
転職する上で必要な履歴書の正しい書き方を知っていますか?
「どのように書けばいいか分からない…」
「転職回数が多い場合どうしよう…」
など書き方や記載内容について悩まれている方も多いはず。
履歴書は書類選考において重要な書類です。
その重要な書類の中で特に重視されているのは「自己PR」と「志望動機」
そこで、ここでは書類選考を突破するための
「自己PR」と「志望動機」の作成方法及び詳しい履歴書の書き方をご紹介していきます。

1.自己PRでアピールする
まずは、自己PRを作成するテクニックをご紹介します。
自己PRと次でご説明する志望動機は履歴書に記載する内容の中でかなり重要度が高いです。
両方とも完成度の高い内容に仕上げることができれば大きなアピールになります。
以下でご説明していきます。
・応募先のことを考える
自己PRを活かす上で大切なのは、
自分の強みが応募先の企業にマッチしているかどうかです。
履歴書に記入する自己PRが応募先で活かせないものであれば残念ながら意味がありません。
応募先の企業、職種ではどういったスキルが求められているのかを把握する必要があります。
そこの部分さえずれていなければ効果的な自己PRと言えるでしょう。
・結論から伝える
文頭で結論を伝える形の書き方にしましょう。
自分の強みが何なのかを一番最初に持ってくることで、
担当者に最後まで読んでもらえる可能性が上がります。
逆に強みを最後の方に持ってきてしまうと何を伝えたいのかが分かりにくくなってしまいます。
最初に結論を述べ、その後順番に根拠を示していく書き方にしましょう。
・根拠を具体的に伝える
せっかく自分の強みを把握できても、
それを相手に上手く伝えられなければ意味がありません。
上手く伝えるためには具体性を持って伝える必要があります。
具体的な内容と数字を盛り込むことで、
自己PRの信憑性が格段に上がり担当者に好印象を持ってもらえるはずです。
具体的に話すためには
~という業務に取り組み、
結果を出すために(目標を達成するために)~という工夫を行い、
その結果、~という成果が出た。もしくは~と周りから評価された。など
これらの経験から~のスキルが身に付いたのでその経験を活かし貴社の~の場で発揮したい。
というような流れで順序立てて伝えれば伝わりやすいかと思います。
自分の強みを把握しこれら3点を意識して自己PRを書きあげていけば、
魅力的な自己PRを完成させることができるかと思います。
実際に自己PRの例文を簡単にですが載せておきます。

<例>
前職の営業職では顧客との関係性を重視した営業活動を行っていました。
顧客である企業担当者へ定期的に訪問・連絡を取り何気ない会話から状況を読み取り、
詳細に記録しておくことで取引先のニーズに応じた商品の提案を行うことができました。
その結果、昨年は営業部門30人中トップの成績を修めることができました。
工夫し、結果を残せたこと、取引先と固い信頼関係が築けたことが、
私の中で大きな経験になったと思っています。
この経験を生かし、より顧客の立場に立った提案力を磨きながら、
御社の営業活動に貢献し、成長していきたいと考えています。
2.志望動機でアピールする
自己PR同様、志望動機を書く上でのテクニックをご紹介していきます。
志望動機で大切なのは「なぜ、その企業でなければならないのか」を伝えることです。
それさえ上手く盛り込むことができれば完成度の高い志望動機にすることができます。
以下でご説明していきます。
・自分の経験、スキルが入社後に活用できる点を伝える
応募先の業界や職種で活かせる経験やスキルを積極的に伝えましょう。
例えそれが、未経験の業界への転職でも関係ありません。
企業研究を行った後であれば、
自分のどの強みが応募先で活かせることができるかがある程度把握できているはずです。
・将来のビジョンを伝える
中途採用の場合、企業は即戦力を求める傾向にあります。
しかし、当然ですが長く働き続けてくれるか、という点もかなりチェックしています。
そのため、入社後に応募先の企業でどうなっていきたいのかを盛り込むことができれば、
かなり完成度の高い志望動機だと言えるでしょう。
以上の2点が志望動機を書く上でのテクニックです。
実際に志望動機の例文を簡単にですが載せておきます。
<例>
前職では営業職をしており、顧客のニーズを把握することを意識していました。
顧客である企業担当者へ定期的に訪問・連絡を取り、
何気ない会話から状況を読み取り詳細に記録しておくことで、
取引先のニーズに応じた商品を提案することに注力しておりました。
ニーズを読み取る能力は貴社のマーケティング部門でも活かせるのではないかと考えています。
以前から貴社のブランドを愛用していたこと、
前職の経験の中でマーケティングに対する興味があったことがこの度応募させていただいた理由です。
入社後は貴社の商品の良さを伝え、拡販していくことに尽力していきたいと考えております。

