
「結婚・出産・育児」などを機に、転職を考える女性は多いのではないでしょうか?
「育休などの制度が整っている会社に行きたい」、
「残業なしの職場を探している」など置かれている状況によって悩みは様々でしょう。
ここでは、そういった女性の悩みを解決するために、女性の転職について詳しく解説していきます。
女性の転職の現状や、成功するための秘訣などをご紹介していますので、是非参考にしてください。

1. 女性の転職現状!
女性の転職について、結婚・出産を考えると採用し辛いという企業はまだまだあるようです。
しかし、冒頭でもお伝えしたように、近年女性の転職を受け入れる企業は増加傾向にあります。
エン人事のミカタが調査した「女性社員の定着・活躍」に取組む企業の状況を確認していきましょう。

出典元 URL https://partners.en-japan.com/special/joseikatsuyaku/
女性社員の定着・活躍に取り組んでいる企業は、全体の50%。
2社に1社は何かしらの取り組みを行っていることがわかります。
企業規模別に見ると、1001名以上の大企業では100%と圧倒的です。
一方、51〜100名の企業では35%とまだまだ少なく、
大手企業が先行し、中小企業はこれからという状況が見て取れるでしょう。
また、2016年4月から厚生労働省により制定された「女性活躍推進法」がスタートしました。
この法律は、従業員301人以上の企業を対象に、女性採用比率、
女性の管理職比率、勤続年数の男女差などの情報後悔を義務付けるというものです。
上のグラフを見ても分かると思いますが、
女性活用に対しての企業側の熱はここ数年で最も高まってきています。
ですが、出産を理由に退職した女性の子育てが一段落して再び働きはじめようとしても、
正社員として復帰できるのは4人に1人だと言われています。
多くの企業が女性の活躍支援を謳っていても、
時短勤務を望む女性を積極的に採用する企業はほぼありません。
まだまだこれからという部分はありますが、
女性が働きやすい・女性が活躍できる環境になっていることに間違いありません。
次の項目では転職に成功するためのポイントをお伝えします。
1-1.年代別にポイントを把握
転職に成功するためには、年代によってもポイントが変わってきます。
年代別に、転職に成功するためのポイントをご紹介していきます。
【20代前半】
『事前の情報収集が重要』
20代の転職理由として最も多いのが、「ほかにやりたい仕事がある」というものです。
今の業務では満足できず、違う職種への転職を考える人も多いです。
確かに、今だからこそ異職種への転職を考えやすいという点もあります。
年齢を重ねると異職種への転職は厳しくなるので…
どちらにしても、同じ失敗がないように職種のことや、
企業のことを事前にしっかり調べておくことが重要です。
20代前半に求められるものは、ポテンシャル・フットワークが高い人です。
即戦力を求められるわけではないので、
転職理由や志望動機が曖昧だと良い印象は得られません。
「柔軟性」や「将来性」を期待される分、「自分には伸びしろがある」というアピールが必要です。
【20代後半~30代前半】
『キャリアプランをしっかりと練る』
スムーズな退職と、転職活動の両立ができるようにプランを練ることが大切です。
社会人としての経験がついてきて、重要な業務を任されるようにもなっているでしょう。
上司からしても、今退職されると困ると退職をなかなか受理してくれないことがあります。
辞めるときめたら揺らがない強い意志が必要です。
その上で、円満に退職できるように退職の手続きを進め、
それと同時に転職活動にも取りかからなければいけません。
20代後半~30代前半に求められるものは、スキルやキャリアを見られます。
これまでと異なる業種でも、
前職で培ったスキルの応用、知識の専門性をアピールすることが必要です。
【30代後半~40代】
『自分の能力を客観的に判断する』
まずは、自分の経歴を見つめ直して、自分の強みは何かを考えてください。
自分がこれまで培ってきた能力を客観的に判断することで、
企業が求める人材との一致に結び付けることができます。
また、過去のキャリアに捉われないことも必要です。
経験を活かそうとするあまり、
ハードルが上がってなかなか転職先が見つからない…ということもあります。
もちろん経験を活かすことは必要ですし、それはあなたの強みとして1つの武器です。
「前職ではこういう実績を残してきたんだ」
というのはかえって逆効果になることもあるので注意して下さい。
30代後半~40代に求められるものは、即戦力・マネージメント能力・管理能力です。
入社後すぐに、いかに会社に貢献できるかをアピールすることが必要です。
比較的20代は即戦力を求められることはありません。
その分、今後の自分に期待してもらえるようアピールが必要です。
30代以降は、即戦力を求められるのは前提でプラスアルファが必要です。
それが、マネージメント能力であったり、管理能力だったりするのです。
自分はどういった点に気をつけて、何が必要なのかを踏まえておくことが大切です。

2.転職で重視する点は?
