
20代の女性の方で転職を考えている方、結構多いのではないでしょうか。
転職を考える理由は様々で女性ならではの悩みも転職理由に含まれているはずです。
例えば、今の会社の環境で結婚後も働き続けることは可能なのか。
など、そういった点も視野にいれながら転職先を探す方も多いでしょう。
年齢を武器にというわけではありませんが、今しか幅広い選択肢を持って考えることはできないのです。
20代の今だからこそできる選択があります。
一緒に転職についてしっかり考えていきましょう。

1.20代女性の転職理由は?
まず初めに、同じ20代女性の人たちはどういった理由で転職を考えているのかを見ていきます。
転職・求人サイトのDODAが調査した「女性の転職理由ランキング2018」の結果です。
順位 | 転職理由 | 割合 |
1位 | ほかにやりたい仕事がある | 15.5% |
2位 | 残業が多い/休日が少ない | 8.3% |
3位 | 給与に不満がある | 8.2% |
4位 | 会社の将来性が不安 | 7.0% |
5位 | 専門知識・技術力を習得したい | 4.7% |
6位 | 雇用形態を変えたい | 4.6% |
7位 | 土日祝日に休みたい | 4.5% |
8位 | 幅広い経験・知識を積みたい | 4.2% |
9位 | 家庭環境の変化によるため | 2.9% |
10位 | 女性が働きにくい環境であることが不満 | 3.1% |
出典元 URL https://doda.jp/guide/reason/2018/003.html
1位が「ほかにやりたい仕事がある」となっており、入社したものの自分の思っていた業務とは違ったり、
今の仕事にやりがいを感じられていない方が多いということが分かります。
また、「幅広い経験を積みたい」とキャリアアップを考える人も多いようです。
今はまだ、未婚であっても近い将来結婚することを考える人もいるはずです。
結婚後も仕事を続けたいという人にとって、仕事とプライベートの両立=「ワークライフバランス」が一番重要だと言えるでしょう。
ちなみに、20代女性が転職して良かったと思う女性の割合について、
人材会社iDA(アイ・ディ・アクセス/東京)が転職を経験した20代~40代女性300人を対象に実施した調査のうち20代の調査結果のみを表したものです。
良かった | 45.0% |
どちらかというと良かった | 32.0% |
どちらかというと良くなかった | 20.0% |
良くなかった | 3.0% |
転職して良かったと感じている人が圧倒的に多い結果となっています。
全ての方に当てはまる内容ではないとは思いますが、
転職するかどうかで悩んでいる方は勇気を出して一歩踏み出してみるのもいいのではないでしょうか。
次の項目では、
女性の方が気になる「ワークライフバランス」について掘り下げて見ていきます。

2.ワークライフバランスを重視しよう!
みなさん「ワーク・ライフ・バランス(仕事と生活の調和)」という言葉はご存知ですか?
働くすべての方々が、「仕事」と育児や介護、趣味や学習、休養、地域活動といった
「仕事以外の生活」との調和をとり、その両方を充実させる働き方・生き方のことです。
しかし、現実の社会では、「安定した仕事に就けず、経済的に自立できない」、
「仕事に追われ、心身の疲労から健康を害しかねない」、「仕事と、子育てや親の介護との両立が難しい」
などの理由で、多くの方がワークライフバランスを実現できていません。
企業がワークライフバランスに取り組む目的は、
社員が働きながらでも仕事以外の責任や要望を果たせる環境を提供することにより、能力を最大限発揮し、会社に貢献してもらうことです。
企業に対してワークライフバランスを重視するのは、
圧倒的に女性の方が多いです。その理由としては、「結婚・妊娠・出産・育児」が一番大きいでしょう。
上記をきっかけに仕事を退職する人もいます。
しかし、家庭を支えるためにも働くという選択肢を取る家庭も多いはずです。
また、結婚してもまだまだ働きたいという人もたくさんいるでしょう。
そういった女性にとって働きやすい会社を見つける4つのポイントをお伝えしていきます。
①従業員に占める女性の割合が高い
一般的に女性の占める割合が高いほどに、女性を労働力として生かしてる企業と言えるでしょう。
男女比は業種によって違いがありますが、同業種の企業を男女比で比較するとどちらが女性にとって働きやすいか見えてくるのではないのでしょうか?