3.転職者が履歴書で意識しておくべきこと
ここでは、履歴書の中でどこを見られているのかという点を見ていただきたいと思います。
転職サイトDODAが応募書類で重視するポイントについて、
アンケートを取っていましたのでそちらの結果を載せておきます。
<採用担当者が応募書類で重視するポイント>
1位 | 2位 | 3位 | 4位 | 5位 | |
営業系 | 経験 | スキル | 年齢 | 志望動機 | 仕事の成果 |
企画・管理系 | 経験 | スキル | 年齢 | 志望動機 | 自己PR |
IT・通信系 | 経験 | スキル | 年齢 | 仕事の成果 | 志望動機 |
建築・土木系 | 経験 | スキル | 年齢 | 資格 | 志望動機 |
化学・食品系 | 経験 | スキル | 年齢 | 志望動機 | 資格 |
電気・機械系 | 経験 | スキル | 年齢 | 志望動機 | 資格 |
販売・サービス系 | 経験 | 年齢 | 志望動機 | スキル | 自己PR |
金融系 | 経験 | スキル | 仕事の成果 | 資格 | 年齢 |
クリエイティブ系 | 経験 | スキル | 年齢 | 仕事の成果 | 志望動機 |
参考元:URL https://doda.jp/guide/saiyo/007.html
<つまり・・・>
採用担当者はあなたの経験やスキルをかなり重視しています。
つまり、「自己PR」や「志望動機」に経験やスキルを盛り込むこめば、
かなり完成度の高い履歴書が完成するはずです。
転職者の場合、
「成果・実績」
「経験・スキル」
「仕事に対する姿勢と具体的な行動」
などが軸となります。
他の応募者との差をつけるために、具体的なエピソードを交えて構成しましょう。

4.履歴書の正しい書き方(項目別)
履歴書の正しい書き方についてご説明していきます。
項目別に解説していきますので作成を始める前に一度確認しておいてください。
<基本情報>
・氏名
名字と名前の間は一文字空けます。例 就活 太郎
ふりがなは平仮名でフリガナは片仮名で名前の上にバランスよく記入しましょう。
・住所
住所は省略せずに都道府県から記入します。
2-2-1などのように「-」を使用せず、に2丁目2番地1号と書きましょう。
・日付
写真の左横に記入する日付欄には、郵送の場合はポストへの投函日。
面接に持参する場合はその日を記入しましょう。
履歴書全体に言えることですが、
西暦か元号のどちらかで必ず統一してください。
・メールアドレス
社会人として恥ずかしくないようなメールアドレスを記入しましょう。
愛称や英単語を使用しるのは避けた方がいいかもしれません。
氏名と数字の組み合わせが無難。
GoogleのGmailなどであれば無料ですぐにアドレスを入手できます。
<学歴・職歴>
・学歴
基本的には高校の卒業からで大丈夫です。
学校名は省略せずに正式名称で記入しましょう。
県立 ○○高等学校 ●●科 卒業
△△大学 ▲▲学部 □□科 入学
などのように学部、学科名までしっかりと書きます。
・職歴
時系列に記入し、会社名は略さず正式名称で記入してください。
○○株式会社、●●有限会社など。
業務内容は職務経歴書に記入しますので履歴書では詳しく記入する必要はありません。
どの部門に配属されたか程度は記入しておきましょう。
異動で部門が変わった場合は異動した月、異動先の部門も記入しましょう。
現職の退職日が決まっている場合は「平成28年 3月 株式会社○○ 退職予定」と記入する
退職理由は詳細に書く必要はありません。
自己都合の場合は「一身上の都合により退職
倒産など会社都合の場合は「会社都合により退職
契約社員などで契約期間満了の場合は「契約期間満了のため退職」と記入しましょう。
<資格・趣味・特技>
・資格
資格は正式名称で記入します。
例えば、「英検」ではなく「実用英語技能検定」と記入するようにしましょう。
漢検4級など評価されない資格は書かない方がいいです。
資格がないからといってそれだけでマイナスになることはありません。
・趣味、特技
趣味・特技は意外とアピールに繋がるケースがあります。
仕事に活かせそうなものがあれば記入しておく方がいいかと思います。
間違っても、 趣味:昼寝 など仕事に関係ないものは記入しないでください。
<その他>
・本人希望記入欄
例え、勤務条件に細かい希望があったとしても記載しないのが一般的です。
基本的には「貴社規定に従います」と記入しましょう。
以上の点を意識していただければ、基本的にはOKです!
自己PRや志望動機については後程、書き方などを含めて解説します。

