います。

何度も申し上げますが、転職を成功させるためには、
自分自身のことを自分自身の言葉で伝えなければなりません。
例文を引用しただけでは、面接時に見破られてしまいます。

振り返った上で、
なぜ転職したいのか、
今後どういった人生を歩みたいのか、
などを含めて考えていくと自分自身のことがより分かるようになってくるでしょう。

2-3職務経歴書を書く時の注意点

・職務経歴書の枚数について

職務経歴書は2枚。
1枚だと少し味気なく自分のPRが十分にできません。
かといって3枚以上書くと分量が多くなり担当者が読みづらく・・・
2枚でまとめることを心がけてください。

・パソコンで書く

職務経歴書の作成はパソコンで行うのが基本。

・企業のニーズを考える

自分のスキルや経験をアピールすることだけを考え、
企業側のニーズを満たしていない内容では意味がありません。

意欲だけを伝えるのではなく、
しっかりと企業のニーズに直結した内容で作成することを心がけてください。

その企業の業界や職種によって求められているものが変わってきます。
それらを踏まえて職務経歴書を作成するようにしましょう。

営業職に応募するのに、エンジニアでの経験をアピールしてもあまり効果はありません。
しっかりと企業や職種を事前に調べ、
必要とされているものが何なのかを具体的にイメージするようにしましょう。

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3.職務経歴書の書き方

さて、ここではようやく職務経歴書の書き方についてみていきます。
どういった形式で書くのか、重視するポイントなど

3-1職務経歴書の形式を選ぶ

職務経歴書には大きく分けて2つの書き方があります。
編年体式とキャリア式です。

それぞれ特徴があるため、自分の経験によって使い分けてください。
それぞれの特徴についてみていきます。

・編年体式

編年体式は長年同じ業務に携わってきた人に向いている形式になります。
経歴を古いものから順に記入する書き方です。この形式が最も一般的です。

構成としては、入社、異動、昇進、退職、
といったように見出しに沿って職務内容を記入していくものになります。
順番に見ていくため、習熟度をアピールしやすい形式になります。

初めて転職される方はこちらの形式の方が書きやすいためオススメ。
時系列に沿って書けるため頭で整理しながら書くことができます。

・キャリア式

キャリア式は幅広い経験がある方に向いている形式です。

こちらは時系列ではなく職務内容ごとに経歴をまとめる書き方。

構成としては、
経歴を要約し職歴(入社、異動、昇進、退職など)と職務内容ごとの詳細になります。
同じ業務経験であれば、まとめて記入できるメリットがあります。
経験した業務を分かりやすく書けるため経験した内容が幅広い方や、
エンジニアなど専門スキルをアピールする必要のある方はキャリア式がオススメです。

文章での説明だけではイメージしにくい部分があるかと思いますので、
一度それぞれの形式のサンプルを見て参考にしてください。

3-2職務経歴書に書く内容

ここでは、実際に職務経歴書に書く内容についてみていきます。

職務経歴書だからと言って、
何も難しい内容を書かないといけないというわけではありません。
中身は当然重視されますが、書く内容(項目)については割と基本的な内容です。

項目内容注意点
冒頭日付○○年○月○日現在と書きます。年号は統一するようにしてください。
氏名名字と名前の間は少し空けます。
職歴関連応募職種具体的な応募職種がある場合は、最初に記述しましょう。営業職や事務職のように記入してください。
会社概要企業名・資本金・従業員数・年商・事業内容を書きます。不明な場合は調べるようしましょう。
職務経歴○年○月配属(異動、昇進、退職など)職務内容、実績、取り組みなどを分かりやすく簡潔に書きましょう。受賞経験がある場合はそちらも記入してください。職務内容、実績については3~5行程度にまとめましょう。 
スキル資格・スキルなど職務に関連した資格やスキル(PCスキルや語学力など)を書きます。企業に対してアピールにならないものは記入しなくて大丈夫です。
アピール項目志望動機・自己PR履歴書でも書く内容になりますが、全く同じ内容にならないように注意しましょう。似た内容だとしても、具体的な経験やエピソードを付け加えるなどして説得力を増すようにしてください。

以上の項目について具体的にわかりやすく書くことを心がけてください。
次では、書く項目の中で採用担当者が重視しているのはどこなのかを見ていきます。

3-3職務経歴書の中で重視されているポイント

応募者が多い場合、
採用担当者の方には職務経歴書を細かく見ている時間はあまりありません。

残念ながらせっかく力を入れて書いたところが読み飛ばされる可能性があります。
当然、すべての内容をしっかりと書くのが理想。
しかし、重視されているポイントを把握しているのと、
そうでないのとでは転職の成功率は変わってくるかと思います。

転職サイトDODAが中途採用担当者1,000人に、応募書類で重視するポイントについてアンケートを取っていましたのでそちらの結果を載せたいと思います。

1位2位3位4位5位
営業系経験スキル年齢志望動機仕事の成果
企画・管理系経験スキル年齢志望動機自己PR
IT・通信系経験スキル年齢仕事の成果志望動機
建築・土木系経験スキル年齢資格志望動機
化学・食品系経験スキル年齢志望動機資格
電気・機械系経験スキル年齢志望動機資格
販売・サービス系経験年齢志望動機スキル自己PR
金融系経験スキル仕事の成果資格年齢
クリエイティブ系経験スキル年齢仕事の成果志望動機