②勤続年数が男女で差が小さい
男性に比べて女性の勤続年数は平均で、4.7年も短いとも言われています。
その理由として、やはり結婚や出産、育児などによる退職があるのです。
勤続年数の男女差が小さいほど、女性が長く働き続けられる環境が整っている企業と考えられます。
③女性管理職の割合が高い
その企業の管理職の女性の割合をチェックすることで、
女性を積極的に育成・登用する人事制度かどうか分かってきます。
身近な上司に、同性の良いモデルとなる人がいれば、『いつかは自分も』とやりがいや目標を持つことができます。
④産休や育児休暇などの利用率の高さ
産休・育休の制度はあるけど、取りにくいと言う企業の方が多いのではないのかと思います。
こういう制度の利用率が高いことと、復職しやすい環境であるかどうかで、出産後も働き続けられるかのポイントとなることでしょう。
また、男性の育休実績があれば尚いいでしょう。
ワークライフバランスを重視する女性におすすめなのが、
次世代認定マークのついた企業です。次世代認定マークとは一般事業主行動計画を策定し、
そこに定めた目標を達成するなどの一定の要件を満たした場合、「子育てサポート企業」として厚生労働大臣の認定を受けることができます。
働きながら子育てができるようにするため、企業等による仕事と子育ての両立支援に対する取組の推進が期待されています。
このような企業があるということを頭に入れておけば、求人を探す際に役に立ちますよ。
2-1.20代女性に今人気の職種
<専門性が高まる・身につく仕事>
*旅行企画・手配・ツアーコンダクター
【内容】
旅行企画・手配は観光客向けのパック旅行や企業の視察旅行、
学校の修学旅行などを企画・提案し手配を行います。
ツアーコンダクターは添乗員とも呼ばれ、
パック旅行やツアーに参加したお客様の案内を担当し、旅行中のすべての運営を仕切るのが仕事です。
お客様にとって安全で安心な工程を確保し、最高に楽しい旅だったと言ってもらえるように努力が必要です。
お客様が喜ぶ姿を見てやりがいや、達成感を得ることができます。
【必要なスキル】
旅行好きということが第一条件です。
ツアーコンダクターは国内旅行業務取扱管理者と総合旅行業務取扱管理者の資格があれば有利です。
活かせる経験やスキルは、
・国内旅行業務取扱管理者と総合旅行業務取扱管理者の資格
・英会話などの語学力
・リーダーシップ(ツアーコンダクター)
・気配りや冷静さ
*アロマセラピスト
【内容】
最近女性に人気が出てきているのがアロマセラピストです。
アロマセラピストとは、心地良い香りのするエッセンシャルオイルを使ってマッサージをしたり、
心と身体をリラックスさせる効果のあるフレグランスを提案したりする、「香りのスペシャリスト」です。
エッセンシャルオイルにはさまざまな香りがあり、それぞれ効能が違います。
ストレスや疲労で調子が悪いと悩む人に、その時々の気分や体調に合わせた最適な香りを提案することが主な仕事です。
また、血行促進や筋肉をほぐすために、エッセンシャルオイルを用いたマッサージも実施します。
【必要なスキル】
アロマセラピストに公的な資格はありません。
しかし、民間資格として『日本アロマ環境協会』が認定しているものがあります。
この民間資格を持っていると、アロマセラピストとしての信頼は大きく変わります。
【活かせる経験やスキル】
・日本アロマ環境協会が認定している民間資格
・コミュニケーション能力が高い人
<コツコツ頑張る仕事>
*一般事務
【内容】
民間企業や官公庁、団体などにおいて、資料や契約書などの書類作成のほか、
電話・来客応対やメール応対、郵便物の仕分け、ファイリング・データ集計などの必要な事務作業を行うのが一般事務の主な仕事です。
一般事務は企業運営には欠かせない縁の下の力持ち的な存在です。
サポートした相手から感謝され、それがやりがいにつながるでしょう。
一般事務の経験がなくても採用されることも多く、多くの人にチャンスのある仕事です。