5.履歴書を作成する上で意識しておくべき点
続いて、履歴書を作成する上で意識しておくべき点や注意点を見ていきます。
<写真に手を抜かない>
意外と重要とされるのが写真です。
たかが写真と侮ってはいけません。
その理由は、履歴書を手にしてまず目に入るのが写真だからです。
履歴書に記入している内容よりもまず、写真の表情や髪型、服装が見られる訳です。
逆に言えば、良い印象を持ってもらえる写真を履歴書に貼っておけばそれだけで一歩リードできます。
身だしなみと表情には特に注意しましょう。
【身だしなみ】
<男性>
・濃い色のスーツ
・派手すぎないネクタイ
・シワ、汚れのない白シャツ
・ヒゲは綺麗に剃り、髪が顔にかからないように清潔感を意識する
<女性>
・濃い色のスーツ
・首元がすっきりとした白シャツ、カットソー
・ナチュラルメイク(濃いすぎ・ノーメイクはNG)
・長い髪は後ろで束ねて耳を出すように
【撮り方】
できればスピード写真ではなく写真館で撮影し、
撮影時は微笑を心がけると朗らかで柔らかい印象になります。
また古い写真は使用せず、提出日から3ヶ月以内に撮影したものにしましょう。
写真の裏に名前を書いておくと、剥がれた場合も安心です。
<字は丁寧に>
当然ですが、読みやすく丁寧な字で書きましょう。
丁寧に書いている人と乱雑に書いている人では印象は全然違います。
枠いっぱいに詰めずに、楷書体で丁寧に書きます。
字が苦手な人でも丁寧にゆっくり時間をかけて書くだけで字の印象がガラリと変わります。
※綺麗に見せるコツ
・正しい姿勢で座る
・書き順を正しく、1画1画を丁寧に意識して書く
・文字の中心、字の大きさはそろえる
(氏名はやや大きくし、ふりがな、電話番号、郵便番号などはやや小さく。)
・筆記用具はゲルインクのボールペンが比較的書きやすいです。
当然ですが色は黒、ペン先の太さは0.5mmのものがオススメです。
6.まとめ
履歴書の正しい書き方を徹底し、
自己PRや志望動機をしっかりと作成することができれば、
書類選考を突破する確率をグッと上げることができます。
せっかく素晴らしい内容で仕上げることができても誤字・脱字があればマイナスな印象を与えてしまいます。
見直しは怠らずにしっかりと行って下さい。
転職は、就職活動とは違って即戦力性を求められることが多いです。
転職先が未経験の業種であっても、魅力を感じたことや、
あなたがこれまで経験してきたことをどのように活かせるのか、
今後あなたがどのように貢献していきたいのか、
しっかりと伝えることであなたの魅力を感じてくれることでしょう。