参考元:URL https://doda.jp/guide/saiyo/007.html

どの職種でも圧倒的に多かったのが経験になります。
そのため、特に職歴に関する項目はより具体的に書く必要があるかと思います。
是非、ご自身が希望している職種の項目を参考に職務経歴書を書いてみてください。

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4.転職を成功させるために

少し職務経歴書の内容から逸れ、
転職を成功させる方法について考えていきたいと思います。

紹介させていただくのは転職エージェントを利用する方法です。

転職エージェントは無料で利用できるため個人的にはかなりオススメです。
転職エージェントのメリットとデメリットをお伝えさせていただいたうえで、
大手の転職エージェントの特徴についてお伝えしていきます。

4-1転職エージェントのメリット・デメリット

・転職エージェントのメリット

<非公開求人に応募できる>

求人媒体やハローワークなどに掲載される公開求人だけでなく、
転職エージェントは非公開求人を所有しています。
求人数が多いということは一つの大きなメリットと言えるでしょう。

<企業とのスケジュールを調整してくれる>

転職活動は仕事をしながら行うケースが多いかと思います。
そのため、応募先企業との調整が結構面倒なポイント。

そんなときにスケジュール調整を担当がやってくれるのでとても助かります。
担当と連絡すればOKなので比較的気軽に調整が行えます。

<相談できる>

転職エージェントを利用する一番のメリットがこの点です

転職活動は割と孤独です。
そんな転職活動中に悩みを相談できたり、
プロの話を聞けたりするのは非常に助かると思います。
面接の対策についても熟知しているため、
転職を成功させる確率を大幅に上げることができるでしょう。

以上が代表的なメリット。

次は反対にデメリットについてみていきます。

・転職エージェントのデメリット

<今までの経験によって選択肢を決められる>

転職エージェントは採用させてこその商売。
どう頑張っても受からない企業は選択肢から外されてしまいます。

こればっかりは運。
良い担当であればちゃんと内実を話してくれますが、
そうでない担当の場合はそれも伏せられ勝手に話を進められるケースがあります。

ちなみに転職エージェントを利用して、
大きく企業ランクをアップして転職できるケースはほぼ聞いたことがありません。
転職エージェントを利用するからといって、
中小企業から世界的な大企業に転職できる訳ではないのです。

あなたの学歴、職歴、スキル、
などを基準に紹介してくれるのが転職エージェントだと認識してください。

<転職エージェントにも都合がある>

エージェント側は少しでもあなたの年収をあげようとします。
あなたの年収の約30%がその転職エージェントの会社に売上として入るからです。

「双方にとってメリットがあるじゃないか!」と感じますが、

例えば、
年収は今とあまり変わらないがあなたの性格に合う企業
年収が高くなるが、あなたの性格に合わない企業

の2社から内定があった場合、担当者はほぼ間違いなく後者を勧めてきます。

担当者にもノルマがあるからです。

以上が転職エージェントを利用するデメリットです。

メリットとデメリットを吟味し、
転職エージェントを利用するかどうかはご自身で判断してください。
成功率を上げるという意味では転職エージェントを利用する方がいいかと思います。

次では転職エージェントの特徴についてみていきます。

4-2転職エージェントの特徴

各転職エージェントには当然、それぞれの特徴があります。
ここでは、転職エージェントの大手3社の特徴を載せておきます。
自分にはどの転職エージェントが合うのか考えてみてください。

・DODA

DODAは他社に比べて非公開求人が非常に多いのが特徴です。
希少求人もありますので、選択肢を広げたいと思っている方にはオススメです。

また、仕事スタイルを診断してくれますので、
自分を客観的に知ることができ、転職活動をスムーズに進めることができるというメリットがあります。

職務経歴書などの書類作成サポート、面接対応など基本的なことは行ってくれます。
口コミを見ると担当者の対応が誠実で好印象という評判が多いです。

手厚いサポートを受けたい方はここを選ぶのがオススメ。

・リクルートエージェント

業界最大手です。公開・非公開求人問わず求人数は膨大な数になります。

中小から大手、業種を問わず幅広く対応しています。
それに伴い当然転職成功数の実績は非常に高いです。
そのため、ノウハウが潤沢だと言えるでしょう。

企業側から直接オファーを受けられるサービスもあり、
スピード感のある転職活動を行えるというメリットもあります。
どこの転職エージェントにするか迷った場合はここを選ばれるのがいいかもしれません。

・マイナビエージェント

求人数については他に比べると少し少ないです。
しかし、出版、広告、営業系には強いという特徴があります。

担当は距離が近く親身になって相談に乗ってくれるという評判が多いです。
強みを生かせるため、希望している職種が、
出版、広告、営業系のどれかに決まっている場合はこちらを利用するのが得策。

以上が大手転職エージェントの特徴になります。
それぞれの特徴を参考に自分にはどの転職エージェントが合うのか考えてみてください。

5.まとめ

職務経歴書を書くためには、
自分自身のことをしっかりと振り返り自己分析する作業が非常に大切です。
テクニック的な内容よりも自分の言葉で自分の想いを伝えることに注力しましょう。

その作業があなたの転職を成功させるカギになるでしょう。
転職を成功させるためには転職エージェントを活用するのも一つの方法です。
興味のある方は是非、一度転職エージェントを利用してみてください。

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