いざ転職となると、「こんな転職理由で今の会社を辞めてしまっていいのか」
と不安になる方もいるのではないでしょうか?
ですが、辞める理由やきっかけは、意外に単純なものなのです。
まずは、転職をした女性はどのような理由で転職をしているのか、
DODAエージェントサービスを利用して転職を行ったビジネスパーソン3万人の調査をみていきます。
<女性の転職理由>
1位 ほかにやりたい仕事がある…12.5%
2位 残業が多い/休日が少ない…7.4%
3位 会社の将来性が不安…5.7%
4位 給与に不満がある…5.5%
5位 雇用形態を変えたい…4.4%
6位 幅広い経験・知識を積みたい…4.3%
7位 専門知識・技術力を習得したい…4.2%
8位 女性が働きにくい環境である…2.9%
9位 家庭環境の変化によるため…2.7%
10位 土日祝日に休みたい…2.7%
出典元 URL https://doda.jp/guide/reason/
・キャリアチェンジ、キャリアアップ
・労働条件
この2つが転職を決意する大きな要因だと考えられます。
ランキングには入っていませんが、
人間関係やセクハラ・パワハラといった理由で転職を考える人も少なくはありません。
ちなみに、女性が転職で1番重視するポイントについてマイナビニュースの調査によると、
1位 給与…29.4%
2位 会社の雰囲気…22.0%
3位 業務内容…20.7%
4位 労働時間…10.6%
5位 福利厚生…8.0%
出典元 URL https://news.mynavi.jp/article/20140224-a205/
という結果になりました。
やはり働く上で最も重視するのは、収入、働きやすさ、やりがいということが分かります。
1位~5位まで男性の重視するポイントともあまり変わらないのですが、
女性が4位、5位を重視する割合が男性に比べて高い数値となっていました。
男性に比べると女性は『ワーク・ライフ・バランス』を重視する傾向が強いことが分かります。
「結婚・妊娠・出産・育児」となると、
ワークライフバランスの整った会社でなければ、仕事を続けるのは大変なことですよね。
上記をきっかけに仕事を退職する人もいます。
しかし、家庭を支えるためにも働かざるを得ない人や、
結婚してもまだまだ働きたいという人もたくさんいると思います。
そのような女性に働きやすい会社を見つける4つのポイント!
①従業員に占める女性の割合が高い
一般的に女性の占める割合が高いほどに、
女性を労働力として生かしている企業と言えるでしょう。
男女比は業種によって当然違いがあります。
同業種の企業を男女比で比較すると、
どちらが女性にとって働きやすいか見えてくるのではないのでしょうか?
②勤続年数が男女で差が小さい
男性に比べて女性の勤続年数は平均で、4.7年も短いとも言われています。
その理由として、やはり結婚や出産、育児などによる退職があるのです。
勤続年数の男女差が小さいほど、
女性が長く働き続けられる環境が整っている企業と考えられます。
③女性管理職の割合が高い
その企業の管理職の女性の割合をチェックすることで、
女性を積極的に育成・登用する人事制度かどうか分かってきます。
身近な上司に、同性の良いモデルとなる人がいれば、
『いつかは自分も』とやりがいや目標を持つことができます。
④産休や育児休暇などの利用率の高さ
産休・育休の制度はあるけど、取りにくいと言う企業の方が多いのではないのかと思います。
こういう制度の利用率が高いことと、
復職しやすい環境であるかどうかで、出産後も働き続けられるかのポイントとなることでしょう。
また、男性の育休実績があれば尚いいでしょう。
⑤次世代認定マークのついた企業を探す
次世代認定マークとは一般事業主行動計画を策定し、
そこに定めた目標を達成するなどの一定の要件を満たした場合、
「子育てサポート企業」として厚生労働大臣の認定を受けることができます。
働きながら子育てができるように、
企業等による仕事と子育ての両立支援に対する取組の推進が期待されています。
それが、次世代認定マークがついた企業です。
3.短期間で取得!転職に活かせる資格!