【必要なスキル】
特に資格などはありませんが、多くの会社でパソコンを使用するため、
事務作業で使うパソコンソフト(エクセル・ワードなど)の基本操作は最低限必要です。
電話やメール来客応対などをする場合は、会社の窓口として恥ずかしくない敬語やビジネス会話、
ビジネス文書・ビジネスマナーなどの一般常識も身に付けておきたいですね。
【活かせる経験やスキル】
・来客や電話に対して丁寧に対応できるビジネスマナー
・ホスピタリティー
・事務処理能力
・エクセル・ワードなどのパソコンスキル
*マーケティング・企画・販売促進
【内容】
消費者のニーズや動向を調べて、新商品を生み出すのが商品企画。
マーケティングは、消費者の動きを調査する仕事。イベントプランナーや店舗開発は、
そうした動向に合わせて、適切な形でイベントや店舗を作り上げる。
納得のいくデータ結果を得られるための根気強さや、調査したデータを分析するスキルも求められます。
【必要なスキル】
必要な資格などはありませんが、データを扱うため数字に強いことや、データの分析を行い、仮説を立てられる能力が必要です。
【活かせる経験やスキル】
・データ・情報分析能力
・アイデアを生み出す能力
・ワード、エクセル、パワーポイントなどの基本的なパソコンスキル
<人と接する仕事>
*フラワーコーディネーター・デザイナー
【内容】
フラワーコーディネーターは、誕生日のギフトや花嫁のブーケ、オフィスやホテル、
レストランのスタンドフラワーやテーブルフラワー、イベント会場の飾りつけなど、さまざまなシーンを花で飾る演出家です。
クライアントの好みや目的、予算などを把握した上で、満足するよう仕上げるため、
花の扱い方、長持ちさせる方法、値段、仕入れなど、花に関する豊富な知識を身に付ける必要があります。
花が好きで、物を作ったり、飾り付けをするのが好きな人に向いているでしょう。
【必要なスキル】
フラワーデザインに関する基本的な知識や技術が必要ですが、
フラワーコーディネーターになるために必須の資格はなく、未経験者にもチャレンジしやすい職業です。
国家資格であるフラワー装飾技能士(1級・2級・3級)や日本フラワーデザイナー協会主催のフラワーデザイナー(1級・2級・3級)を取得すると、転職の際に有利なほか、ステップアップにも役立ちます。
【活かせる経験やスキル】
・フラワー装飾技能士(1級・2級・3級)(国家資格)
・日本フラワーデザイナー協会主催のフラワーデザイナー(1級・2級・3級)
・フラワーデザインに関する基本的な知識や技術
・美的センス
*フードコーディネーター
【内容】
フードコーディネーターは、テレビの料理番組や食事の場面のほか、
雑誌の料理ページの撮影現場で料理を作り、食器を選んで盛りつけ、テーブルコーディネートを行います。
飲食店や食品メーカーでの商品開発やメニュー作り、料理教室の講師などもフードコーディネーターの仕事です。
また、料理や盛りつけ、テーブルコーディネートを行うのが何より好きという人が向いています。
【必要なスキル】
料理や食が好きというのはもちろん、料理に関する知識や技術も必要です。
調理師免許や栄養士の資格があると有利でしょう。
フードコーディネーターは、日本フードコーディネーター協会が主催する検定試験に合格する必要があります。
未経験の場合には、食品メーカーに勤務したり、プロで活躍している人のアシスタントになって経験を積んでいく方法もございます。
【活かせる経験やスキル】
・日本フードコーディネーター協会が主催する検定試験(フードコーディネーター)
・調理師免許や栄養士の資格
・企画や販促、販売の経験
・写真撮影の知識、テーブルセッティングの知識
・食への探求
・コミュニケーション能力
2-2. 短期間で取得!活かせる資格!
まだまだ異業種へのキャリアチェンジは可能です!
資格を取って、それを活かした仕事をしたいと思っている人たくさんいるんじゃないですか?
仕事で毎日忙しいって人でもちょっとした隙間時間にコツコツ勉強することで、短期間で取得できる資格をご紹介していきます。
そこで今回は、1か月~4か月という短い期間で合格力を身につけられる資格・スキルを分野別に紹介していきます。
【医療・介護系】
・調剤薬局事務(学習期間4か月)
調剤薬局で、保険の確認や調剤報酬明細書(レセプト)作成を行うのが主な仕事です。おうち受験が可能です。
・介護事務(学習期間4か月)
主に介護施設で「介護報酬請求業務」と「ケアマネージャーのサポート」を行います。
超高齢化社会の今、ニーズがますます高まっている注目職です。
デスクワークが中心で長く働きたい女性にはおすすめです。おうち受験が可能です。
・医療事務アシスタント(学習期間4か月)
医師の診療・診察に集中できるよう事務作業を行うのが医師事務アシスタントです。
医師とのコミュニケーションが多い仕事ですが、特別な経験が必要なく、誰でも受験できる資格です。そして安定した収入が期待できます。
【事務・PCスキル分野】
・秘書検定(学習期間4か月)
社会人として身に着けておきたいマナーや接遇、
心得を知識として学べるのが特徴です。また受験数が多い人気資格です。
業種や職種に関係なく取っておいて損はありません。
・ビジネス実務法務検定(学習期間4か月)
企業人として求められる法律知識を身につけることができる資格です。
コンプライアンス意識が高まる今、すべての社会人が身につけるべき知識として企業から高評価を得ている資格です。
・マイクロソフト オフィス スペシャリスト(MOS)(学習期間1~4か月)
ワードやエクセルなど世界的に普及しているビジネスソフト「オフィス」の操作能力を測る試験で、
開発元のマイクロソフト社自身が認定する唯一の資格です。
多くの企業で高く評価されるため転職の強みになります。
【サービス・教養分野】
・食生活アドバイザー(学習期間4か月)
食生活アドバイザーは食のスペシャリストです。
食べ物の栄養評価やレシピはもちろん、食文化や衛生管理、食の流通など食に関する幅広い知識を学べる資格です。
食に関わる多くの企業で資格取得が推奨されています。
・アロマテラピー検定(学習期間3か月)
年間3万人近くが受験する人気の検定です。
履歴書にも特技として記載でき、職種によっては転職の際に優遇されることもあります。
学んだ知識はプライベートでも活かすことでき、アロマの香りを楽しむのはもちろん、セルフマッサージやスキンケアに利用するなど活用方法は様々です。
資格取得のための勉強は大変ですが、短期間で合格力を手に入れることができると思えば頑張れませんか?
まずは、どういった職につきたいかをしっかり考えてみてください。そして、職に合った資格を取得して転職の強みにして下さい。

3.転職エージェントを活用しよう!
女性のキャリアに特化した転職エージェントがあることをご存知ですか?
女性の気持ちや、それぞれの事情を理解してしっかりと運営しているエージェントをご紹介します。
『ウーマンウィル』
人材大手マイナビが運営する、全員女性のコンサルタントに相談できる転職エージェントです。
マイナビという最大手人材会社と求人情報を共有しているため、案件数も多く、なおかつ担当も全員女性のため、あなたのことを理解し共感したうえで案件を聞いてくれます。
『Woman Career』
人材紹介会社大手のインテリジェンスが運営する女性向けの転職サービスです。
担当キャリアアドバイザーによる電話・対面相談サポートがあり、あなたのキャリアをいかに磨いていくかのアドバイスがもらえます。
女性の転職で必要な観点や面接手法などのノウハウを知ることができます。「女性のための転職フェア」や、女性のキャリアをテーマにしたイベント「Woman’s Career Meeting」が有名です。
『DODA』
こちらも人材紹介会社大手であり、日本最大級の求人数で人気を集めています。
女性のキャリアアドバイザーに相談でき、女性が活躍できる環境などをしっかり判断してくれます。
福利厚生面も含め、女性のワークライフバランスの実現(長期的に働ける環境)にも配慮し、最適な転職先を紹介してくれます。
転職エージェントを利用したからと言って、転職が成功するわけではありません。
転職エージェントに頼り切るのは辞めましょう。どんな環境の企業に転職することが自分の理想なのか目標はしっかりと定めておくことが大切です。
担当の方としっかりとコミュニケーションを取ることで、あなたの求めている企業に辿りつくことができるでしょう。
また、よりたくさんの求人情報を集めるためには、転職エージェントへの登録だけではなく、転職サイトにも登録することをおすすめします。
4.まとめ
転職を考える前に、本当に今の会社を退職するべきなのかもう一度よく考えてみてください。
勢いだけなら後悔する結果になるかと思います。それでも転職をするという信念を貫ける人はきっと転職に成功することができるでしょう。
20代だからこそできることはたくさんあります。その強みを活かして、より良い人生になるように選択してください。