忙しい毎日の中、隙間時間を資格取得のために勉強にあてるには意志の力が必要です。
しかし意志の力を継続させるのはなかなか難しいですよね。
意志の力を継続させるためにおすすめなのが「期限を決めて頑張る」です。
永遠に集中力を保つことはなかなか出来ませんが、
逆に「○○まで頑張ったら目標が達成できる」という明確な期限が決まっていれば、
そこに向けて努力することは可能ですよね。
そしてその期限が短ければ短いほど、一歩踏み出すためのハードルは低くなります。
そこで今回は1か月~4か月という短い期間で、
合格力を身につけられる資格・スキルを分野別に紹介していきます。
<医療・介護系>
・調剤薬局事務(学習期間4か月)
調剤薬局で、保険の確認や調剤報酬明細書(レセプト)作成を行うのが主な仕事です。
おうち受験が可能です。
・介護事務(学習期間4か月)
主に介護施設で「介護報酬請求業務」と「ケアマネージャーのサポート」を行います。
超高齢化社会の今、ニーズがますます高まっている注目職です。
デスクワークが中心で長く働きたい女性にはおすすめです。おうち受験が可能です。
・医療事務アシスタント(学習期間4か月)
医師の診療・診察に集中できるよう事務作業を行うのが医師事務アシスタントです。
医師とのコミュニケーションが多い仕事ですが、
特別な経験が必要なく、誰でも受験できる資格です。
そして安定した収入が期待できます。
<事務・PCスキル分野>
・秘書検定(学習期間4か月)
社会人として身に着けておきたいマナーや接遇、心得を知識として学べるのが特徴です。
また受験数が多い人気資格です。
業種や職種に関係なく取っておいて損はありません。
・ビジネス実務法務検定(学習期間4か月)
企業人として求められる法律知識を身につけることができる資格です。
コンプライアンス意識が高まる今、
すべての社会人が身につけるべき知識として企業から高評価を得ている資格です。
・マイクロソフト オフィス スペシャリスト(MOS)(学習期間1~4か月)
ワードやエクセルなど世界的に普及しているビジネスソフト「オフィス」の操作能力を測る試験で、
開発元のマイクロソフト社自身が認定する唯一の資格です。
多くの企業で高く評価されるため転職の強みになります。
<サービス・教養分野>
・食生活アドバイザー(学習期間4か月)
食生活アドバイザーは食のスペシャリストです。
食べ物の栄養評価やレシピはもちろん、
食文化や衛生管理、食の流通など食に関する幅広い知識を学べる資格です。
食に関わる多くの企業で資格取得が推奨されています。
・アロマテラピー検定(学習期間3か月)
年間3万人近くが受験する人気の検定です。
履歴書にも特技として記載でき、職種によっては転職の際に優遇されることもあります。
学んだ知識はプライベートでも活かすことでき、アロマの香りを楽しむのはもちろん、
セルフマッサージやスキンケアに利用するなど活用方法は様々です。
資格取得のための勉強は大変ですが、
短期間で合格力を手に入れることができると思えば頑張れませんか?
まずは、どういった職につきたいかをしっかり考えてみてください。
そして、職に合った資格を取得して転職の強みにして下さい。

4.女性におすすめの転職エージェント
女性のキャリアに特化した転職エージェントがあることをご存知ですか?
女性の気持ちや、それぞれの事情を理解してしっかりと運営しているエージェントをご紹介します。
『ウーマンウィル』
人材大手マイナビが運営する、全員女性のコンサルタントに相談できる転職エージェントです。
マイナビという最大手人材会社と求人情報を共有しているため、案件数も多いです。
なおかつ担当も全員女性のため、あなたのことを理解し共感したうえで案件を聞いてくれます。
『Woman Career』
人材紹介会社大手のインテリジェンスが運営する女性向けの転職サービスです。
担当キャリアアドバイザーによる電話・対面相談サポートがあり、
あなたのキャリアをいかに磨いていくかのアドバイスがもらえます。
女性の転職で必要な観点や面接手法などのノウハウを知ることができます。
「女性のための転職フェア」や、
女性のキャリアをテーマにしたイベント「Woman’s Career Meeting」が有名です。
『DODA』
こちらも人材紹介会社大手であり、日本最大級の求人数で人気を集めています。
女性のキャリアアドバイザーに相談でき、女性が活躍できる環境などをしっかり判断してくれます。
福利厚生面も含め、女性のワークライフバランスの実現(長期的に働ける環境)にも配慮し、
最適な転職先を紹介してくれます。
転職エージェントを利用したからと言って、転職が成功するわけではありません。
転職エージェントに頼り切るのは辞めましょう。
どんな環境の企業に転職することが自分の理想なのか目標はしっかりと定めておくことが大切です。
5.まとめ
転職は人生のターニングポイントとも言えるでしょう。決して簡単に決められることではありません。
「今の会社を辞めてどうするか」考えられない人は、もう1度考え直した方がいいかもしれません。
一時的な感情だけで決断してしまうのではなく、
まずは自身の将来設計をしっかりと立ててみてください。
その上で考えても遅くはないと思います。
働きながらでも転職に向けてできることはたくさんあります。
転職エージェントなどを活用して、あなたが求める企業を見つけてください。